2019.6.11 活性酸素と抗酸化物質
ここ数年、夕食時は、ワインをグラス1杯いただきます。
『今日もお疲れ様!』と自分をねぎらい、赤ワインのポリフェノールで一日の疲れを帳消しに。
あらゆる面でオバサンを自覚し、老化を予防する『抗酸化成分』を、積極的に摂るようになった院長です。
眼の病気も、加齢に伴う『白内障』『加齢性黄斑変性症』などは、『酸化』が関与していると言われています。
『抗酸化成分』は、活性酸素を除去するのですが、そもそも『活性酸素』とは?
生物の身体は、細胞の集まりで出来ています。
その細胞の中に、ミトコンドリアという小器官があります。
呼吸で体内に入った酸素を利用して、生命維持のためのエネルギーを生み出します。
その時に、副産物である『活性酸素』も出します。
『活性酸素』は、高い酸化力(例えば鉄錆は酸化で起こります。錆びるイメージ)を持ち、良い働き・悪い働きをします。
良い作用としては、体内に侵入した細菌やウイルスを撃退します。
一方、過剰に発生した『活性酸素』は、細胞膜を破壊したり、DNAを傷つけたりすることで、病気の発症を促進します。
とはいうものの、細胞は、『活性酸素』だけでなく、活性酸素から身を守る『抗酸化“酵素”』も同時に産生しています。
食事から摂取できる『抗酸化成分』も『活性酸素』を減らします。
若い時は、『活性酸素』と『抗酸化酵素』のバランスが取れています。
肌はツヤツヤ、弾力があります。
病気もめったにしません。
さて、加齢により、『抗酸化酵素』を産生する機能が衰えてくると、『活性酸素』>『抗酸化酵素』となり、老体となり、病気にかかりやすくなります。
ずっと昔から、『活性酸素』も『抗酸化酵素』もあったはずですが、近年の解明によって、脚光を浴びるようになりました。
そして現代は、『活性酸素』が発生しやすい環境にあります。
ストレス
紫外線
放射線
加齢
感染
高血糖(食べすぎ)
激しい運動
たばこの煙
化学物質
ブルーライトなどなど。
どれもピンからキリまでですが。
院長は眼科医なので、目に特化すると、目は直接光(紫外線や放射線)にさらされることが多いので、『活性酸素』が発生しやすい部位と言えます。
実際、酸化ストレスは、眼の病気の一因であることが明らかにされています。
眼科的治療(点眼薬や注射・手術)も行いますが、日々の生活での養生も大事です。
『活性酸素』が発生しやすい環境を極力回避するのも一理です。
また、加齢により、体内で作られる『抗酸化酵素』の量が減るため、意識して『抗酸化成分』を摂ることも一理です。
ポリフェノール・カロテノイド・ビタミンC・ビタミンEなどを食事から摂りましょう。
よりしっかり摂るには、サプリメントもあります。
『眼科治療以外で、予防に何かできることは?』と思われる方は、ご相談ください。
眼科では、病気ごとに特化した成分が配合されたサプリメントも扱っています。
さて、本日も一日の終わりにグラス一杯のワイン、楽しみです。