2012.5.8  連休でしたが…

GWが開け、連休が続いた分だけ患者さんの待ち時間が長くなり、ご迷惑をおかけしています。医療関係者にとって(患者さんにとってもですね)長期の休日は善し悪しです(ハッピーマンデーも)。幸い、連休前に重症例がなく安心して連休に突入しました。

当院院長含めスタッフのGWの過ごし方は、普段の時間の延長で格段変化はなしといったところでした(全員出不精というわけではないですが)。ちなみに院長の連休は、親離れしつつある息子たちの部活や試合に合わせていつもよりかなり早朝のお弁当作り(当人たちより早く起床せねばならない休日の朝の拷問!)からスタート。日が高くならないうちに動き(ランニング)その後静かに読書が基本、多少の外出ありというワンパターンの生活でした。昼間に有り余る気ままな時間に感謝するも、いつもの慌ただしいけれど仕事をしている生活の方が自分には合っていることを再認識。患者さんの土産話に耳を傾けながら、張り切って連休明け診療に臨んでいます。

 

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2012.4.24   舟を編む ~ 紙の辞書に再会

例えば「いぬ」を辞書で引いてみる(もちろん紙の辞書です)、パラパラとめくって開いたページから飛び込んできた単語の意味を見てみる。読後そうしたくなる(院長だけではないはず)小説です。愛読する小説はだいたい決まっているのですが、本屋大賞受賞の辞書編さんに携わる小説ということで、初めて三浦しをんさんの本を読みました。辞書編さん制作など今まで気に止めたこともなかったのですが、言葉を言葉で言い換えること、その採択、紙のこだわり等、辞書一冊が完成するには膨大な労力と時間を要することがわかります。電子辞書に切り替えてから重宝はするものの言葉の海のサーフィンはぐっと減りました。学生時代の手垢で汚れた(自称辞書引き名人)辞書を久しぶりに取り出し、言葉の海で遊ぶお楽しみ(一人で十分楽しめます)が増えました。ワンフレーズも短縮言葉もインパクトはありますが、豊富な語彙力はその人の魅力だと思います。引き締めて日々言葉を使おうと思いました。

 

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2012.4.17      パパからもらった宝もの~光のリレー

前回の日本眼科学会総会の続きです。午後は市民公開講座があり、ふだん一般向けの講座は聞かないのですが、今回は角膜移植をテーマに「パパからもらった宝もの」と題したミュージカルということで鑑賞してきました。交通事故で亡くなった父親の眼(角膜)がドナーとなり2人の患者(レシピエント)に光をもたらすというのが大筋ですが、それに伴う悲喜こもごものドラマが展開されます。角膜は200年はもつ臓器で、移植がうまくいけば光のリレーをすることが出来ます。将来はiPS細胞による角膜再生も可能になるかもしれませんが、現在は角膜移植しかありません。当院の患者さんにも、角膜移植専門施設を紹介し、無事視力が戻られた方があります。もちろん、角膜移植を含め、臓器移植には提供者が不可欠です。臓器提供は、究極のボランティアとも言われます。最近では、保険証の裏にも移植に対する意思表示記入欄があります。臓器移植を、「提供する」「しない」「受ける」「受けない」いずれも権利です。新しい保険証がきたら、考えてみませんか?

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2012.4.10        日本眼科学会総会

先週末は日本眼科学会総会へ。秋の学会についで2番目に大きい眼科の学会です。いつもながら、限られた時間に興味ある講演を聴くため会場内移動のみの2日間でした。さて、現在失明の主な原因は緑内障、糖尿病性網膜症です。当院も長い経過の患者さんの中には、治療には最善を尽くしていても、加齢や病気の進行で視力がひどく落ちてくる方もあります。今ある視機能(視力、視野)を最大限活用し、QOL(生活の質)を上げるのも眼科医の使命です。ロービジョンケアの講習は、このことを再確認させてくれました。緑内障、黄斑変性症、網膜色素変性症では、どのように見えているかをある程度疑似体験できるグッズもあります(当院にも用意しました)。夜の講習が終わり、ホテルまでの帰途、疑似体験グッズを用いて歩いてみました。ぶつからずに歩く、まっすぐ歩く、難しいです。東京の真ん中で(大都会だから出来たのですが)そのようなことをしていた院長でした。

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2012.4.3      雨の桜も

今年の桜があちこちで開花し始めましたね。外国人の知人と話していると、桜に対する感じ方(綺麗とか美しい以上の)は日本人特有の気がします。4月1日日曜日の名城公園はまだ肌寒くつぼみ。2日緑区の滝の水公園はもう満開近く(患者さんが当日撮った写真を見せてくださいました)、扇川沿いももう数日で満開になりそうです。今年は、一人お花見ランニング(勝手にネーミング)なる新しい試みも予定の院長です。さて本日3日は台風並みの荒れたお天気。春の雨の日、毎年思い出すのは、国家試験受験終了後の会場から校門まで続く雨の桜並木。試験終了の安堵はあったものの、これから始まる医師人生への期待より不安。桜は既に咲いていたのに、それすら気づかないほど受験勉強に没頭していたのかは不明ですが、医師になる年の雨の桜は、20年以上経った今もほろ苦い光景で蘇ってきます。

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2012.3.27        インペアード・パフォーマンス

スギ花粉飛散予報は「非常に多い」連日です。当院も院内各所に空気清浄機を設置していますが、花粉症の院長はマスクをしていてもくしゃみが誘発されることが(申し訳ありません)。眼科では当然目のかゆみを訴えて来られるので、まずは抗アレルギーの点眼薬を処方します。作用や効果は個人差があるので、その後の様子を見て続行のこともあれば、変更や追加処方もあります。それでもかゆいときや、鼻症状も出てくるときは内服を処方します。ただし、これらは完全に治すわけでなく(花粉の時期が過ぎれば治ります)、症状を軽くするものです。抗ヒスタミン薬の内服には、飲むと集中力や判断力が低下するものがあります。これはインペアード(損なわれた)・パフォーマンスと言います。最近では眠くならない内服もありますが、効果が弱い場合も。眠くなっても1日1回夜のみの内服もあり、これは患者さんと相談して処方します。院長自身の今年は、昨年よりパフォーマンスは良好(外出欲あり)。そろそろ桜の季節。マスクなしでのお花見出来る日は来るのでしょうか?

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2012.3.20 ダンカジ(男性の家事)力(りょく)をつける

最近ではお父さんがお子さんを連れて来られたり、お父さん自身の診察にも子供同伴の姿が多くなり「イクメン(育児する男性)ですね。」と声をかけることが多くなりました。

久しぶりに出かける予定のない休日。スギ花粉飛散真っ最中の時期は家にいるに限ります。一人で家にいてもやりたいことは沢山。普段手が回らない(基本的なことはやっていますが)家事をするのも気分転換。と、出かけたはずの息子②が早々と帰宅。小遣いで購入し、大切に保管していた数十冊の漫画本の古本屋での見積もりが予想よりかなり低く(定価の20分の1程)、ショックを受けてまた持ち帰って来たようです。そこで、本日予定の家事を分業すれば、古本屋の3倍で買い取りすることを提案。鍋やシンクの磨き、埃を払い拭き掃除、果ては雑巾作り(下手でもざくざく縫えて使えるのが実用的で気分転換になります)までやらせることに。ぶつぶつ言いつつも、結果にまんざらでもない様子。Win-Win(双方が納得できる方法)の関係成立。働く母としては、息子たちが将来一人暮らしでも、更にパートナーと家庭を築くならなおさら、ダンカジ力は大いに必要と強く思っています。

 

 

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2012.3.12 初フルマラソン完走

昨年7月最終週の名古屋ウイメンズマラソンの広告を見て急きょ思い立ち、8月1日ランニングシューズ購入。早速たくさんのマラソン関連の本を購入し、自己練習開始。その後、距離を延ばしては3度の故障。合わせて約12週の治療期間を経、それでもあきらめきれず、走る筋力作りの指導も受け、実質4カ月の練習で迎えた初マラソンでした。予想以上の道のりにくじけそうになりながら、今までやってきた練習(筋トレや昼休みのラン)を信じ、沿道の応援に励まされゴールに着きました。昨日は3月11日東日本大震災から1年。ポーチには妻子を亡くされた男性の記事を入れ(練習でつらくなるとこの記事を見て)、多くの震災で亡くなられた方々を悼み、生かされて走ることのできる自分に感謝するランでした。体育がずっと苦手(大嫌いでした)。人生の中でこれだけ自分の体に投資し、入れ込んだのは生まれて初めてのことです。怪我もせず、完走できたことに感謝です。Yes,I can. Yes,you can, too.

 

 

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2012.3.6      目と心に潤い

優雅とは縁遠い院長ですが、時には芸術も。4日、愛知県医師会交響楽団(医師を中心に音楽愛好家有志で結成、オーディションあり)第30回定期演奏会を聴いてきました。友人医師も団員として出演。知人もちらほら。ステージ直近の席だったため、後方楽器担当の友人の演奏中の様子は見られませんでしたが、本物の生の音楽の迫力は堪能することができました。演奏についての詳細な感想は、素人で上手く表現できないのが残念ですが、ひとつひとつの楽器からの音が大きな塊の調和された音色となり、身体に勢いよく浸透してくる感じでした。聴いているうちに様々な自身の思いが浮き上がり、心も目も潤んでしまいました。学生時代は流行歌ばかりでしたが、年を経るごとにクラシックの良さ、奥深さを感じるのはクラシック(古典)といわれる所以なのでしょうか。来年度からは、もっと気軽に足を運ぼうと帰路につきました。さて、感動の涙。涙は基礎分泌性(ふだん無意識に出ている涙)と反射性(感情とか痛みなどで出る涙)があります。ドライアイに必要なのは基礎分泌性。しかし、感動の涙は、心の潤いには一役買ってくれますので、大人になっても泣く(泣ける)機会はあってもいいと思います。

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2012.2.28    カッコイイ答え方

昼間の日差しが柔らかくなり、昔、学校で習ったSpring has come.(春がやってきた)まさにそのもの。院長は花粉症のためマスク着用の診療です。今年も受付のカウンターにお雛様を飾りました。今風ではなく(スポーツ選手のモデルなどありますね)、古式ゆかしいお顔と衣装に、患者さんは懐かしさ(なにせ院長と同年齢)を感じられるようです。先日の日経夕刊。脚本家の蒲田敏夫さんのエッセイに、アメリカでオーディションをした時に年齢を尋ねた際のエピソードがありました。「あなたに見えている年齢です」と受験者の女性。カッコイイ。お雛様の年齢を尋ねられた時には使えそうです。自身には…おこがましくて、正直に言うか、フォーティーズ(アラフォーはもう使えません)とぼかすか…です。

 

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