2012.7.17 夏は結膜炎
前期の学校保健委員会(教師、父母、校医で構成)も終了。学校検診による受診のお勧め用紙には、プール入水の可否記入欄もあり、受診率向上の助けになっているようです。
さて、夏になると多い結膜炎には、いわゆる「流行り目」とか「プール熱」と呼ばれるアデノウイルスによるものが代表的です。これらは、症状所見とアデノウイルス検査で判明します。また、それ以外に、意外と多いのが、「とびひ」。全身に出れば、まずは皮膚科受診されますが、目の周りもしくは結膜炎だけの場合は眼科に来院されます。目の周りや鼻の下、顔に赤い水膨れやかさぶたのようなものも同時に見られることが多いです。とびひは、主に黄色ブドウ球菌の感染で、私たちの皮膚や鼻の穴(子供はよく、ほじった手であちこち掻きますから注意)に常在しています。その他、夏風邪による細菌性結膜炎も乳幼児には多いです。結膜炎でプール中止指示を出し、すごくがっかりする小さな患者さん。治癒してOKを出すと「やったー!」とニコニコ。たとえ水遊びでも中止は子供たちにとって一大事。その反応がとても可愛らしいのでこちらもニコニコ。黄緑のめやにが出るようなら、水遊びをする前に(しなくても!)受診してくださいね。