2023.6.27 何しに台湾? その2
前回からの続きです。
台湾では、近視矯正手術やオルソケラトロジーも盛んです。
日本では、眼科医がオルソケラトロジーの講習を受け認定を受けて始めます。
当院でもガイドラインに沿って実施しています。
さて、近視大国?の台湾ではどうなのか、眼科の窓口に行ってみることにします。
大きな眼科です。
扉には、医師の名前、治療項目が書いてあります。
日本と同じ表記もあれば、中国語特有の表記も。
屈折手術をした有名人の立て札があります。
オルソケラトロジーについて聞きたいと言うと、隣接の眼鏡屋さんを紹介されました。
日本では、現在オルソケラトロジーは、近視になり始めの早期介入が勧められ、中等度近視までが良い適応とされています。
大体小学生位から中学生までの装用が多いようです。
一通り聞いて、息子の年(20代)と近視度ではどうか尋ねてみました。
(日本では、適応外となる年齢、近視度)
眼鏡屋さんは慣れた様子でオルソケラトロジーのパンフレットを見せ、息子の年齢でも可能だが、片眼は近視がより強いので料金は○○台湾ドル余分にかかることを説明してくれました。
きっとオーダーコンタクトレンズのデザインが変わったり、時間をより要するからなのでしょう。
ミッション2
オルソケラトロジーの適応範囲は日本より広い。
オルソケラトロジーは眼鏡屋さんの担当。
オルソケラトロジーが眼鏡屋さん担当なら、コンタクトレンズも眼鏡屋さんの担当です。
『コンタクトレンズを買いたい』と伝えると、
1デイか2週間タイプか?
日本では、1か月タイプや通年性のSCL(ソフトコンタクトレンズ)、ハードコンタクトレンズがあります。
台湾では、1デイか2週間のSCLのみ。
以前使ったSCLがあれば、同じ商品を勧められます。
種類は日本より少ないようです。
遠近両用SCLもありません。
『眼科に行かなくてもいいのか』と聞くと、必ずしも必要でないとのこと。
コンタクト初めてまたは希望すれば屈折検査(機械でどの程度の近視か測定)をしてくれます。
その値からSCLの度数を選んでくれます。
初めて台湾製のSCLを見つけました。
値段は、他の外資系SCLに比べても、一番の高価格です。
『なぜ、これはそんなに高いのか』と聞くと、シリコン素材の高品質で、保存液にはヒアルロン酸配合とのこと。
『せっかくなのでそれが欲しい』と言うと、遠近がない(院長老眼あり)ので、両眼遠方重視で近くを見るときに眼鏡をかけるか、片眼視(片眼で遠くを見えるようにし、もう片眼で近くを見えるようにする)を提案されました。
この辺りは、しっかり説明してくれます。
『試しにはめてみて、フィッティングと視力を測ってほしい』と言うと
???
日本の眼科での処方を話します(一般患者として)。
相互理解に至る、この時間が長かったです。
中国語トライ→英語トライ→翻訳アプリ。
苦笑しながら店員さん。
『試してみるとか、はめてから視力を測るというシステムはありません!』
『買ってから付け心地や視力の出が悪かったらどうするの?』
『まずは買ったのを使ってみて、次回別のを試(購入)しましょう』
ミッション3
台湾ではコンタクトレンズは診察なしで買える。
ただし、かなり自己責任部分があることも忘れず。
日本の眼科医による処方は安心(眼疾患の有無も確認)!
ほんの少しの中国語+少しの英語+翻訳アプリで気になっていたことを解決。
行かなきゃわからなかった。
中国語玉砕のリベンジは…します!
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