2022.8.23 跡がついてます

3年前買った、お気に入りのポロシャツ。

サイズは変わらないのに、腕に袖口の跡が付くようになりました。

腕、太くなった?

オバサンにしては、良い意味で太くなってきています。

そうです!

筋トレの賜物、貯筋(ちょきん)の結果です。

嬉しい反面、ノースリーブの服が増える傾向にあります。

華奢な腕はたくましい腕に。

箸しか持てなかった腕?は、ちょっとした男性並みの重量を持てるように。

見た目より実利。

 

跡がつくのは、その部分が押されているから。

腕だけでなく、身体のどこにでも、締め付けや圧がかかれば、跡が付きます。

開放されれば、跡は消えますが。

 

眼科の診療でも、跡がついている患者さんを診ることがあります。

ハードレンズ(HCL)ユーザーに見られます。

 

HCLは、硬いプラスチック素材の角膜(茶目)より小さいコンタクトレンズ(CL)です。

患者さんの角膜カーブに合わせて処方します。

瞬きすることで涙液交換が起こり、酸素が目に取り込まれます。

涙が減少し、レンズが動きにくくなると、角膜に傷がつきます。

特に、HCLのエッジによるリング状の圧痕がある場合は、レンズがほとんど動かず(貼り付き)、涙の交換が出来ていない状態です。

一過性の貼り付きは、瞬目や人口涙液で改善されます。

しかし、貼り付き状態が長い(固着)と、リング状に圧痕がつき、角膜に変形が起きている可能性もあります。

 

多くは、長年のユーザーで、同じレンズを長期使用。

ドライアイあり。

瞬きが浅い。

長時間のネット環境(瞬き減少)、などなど。

レンズを中止して1~2週間後、角膜のカーブを再検。

処方レンズの見直しも検討します。

 

昭和時代、日本での第一選択はHCLでした。

院長の初CLも、もちろんHCL 。

使い捨てや頻回交換型SCLが日本に導入され約30年。

今では、CLユーザーのほとんどがSCLです。

それでも、HCLのほうがお勧めの場合もあります。

強度近視や乱視などは、HCLのほうが、よりシャープに視力が出ます。

当院で実感する限り、HCLユーザーは院長年代以上の患者さんがほとんど。

最高年齢は強度近視の80歳。

強度近視になると、眼鏡よりHCLのほうが矯正視力が上がるので、高齢でも使用されています(定期検査もしっかり)。

 

今は、ネットでもコンタクトレンズが購入できますが、角膜に傷や跡がついているかどうかなんて、自分で見てもわかりません。

また、HCLユーザーは、強度近視の傾向にあるので、緑内障発症の頻度も高まります。

最近は、強い近視でもSCLユーザーが多いので、啓蒙活動や早期発見を心がけています。

 

ジャストフィットする服が好きな院長です。

洋服は好みですが、コンタクトレンズは高度医療機器なのでジャストフィットでなくてはいけません。

 

目の前の眼科医は、あなたの角膜にジャストフィットするコンタクトを選び、トラブルシューティングにも対応します。

ネットの世界に行かないでくださいね~

 

 

 

 

カテゴリー:公センセの日常の出来事 眼に関すること
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