2020.9.15 経年劣化
自分では、カレーをもう10年ほど作っていない院長です。
フルで働く母であっても、子供達には栄養のあるものを手作りしたい!のモットーで、あれこれ毎日料理をしていたのですが…
ある日『よく、こんなに美味しくないカレー作れるね』と長男。
材料は、一通りのものですが、野菜不足にならないようにたっぷりの野菜(時には変わり種も)、早く煮えるように薄切り肉。
すごく美味しいわけではないが、まずくもない…程度。
三男には、最後まで持て余すカレーではありましたが…
『超忙しい中、母さん頑張っているんだからね!そんなこと言うなら〇〇(長男)が自分で作ったらどう?』
『僕が作ろうか』と夫。
材料を自分で調達して、圧力鍋で作ってくれました。
『美味しい~何、これ!?』
『お店のみたい』
『どうやって作ったの?』
牛ブロック肉、玉ねぎ、にんじん、マッシュルーム。
圧力鍋で30分。
調味料・隠し味は秘密!?
『父さんが作ったほうがいいわ~』子供たち絶賛。
以後、カレー担当の家人は、カレー作りに情熱を注いでいます。
家庭料理を超えた材料と時間のかけ方。
調理中は『話しかけないで~』と集中!
家族と話しながら、わいわい料理するのも好きな女性(院長)とは対照的。
ある時『圧力鍋欲しいな~』
『2個もあるよ』
『でも、取っ手が…。共用だし…』
長年愛用の圧力鍋は、院長のうっかりが重なり、度々コンロの真ん中に置くので、取っ手がガス火で溶けて変形しています(機能に問題なし)。
『自分用のがあるといいよね~買おう』(カレーのためだけに!?と思いつつ)
圧力鍋を色々探したようですが、結局、今ある鍋と同じメーカーのものを注文。
同じ圧力鍋が3個になりました。
ピカピカの鍋で、早速カレー作り。
『新品の鍋だから、スペシャルにする!』
お任せします。
お皿に盛りつけられたカレーを、一口食べると、いつも以上に美味しい!
『鼻紋付の牛なんだよ!名前も付いていた』
『…』(びっくり)
『隠し味に、ちょっといい赤ワイン入れてみた。深みが出てるでしょ』
『…』(再びびっくり)
食前、とっておきのワインがなくなっていたので、もしや息子が飲んだ?と疑っていたら、答えはここに。
原価どんだけ~?
『最高!』
でない、はずがない。
家人のカレー作りは、趣味。
試食はお披露目会。
そう認識した妻(院長)でした。
それでも、家人にお任せの仕事(専任)を作ってしまうと、働く妻は楽になります。
趣味の料理(カレー)以外にも、家にある材料での料理も任せると、一週間に何回かは食事作りから解放されます(一任がポイント)。
『新しい鍋で作ったら、水分が今までより減らなかったんだ』
『へー。なんで?』
『前の2つの鍋は、パッキンが緩んでいて、水蒸気が漏れているんだと思う』
院長は、毎日古い圧力鍋を使っていますが、加圧が数分なので、気になったことがありませんでした。
『鍋も人も、古くなると漏れるんだね』
加齢により、男性は前立腺肥大、女性は骨盤底筋の緩みで尿漏れが起こりやすくなります。
『男性も女性も尿漏れの認知度が高まってきたから、患者さんが相談しやすくなったね』
『いろいろケア用品が出てるしね』
そこからは、食事中ながら、夫婦でパッキンと尿漏れの話。
絶品カレーを食べながら、同業者だから許される『あるある』。
それ以来、圧力鍋の『しゅんしゅん』おもりの回る音を聞くと、『漏れ』が気になる院長です。