2024.2.6 スポーツでいい感じ~
日本医師会認定健康スポーツ医の研修会。
『健康スポーツ医』は、日常診療や学校・産業医として運動指導・運動療法を行ったり、地域の健康増進活動に関わる医師のことです。
一方『スポーツドクター』は、アスリートを主に対象として、運動による外傷や障害の予防・治療を行います。
プロのチームドクターにもなります。
ちなみに院長は、『公認パラスポーツ医』の資格もあり、アマチュアのフロアーバレーのチームドクターになっています。
さて、院長が健康スポーツ医の資格を取るきっかけは、40歳半ばを過ぎフルマラソンを目指したこと。
まともなランニングの経験もないのに、電車の吊り広告が目に留まり決意。
自己流で走り始めたものの、何回も捻挫。
まずは、スポーツと身体についてもっと知らないといけない!
東京での一流の講師陣による講義は非常に刺激的・有意義でした。
テキストは今も見返すたびに復習になります。
さて、今回の講師は、新体操の指導者である某大学の先生。
女子高校生アスリートから一般女子に向けての栄養指導を中心に講義されました。
スポーツ活動において、達成感とは…
安全・健康・勝利・存在価値・所属意識・技術的向上が揃ってこそ!
この部分を聞いた時、最後のフルマラソンを思い出しました。
自己ベストの4時間10分台だったのですが、嬉しい反面、身体は限界に来ていました。
素人なのに、毎週徳重から名古屋駅まで走り、往診先からもランニング。
体重が減少していくのにハイになって、走ることばかり考えていました。
結果、タイムは出たものの、強度の貧血・血尿出現に『あなたは健康スポーツ医なの?』と問う始末。
素直に達成感が湧き上がって来なかったのは、安全・健康のピースが欠けていたせい。
サブ4を目指す余力もありませんでした。
思春期女子のアスリートは、とても過酷な世界にいます。
勝つことが目標であり、勝つまでの努力も相当ゆえ勝つ喜びも相当です。
そのため競技によっては、体重コントロールはある程度必要です。
競技をしていなくても、一般女性もいつも体重のことを考えています。
特に、思春期は痩せ志向が強い。
体重が少ない→痩せている→きれい!の図式が出来ています。
体重が少なくても、身体の中身(組成)はわかりません。
痩せていても体脂肪率が高い隠れ肥満や、筋骨量が少なく代謝が悪い身体のことも。
栄養不足による貧血や骨粗しょう症。
生理不順・月経障害や低体重児出産のリスクも。
『体重が増えることを恐れてはいけません(良い意味で)。
5大栄養素(炭水化物・タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラル)をしっかりとり、運動する。
おやつを食事代わりにしない。欠食もNGです』
院長は高校生の頃、菓子パンを毎日食べていたら大増量した過去を思い出しました。
重量の軽いものなら太らないだろう…なんて。
ホント、無知でした…
マラソンをやめて筋トレにシフトしたのも、すごく運動(ランニング)していたのに、体脂肪率は低いものの、筋肉量も少なかったから。
その頃より増量していますが、筋肉も増え『近ごろ私達はいい感じ~♪(PUFFY これが私の生きる道)と思わず口ずさんでしまうオバサン(院長)です。
続けないと減ってしまう貯筋に励んでいます。
眼科でも、思春期や生活習慣病の患者さんに、運動や食事などの話をする機会があります。
自身の恥ずかしい経験も踏まえて、『健康スポーツ医』としてアドバイスしていけたらと思います。
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