2021.5.25  深夜労働

産業医としての職場はスーパー。

先月、ドライブがてら職場にお買い物へ。

道路の混雑もあり、車でも1時間以上。

やはり電車で行くのが気楽です。

はるばる来たので、1週間分の食料をまとめ買いしてきました。

お客としても優等生な?産業医です。

 

今回は、深夜業務従事者の健診結果を確認しました。

深夜業は、午後10時から午前5時までの時間帯の業務です。

深夜業の交代制勤務で多いのは、ライフライン関係・飲食・宿泊業・製造業・運輸・医療福祉・その他諸々の順。

当スーパーも午後11時まで営業しているので、該当する従事者がいます。

 

深夜業を含む交代勤務では、不規則な生活習慣や生体リズムの乱れにより、病気発生のリスクが高まります。

睡眠障害(不眠など)・胃腸障害・生活習慣病(肥満・脂質異常・高血圧・糖尿病・心筋梗塞・脳卒中)。

前立腺がん。

女性では、月経周期の乱れや流産・早産、乳がんも。

 

安全衛生法では6か月ごとに健康診断を義務付けられています。

 

健診結果を見ながら

この血圧では…

このHbA1c(糖尿病の指標)では…

などなど、気になる人には精査を勧めます。

あまり数値が悪いと、産業医が就業措置を検討しなければいけません。

店長さんがスタッフをよく把握しているので、紙面だけでなく、その人を何となく想像できました。

 

遅くまで営業しているのは、昼間よりはお客が少ないながらも需要があるから。

ライフスタイルの多様化は小都市でも進んでいるよう。

院長の過去の深夜業務は、研修医時代の居残り(仕事覚えるため)と研究補助の2時間おきの眼圧測定(この研究で院長も博士論文を)、病院勤務時代の当直。

まだまだ若く元気いっぱいの頃だったので、体力的に苦だとは思いませんでした。

 

しかし、ほぼ規則正しい毎日を送るこの頃。

年に一回の医師会の夜間休日診療で午後10時頃に帰宅すると、その日はなかなか興奮して寝付けません。

 

安全衛生委員会では、初めて聞くワード(業界用語)が出ます。

『ロードラインを守る』

ロードラインとは集荷限界線で、その線を超えるとケース内温度が既定の温度(-18度以下)に保たれなくなる限界を示す線です。

冷凍食品が山積みされると、冷気がその品物に届かず品温が上がったりして、ショーケースの温度が守られなくなり、品質管理上好ましくありません。

職場巡視の際、ショーケースのロードラインを確認しました。

どこのショーケースもロードラインを越えずに、商品が並べてありました。

前回の霜取り棒と言い、知らないワードを知ると得した気分です。

近所のスーパーでも確認しよっと。

商品が山積みされているお店は要注意だわ~

 

その他色々検討事項や相談に対応して、無事終了。

 

 

さて、田村正和さんの訃報で、追悼視聴を始めた院長です。

まずは『古畑任三郎』

刑事コロンボ風の演出が気に入って、家人が買っていたオリジナルDVD。

古畑任三郎を演じた年齢は、今の私たちより若かった!なんて驚きです。

1日1話、1日の終わりのお楽しみに。

 

犯人役のゲスト俳優を見ても、事件の詳細が思い出せず、初めてのような気になって見ているお得な院長。

ミステリー好きの家人は細かく覚えていますが、繰り返し見るのは楽しいよう。

番組ひとつとっても、見方の違う夫婦です。

 

DVDを見ながら…健診の人たちは、今頃まだまだ働いているのね…

健康に働いてほしいものです。

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2019.4.30 GW10連休前半

今年は10連休のGW。

いかがお過ごしでしょうか?

当院は、本日4月30日、5月1日は診療致します。

毎年GW間の平日は、来院される患者さんが多いこと、また前週から経過を診たい患者さんもおられることから、今年も旧暦通り診療することにしました。

 

さて、GW前半、院長は日本医学総会に参加してきました。

今回は、幸い、名古屋で開催されたため、日参。

院長は、スポーツ医向けの『フレイルとロコモティブシンドローム』を受講しました。

 

巷でも良く聞く(?)『ロコモティブシンドローム(以下ロコモ)』『サルコペニア』『フレイル』

 

『ロコモ』運動器の障害のために移動機能の低下をきたした状態です。
立つ・歩くなど運動器に主眼(整形外科の用語)。

 

『フレイル』とは、高齢者の運動機能や認知機能が低下し、生活機能の低下や身体の脆弱性が出現した状態であるけれど、適切な介入・支援により生活機能の向上可能な状態(正常と要介護の中間)です。
体重減少・疲れやすい・歩行速度低下・握力低下・身体活動低下が基準です(老年医学の用語)。

 

『サルコペニア』とは、加齢や疾患により、筋肉量が減少することで、身体機能の低下が起こることです。

歩行速度の低下や握力の低下、筋力低下が指標になります。

日常生活活動の低下、転倒・骨折、施設入所・死亡などと関連があります。

 

 

それぞれ着眼点が違いますが、要介護状態への警鐘です。

ロコモを予防し、フレイル状態での早期発見・介入、サルコペニアを食い止めるために、スポーツ医の出来ることを勉強してきました。

 

眼科専門医ですが、診療の時に、必要ならばスポーツ医としてのアドバイスもしています。

まずは、栄養・運動・活動性の維持を図りましょう!

自身も、豊かな老後のためにこつこつ貯筋(筋肉増量)に励んでいます。

貯筋は、女性や中高年にとっては、かなり厳しい(筋トレ・栄養などの強化)ので、まずは、加齢ともに減少する筋量・筋力を極力減らさないよう維持すること(これも結構大変)をお勧めします。

 

GWの小さな楽しみの一つ。

家人秘蔵の25年前放映された『古畑任三郎』のDVDを見つけました。

主役の田村正和は、今の私より若かったのね~

あの音楽。

あの事件簿。

あのセリフ。

懐かしい場面が蘇り、見入っています。

GW中、1日1話というのが、お楽しみのミソです。

 

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