大人の飲み物   2009.2.22

チョコレートの季節です。最近大人(年齢では十分大人ですが)の飲み物として私の中で女王様レベルに位置するのがホットチョコレート(カカオ分の高いクーベルチョコレートをミルクで伸ばした飲み物)です。女王様レベルであるからまず飲むことができるお店から限られています。チョコレート専門店でしかなかなか出合えないメニューです。初体験は昨秋学会で上京した折、念願の銀座和光のチョコレートサロンに行ってホットチョコレートビターを飲んだ時です。裏通りにある落ち着いた店内はさすが和光というだけあって大人の空間。銀のスプーンでかき混ぜ、熱々の甘く深い香りとやや苦みある上品な甘みのチョコレートをゆっくり味わうのはまさに大人の醍醐味。以来私の中でチョコレートドリンクは大人の飲み物‘女王様レベル’に。名古屋で私のお気に入りはWのショコラショー(仏語読み)です。ここはショコラティエールという専用のポットで出てきます。味はもちろんのこと、攪拌棒で下に滞らないようにポットを混ぜる行為や一人で読書などできる明るさと静かさが私の好みに合っています。もう一店はP。ここのはチョコレートドリンクの想像を裏切る衝撃の味と形状です。砂糖なしのカカオ分72%のチョコレートはまるで裏ごししたポタージュのようです。どろりと濃厚なので飲むというより、スプーンですくって食べるといった感じです。ジャズが流れる店内は暗くて読書には不向きですが、純粋に嗜好(時には思考も)を満足させるのに合っています。少し値段が高くても優雅で気品ある芳醇な香りの大人の飲み物をいただくのにふさわしくなったと思う四十路の私です。これは飲み物だけでなくおしゃれについても実感すること。まだまだ熟する大人へ成長中です。

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プリンでにんまり   2009.2.8

お弁当を持たせた日、帰ってくると次男が少し照れながら「手間がかけてあるねって言われた。」「誰に?」「××(女子)に」「何で?」(いつもの中味とさして変わらなかったはず)「プリン持ってったでしょ(デザートのフルーツの代わり、今の子供はなぜかデザート付)、その中にバニラビーンズ(バニラの香りのする黒い棒状のさやの中の種)が入っていたから」小学生にして人のお弁当のプリンの中のバニラの粒を見つけるとは!鋭い観察力!他の男子は焦げ粒(失礼な!)だと思ったそうなので。きっとお菓子作りにとても興味があるのでしょう。私も小学校高学年にお菓子作りに興味を抱き、洋菓子の本を眺めては、今でこそありふれたものになっていますが、クリームチーズ?プレーンヨーグルト?生クリーム?など未知なる製菓材料とお菓子の名前を覚え想像を膨らませてました。××さんがバニラの粒を見つけたことといい、息子にかけた言葉はといい、全く関係ない××さんの株は私の中で密かに上昇。○○(息子)のお母さんて素適ー!なんて思われたかもとかなり勝手な想像で一人でにんまりしてしまった私でした。さて、プリンの材料は卵、砂糖、牛乳、バニラビーンズとこれだけ。バニラエッセンスという人工の香料もありますが、天然のバニラビーンズを使うと香りが全然違います。これだけはうちのプリンに必須でちょっと奮発です。オーブン170度でお湯を張って蒸し焼きにすれば材料はシンプルなのになめらかでとろけるプリンに仕上がります。「手間かけてるね。」なんて言葉もなく出されたまま食べる息子たち。うちに女の子がいたら母の株もちょっと上がっていたかも!?

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人間湯たんぽ   2009.1.16

冬のベッドは寒い。年々実感するようになってきました。地球温暖化というのに、冬の夜年々寒く感じるのは何故?やはり加齢?そういえば妊娠中は暖かかかったと回想。私は妊娠中それほど体重増加はなかったのですが、それでも胎児が入り脂肪も付き、あの時は素足でも着るもの1枚でも平気でした。そして出産後も寒いと感じることはなかったような。やはり加齢?プラス一緒に寝る人間の数でしょう。一緒に寝る子供たちの数です。人間湯たんぽの減少言い換えれば子供の自立。’母さん寝よう’と今は三男からだけのお誘いです。広いベッドで放熱する人間湯たんぽは一人に減ってしまいました。子供たちに接触すると(子どもからも寄ってきますが)、彼らの自家放熱によりどんな暖房器具にも劣らないくらい暖かです。その温もりに慣れてしまうと冬のお布団も憂鬱ではありません。子供たちが生まれてから何もしなくても暖かいお布団が当たり前になっていました。しかし子供の成長につれ筋肉質になってきた足が突然身体に当たりその度に衝撃で眼が覚め、夜中に重い身体をどけながら熟睡できずいらいらすることも度々。そうなると安眠妨害のためにこちらは一緒に寝たくなくなるし、向こうも自立したくなり母親と寝るのは格好悪いと思うようになります。そんなで長男は独立(お陰で夜中に起こされることはなくなりました)。次男もそろそろ独立を考えているようです(時々一人で寝たくなる)。三つ(三人)の丸々とした柔らかく甘い人間湯たんぽに囲まれている至福の時は何処へ。三男の人間湯たんぽとの添い寝期間も貴重になってきたと感じる今冬です

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穴入る(はまる)   2009.1.5

現在推理小説にはまっています。私は基本的には推理小説は好んで読みません。どちらかというと小説なら家族物、社会物(現代小説なら感情的感傷的なもの、古典名作)それからノンフィクション(これもあまりにも残虐だったり恐ろしいものはダメ)、とりあえず新書が手に取るジャンル。啓発本も時々購入します。一方、夫は科学雑誌、歴史小説、推理小説好きです。私が今まで熱中してほぼ全館読破した推理小説は名探偵ホームズ(英語の教科書にあったdancing dollsが忘れられない)と松本清張シリーズ。今でも時々再読したくなります。それ以外の推理小説といえば、書評で話題になるこの「ミステリーがすごい」大賞受賞作品を夫の本棚から拝借して読むくらいでした。しかし仕事始めまでのお休みの間に私の持ち本がなくなってしまい(年末にいくらか手放し、30冊610円也)、書店でもこれといったものが見つからず、それほど怖くなくて(結構夢に出やすいので)読みやすいリクエストの元、夫から勧められたのが東野圭吾の作品でした。名前は知っていても全く興味がなかったので映画化作品(何と湯川学役は福山正治!想像外!)についても知りませんでした。探偵ガリレオシリーズから始まりそのほかの作風も含めて今月読んだのは10冊。ガリレオ風に言うなら穴入(はま)る。中にはどろどろ(社会的に考えされる話題あり)の作品もあり気分が悪くなってしまったのもありますが、全般に場面が想像しやすく、ガリレオシリーズなど科学的な根拠によって解き明かされる作品はテンポよく読めました。エアロバイクを漕ぎながら読めるくらいの丁度いい本の重量です。往診も所用も何もない昼休み、エアロバイクしながら読書をし、ヒーターに当たりお茶を飲みながら読書をし、そういえば夕飯の用意をと鍋をかけながら読書をする。ここ最近のお楽しみの昼休みの過ごし方です。

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VOLENTIERI(喜んで)   2008.12.16

一人ランチを食べに吹上まで出かけてきました。Eさんのお店がオープンしたのです。Eさんとは、まだ私たち夫婦が結婚する前に行ったイタリア料理店で彼が学生アルバイトをしていたときからの知り合いです。当初はオーナーの指示通りの動きだったのですが、勉強熱心で、そのうち料理はもちろん彼の給仕を受けるのが心地よくよく通ったものでした。しかし、名古屋に引っ越してからは行く機会もなくなり‥とある時名東区に同じ名前のお店を見つけ入ってみるとEさんと再会。支店が出来たのです。その後、記念日などの機会に訪ねていたのですが、経営者が変わり、Eさんは再び本店へ。それ以降なかなか行く機会も無かったのでした。開店の挨拶を受け取ったのは開店2日前。幸い休診日の木曜日。午後の個人懇談に間に合うよう我が家を代表して?行くことにしました。当日出迎えてくれたのはEさんと、同じく名東区のレストランにいたシェフという懐かしい面々。前のお店とは違ってこじんまりとしていますが、’自分たちのお店’という意気込みはお料理とサービスから充分伝わってきました。席数が少ないのと開店当初と言うのもあって、昔話から開店にいたるまでの話が弾みました。店名のVOLENTIERIは伊語で’喜んで、気持ちよく了承する’という意味だそうです。うちにも開院当日以来定期的に来院されている長い付き合いの患者さんがあります。馴染み(というと医院では語弊がありますが)の患者さんにも、初診患者さんにも、VOLENTIERIの気持ちで診療を!再確認できた胃にも心にも美味しいひとりランチタイムでした。

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イメチェン?のつもりが‥   2008.12.1

10月に誕生日を迎えて早々の初体験はヘアカラーでした。茶髪、金髪が珍しくない昨今(というより普通)、私は自分の黒髪をずっと気に入っており、ヘアカラーには全く関心がありませんでした。しかし加齢に伴う変化は出てきます。2~3年前からたまに1本2本と見つかることはあったのですが、最近はとうとう頭頂部につんつんと短い白髪が。うーん、とうとう染めないといけないのか‥と迷いながらも、周囲の私の年齢±5の友人、知人、スタッフ(みんなカラーリングか白髪染かは不明だが染めている)に染める時期かと尋ねると「まだまだ早い!」カットの際プロに聞いても「もう少し待っても良いのでは?」の返事に安心しきっていた私。しかし、ある日息子の「母さん頭のてっぺん白髪目立つよ」の一言にガーン。’染める!’と即決断、美容院に直行しました。せっかく(?)なので染めた!とわかる色でお願いしたのですが、あまり明るくなると(職業柄)品格がなくなるとのことでダークブラウンに決定。その日はオレンジのセーターと黒のパンツでしたが、髪の色が変わるだけで都会のキャリアウーマンに近い感じ(勝手に思い込み)になり「軽い感じでお似合いですよ(常套句)」に気をよくしてルンルンと帰りました。さて子供たちの反応は?「茶髪だー!」「違う人みたい!」そんなに変わった?しかもよい反応ではない‥診療終了後スタッフに「見て、見て!髪染めたんだけど!‥」「そういえば‥暗室なんでちっとも気づきませんでした。あんまり分かりませんね」これも期待していた反応と違う‥その後も誰も(親でさえ)髪を染めたことには気づいてくれません。そのうち一月ほどすると頭頂部に短い白髪がつんつん。毛染めをしたらもう元に戻れないってこのことなのね、と妙に納得し再び染めることに。今度は黒に染め直してもらいました。一ヶ月ぶりに元の自分に落ち着きました。今のご時世髪を染めたことくらい一大事ではないけれど、私にとっては自分のイメージを見直す初体験でした。子供の率直な感想はかなりの影響力ありでした。

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ティッシュを洗う   2008.8.22

朝洗濯機のふたを開け、洗濯物の上に小さなビニールを見つけると嫌な予感!取り出すとポケットティッシュの外袋。洗濯物を引っ張りあげると白い付着物がまんべんなく付いています。またやられたー!三男です。ハンカチとティッシュをポケットに入れたまま洗濯に出してしまいました。ハンカチだけの時はいいのです(干すときズボンが膨らんでいるのに気づけば出して干す。気が付かないときは、そのままたたんだハンカチ入りズボンが乾いてきます)。しかしティッシュとなるとさすが水に溶けにくいというだけあって、パンパン叩いても(ベランダはティッシュの舞となる)大きな断片は取れるものの小さなものや埃のように細かくなったものは取れず、そのまま干すことになります。取り込んだ後はガムテープで残りを除去する作業が待っています。これが平日だと最悪。ただでさえ家事を減らしたい私なのにプラスアルファーは勘弁して欲しいものです。夜、当事者の三男も一緒に洗濯物に’ガムテープ当てティッシュ取り作業’をすることになります。最初は丁寧にやり始めるものの段々いい加減になる私たち。次男はその仕上がりが気に入らずさらに自分の服には気がすむまで埃取りをしています。プラス思考で考えると昔紙パンツをいれて廻してしまった時(10回以上はある)よりはまだまし‥(高吸収ポリマーゆえにすごいことになります)。ですが、やはりティッシュ付き洗濯物はもう干したくない‥。

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真夏の冷え性対策   2008.8.9

もともと寒がり屋の私です。ゆえに夏の暑さはわりと歓迎なのですが、それにしても今年の夏の暑いこと!(毎年今年が一番暑い!と言っている気がしますが)寝るときも部屋を冷やしておかないと寝付けません。しかし半そで短パンタオルケット無しの家族に比べ、私のいでたちはお腹に布団をしっかりかけ、長袖長ズボンパジャマ(年中です。生地の厚さは変わりますが、長袖長ズボン以外では眠れません)です。そしてエアコンのタイマーが切れる前に寒くなりスイッチを切って「暑い」と家族に文句を言われる始末。それなのに最近腰痛発生。そういえば、お風呂に入ると足もどーんとした痛み(エアロバイク&腹筋で鍛えているはずなのに)が。一日中エアコンの中で仕事をしているせいか体が冷えてしまって痛みが出てきたようです。そしてついに冷房のがんがん効いている場所で食事をして当たってしまい七転八倒の苦しみを味わいました。それ以来冷えることに敏感を通り越して恐怖に。服装にも一段と気をつけることにしました。上衣は必ず長袖、パンツは夏用生地だと薄いので下にストッキング着用、もしくは秋冬用パンツ、スカート時はタイツ着用(しかし後者2スタイルは人前では出来ない格好です。診察室だから可能)。これで腿の冷えはずいぶん和らぎました。腰は‥お灸やマッサージもいいのですが効果は一時的。冷蔵庫のような会場(地球温暖化に逆行?)での講演会等も多々あるので、初めて婦人用腹巻を購入。しかし冷蔵庫のすいか?のように冷えてきます。そこで目に付いたのはカイロ。物持ちのいい私?(冬購入したものが放置されていた)。試しに貼ってみると丁度腰のあたりがほかほかしてなんともいい塩梅。さすがに腰の辺りは汗ばみますが、なんと!腰痛消退。以後気に入って愛用しています。ただ残りは10数個(本来なら夏を越す予定だったカイロです)。この季節さすがに店頭には売り出されておらず出かける場所を検討して使用中。ちなみに診察室のエアコン温度は我がクリニックの中では一番高くエコ推進温度28度です。ご理解の程を。

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懲りないタピオカ   2008.7.22

白いココナッツミルクに透明な粒粒のタピオカが大好きで、中華料理のデザートはいつもこれです。杏仁豆腐もマンゴープリンもいいナーと思うのですが、悩んでも最終的にはいつも注文してしまいます。中華料理店での最後の締めと決まっていますが、年に一度はなぜか自分で作ってみようと言う気になってしまうのです。今回は消臭剤の透明なつぶつぶを見て、タピオカを連想。そうなるとタピオカをどうにも食べなくては!と早速デザート作りに取りかかることになります。まずはお湯でタピオカをゆでること20分、白い粒が透明になってきます。ココナッツミルクは砂糖を入れて少々甘くします。この中にタピオカと今回は自家製小豆(私の十八番)を入れて自己流の出来上がり。しかしカエルを必ず連想する子供たち。(みえるけどね。)決定的なのは ‘嫌いなのに僕たちも食べるの?’と三男。(私以外は杏仁豆腐派!)こうして毎回残り(缶詰一缶で結構な量が出来ます)は一人で食べることになり、ココナッツミルクの濃厚さとタピオカの粒粒感を大好き!を通り越すほど味わった後は、もう2度と家で作るまいと誓う私。’去年もそう言っていたよ’恥ずかしながら懲りていませんでした。

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三角食べ   2008.6.18

最近の子は主食が白いご飯の時、おかずだけを食べてご飯が残ってしまうことが多いようです。中日新聞によると、メーカー「味の素」が20-70代の124世帯の食事を調査したところ20-30代の作る米飯は丼ものが多かったとのこと。コメントに「40-50代のように限られた時間内に一汁三菜の和食を作る技術は身についておらず、一品で見栄えが良く満足感もある丼になびく」とありました。オーバー40の私としては一安心すると共に、40-50代のひとくくりに年齢を感じました。我が家も私や夫(オーバー40)はおかずとご飯とお汁のどれかが偏って最後に残ってしまうことはありません。それなのに子供たちは、コース料理みたいに順に出てくるわけでもないのに、気が付くと一品だけが残っていたりします。小学生の給食の時間、必ず三角食べを指導されたものでした。「三角食べをしなさい!」と言ったら「何、それ?」。三角食べとは、主食(パン、ご飯)→おかず→汁気(学校では牛乳)→主食→という様に順番に食べていくことで、好き嫌いもなくなり、バランスが取れ、きれいに料理もなくなるというものです。当時、肉が嫌いで小食だった私は、この三角食べのサイクルも最後はおかずの肉で止まりいつも残される羽目になりました。しかし、その後好き嫌いもなくなり、小さい頃に身についた三角食べの習慣により、今でも一つの料理だけを食べることはありません。家庭での多様なスタイル(私たち親世代もなかなか子供への躾が行き届いていません)と、食物アレルギーの有無や食の太さの違いなど個性が重視される時代になり、学校側も給食に対して強制はできなくなっているでしょう。けれど三角食べをすることや、最後まで食べないといけない決まり?があったために給食にまつわるノスタルジックな思い出に浸れるのはオーバー40(含むアラフォーaround 40)の特権だと思います。

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