2019.1.15 小豆をコトコト
鏡開きに合わせて、今年も小豆を煮ました。
鏡開きの日の、午前診療終了後に出せるように用意。
前日に、待合室の鏡餅(中に切り餅が入っている既製品)を下げておきます。
入職し初めて食べるスタッフには、乾燥小豆から作ったことに驚かれます。
ふだん、時短料理専門の院長ですが、ぜんざいだけは特別です。
便利で安価な缶詰を調達せず、開院以来、自分で作っています。
分量も調理法も分かっているのに、25年前の料理雑誌の切り抜きを出してきて確認。
十勝産大豆を一晩水に浸すところから始まります。
一度沸騰させ、新しい水で再び煮ます。
小豆が柔らかくなったところで、砂糖を入れ、人肌まで冷まして、再び煮る。
『単純ですが丁寧に作業をする』に限ります。
鍋をコトコト火にかけている時間は、バタバタしている日常と区切られた非日常の静かな時間です。
考えること、思うことは色々…
必ず思い浮かべるのは、食べてくれるスタッフの一人一人の顔。
『おいし~!』って言ってくれるといいな。
『わ~い!』って喜んでくれるといいな。
希望と期待でわくわく。
子供たちが小さい頃は、『母さん(院長)のぜんざいは、(料理の中で一番)美味い!』と言って、おかわりもたくさんしてくれたものです。
ぜんざいだけで甘美な思い出に浸れる幸せな時。
今は、ぜんざいのみならず、母もあまり必要とされなくなったのですが…
先日の高尾山一人旅は、それを気づかせてくれた良い機会でした。
今年は今まで以上に、『公私とも興味・関心のアンテナが立てば、即出かける!』と決めたら、またまた夢想が広がります。
『卒母(流行りの母親卒業)』の時期?
鏡開き当日、『午前診療お疲れ様!』と、お餅を入れたぜんざいを振る舞いました。
スタッフの嬉しそうな顔を、今年も見ることが出来て良かったです!
息子たちが親離れをしつつある今、準家族のスタッフの存在こそが、丁寧に『ぜんざい』を作るモチベーションになっているのだと思います。
気がつけば、21年、21回。
院長が仕事を続ける限り、『小豆をコトコト』の鏡開きです。
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