2012.12.12 リアルに並べば

クリスマスももうすぐ。当院の花壇も1年間の集大成、今年はピンクでまとめてあります。来院の際、クリスマスの花壇を楽しんでいただけたら嬉しいです。

さて、先着順のネット競争には弱い院長ですが、実際に並ぶことも滅多にない院長。ある日、「先着1万名カレンダー無料プレゼント」のチラシに吸い付けられてしまいました。早速、もう一人、欲しがりそうな息子①に声をかけると、行く気満々。場所は中京競馬場。来場者予想から駐車場や駐輪場を考えると、自分の足(ランニング)で行くのが確実そうです。当日なぜか陸上部の息子②が代替要員となり、院長に伴走しました。息弾ませて予定より10分早い到着に、もう開門を待つ人の波、波でした。どう並べば良いかも分からず、不明な時は関係者に聞くのが一番という「おばさん丸出し」で、入手方法を確認すると、まずは入場券(200円)を購入する必要があるとのこと(入場料は想定外)。入場制限を設けるアナウンスに、入場券を握り締め、リアル競争にも間に合わない?かと不安になりましたが、無事2013年JRAカレンダーをゲットしました。よかった!一方で他の人たちは淡々とカレンダーを受け取り場内へ。当日は、競馬開催日。目的はカレンダーより、当たり馬券に賭けるためのよう。馬券に手を出すには知識が足りない院長は、馬券の代わりに有馬記念限定くじ付きボールペンを500円で購入。その後、競馬場内巡り。鉄道ファンにも乗りテツ、撮りテツ、食べテツなど色々あるように、きっと競馬ファンも色々のはず。来年のカレンダーの写真は「日本ダービー」「有馬記念」馬。やっと勇姿の見分けがつくようになった競馬ビギナーとしては、自分の手と足でゲットした価値有る一品です。

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2012.12.5       気になることは今年のうちに

冷え込みが厳しくなり、温かいものが恋しい毎日ですね。先日、東京で老舗のおでん屋さんに入りました。定番はもちろん、蕗などおでんの具材としては意外な発見もしつつ堪能。特につゆの味は秀逸。友人が「どうしたらこんないい味が出せるのですか?」と問うと、店主のおじさん「真似しようとする心意気はいいですが、家庭は家庭で、それぞれの持ち味がいいのですよ」と。振り返ると、二人とも家庭生活も、医院開業生活もそこそこ経て来たところです。「自分たちは、自分たちの味、スタイルでいいよね」(もちろん、常に前進はしつつ)。老舗まではいきませんが、より良い味が出せるよう、彼女と乾杯!

この時期の定番料理といえばお鍋。どうしても一度は登場させたいのが「あんこう鍋」。鮟鱇は見た目はグロテスクですが、七つ道具(肝、、ひれ、卵巣、身、胃、えら、皮)と言われるほど、捨てるところがない美味しい魚です。当クリニックのロゴマークは「アンコウ」、クジラではありません。「アンコウ」ちゃんです(ゆるキャラ?)。「今年中に診てもらわなあかんと思ってぇ」と12月に入ってから、久しぶりの患者さんも多くなってきました。「あんこう鍋」=「アンコウ」ちゃん=「はせ川こうクリニック」というイメージで、今年最後の受診のきっかけになれば、お腹も眼も満足です。

 

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2012.11.27     色も変化する

来年の手帳を用意する時期となりました。色々な種類が店頭に並び、選ぶ楽しさもありますが、自身の愛用は、某メーカー某シリーズの日曜始まり、赤カバーが定番。この「日曜始まり」がこだわる点で、店頭にはなく、毎年注文することになります。昔英語の授業で「サンデー、マンデー、テューズデー~」と習ったように、カレンダーは日曜始まり。手帳だけが、圧倒的に月曜始まりです。きっと、手帳はビジネス向けという意図があるのかもしれませんが、月曜始まりに慣れず(慣れようと思わず)にいる人も少なからず…では?来年の赤は今年使用のものより明るい赤、「色が変わったのか」と尋ねてみると「毎年変更なし」とのこと。1年使用すると、厚さは1.5倍に、色も深みを増してくるようです。確かに、過去の手帳を並べるとわずかに色のグラデーションが。

さて、就学児検診も終了しましたが、学校保健法の改正により、最近は小学校で色覚検査は実施されていません。そのため、小学生以下では周囲が気づいて受診ということが多くなりました。葉っぱの色の塗り違いとか、同系色のタオルの見分け困難とか、日常生活のほんの小さなことがきっかけです。その場合、色覚検査をすれば、色覚異常の有無はわかります。色覚異常は治療して治すことはできません。しかし、色の見え方に対する個性と受け止め、「色のなかま」テストを用い、苦手な色の見え方や組み合わせを知るだけで学校生活は過ごしやすくなります。気になることがあれば、ご相談を。

 

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2012.11.20        お母さんですか~?

秋は就学児検診の季節でもあります。担当校はクリニックの周辺学区なので、住宅造成が盛ん、勢い少子化に逆らい生徒増加中です。今年も可愛い新一年生が、緊張気味に入ってきました。眼科は、ペンライトで目のズレ(眼位)から診るのですが、「まっすぐ見て」と言うと、ほとんどの子供が条件反射といってもよい程口を大きく開けます。子供の中では「診察=口あけ」の図式ができているようです。しかも本人は過緊張の状態(そうでない子もいますが)。その姿がまた可愛いと思いながら検診。眼科は、眼の病気(疑い)の有無を診るのですが、視力もポイント。担当校では、1.0指標が見えなかった児童には、眼科受診を勧めています。緊張の余り視力が上手く測定できなかった場合もありますが、近視・遠視・乱視・時には弱視や他の要因で視力低下がないかは眼科受診でしかわかりません。また、視力だけに囚われ、それだけで安心してもいけません。そんな事を、必要な保護者にはお話し、無事今年も終了。

さて、今年も門をくぐろうとしたら、「お母さんですか~?」と声をかけられ、ひらがな表を渡されそうに。「(お母さんですけど、我が家には)結構で~す」と断りつつも、何歳まで未就学時の母と間違えられるのかしら?と少し嬉しい気持ちに。ところで、他の校医の先生方(年上ばかり)は、「お母さんですか~?」「お父さんですか~?」と声かけられているの?と素朴な疑問が。先生方はみなさん車で来校、自転車か徒歩は眼科医(私)しかいない。若さのバロメーターにはならないようです。

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2012.11.13             医者も祈願する!?

先日の講演会は横浜。いつもなら移動で終わってしまうのですが、休日のため少し余裕が(ラッキー)。横浜まで来たら、個人的には「鎌倉」。鎌倉名所史跡は多々あるものの、「江ノ電」「鎌倉大仏」が院長の鎌倉要所です。与えられた時間で堪能できることを確認、いざ鎌倉へ。江ノ電で住宅街を通り抜け海岸線を江ノ島まで。一度下車して、江ノ島の手前まで歩きUターン。途中「鎌倉高校前」のホームで1本電車を見送り海を眺める(前回は「極楽」でも下車)。最後は「長谷」から大仏様へ。優しいお顔(特に鼻と唇)を拝み大満足。今回の目的は達成です。

途中、一休みに入ったお店で備え付けの観光ガイドを読んでみると、新スポット発見。鎌倉駅から徒歩数分、「これは行かねば」と心が踊ります。「東身延本覚寺」を発展させた日朝上人は眼の神様として有名だったそう。つまり、眼に御利益のあるお寺。日朝水なる目薬(眼科医の性分で成分を確認してしまう)もお守りとと一緒に用意されています。その昔、眼科の少ない時代はかなり重宝したとのこと。

日々の診療は現代医学(しかも今回は最新の講演を聞いたばかり)に基づき診療しているものの、「信心も大切」と患者さんの眼病治癒祈願をしてきました。お守りは肌身離さずが原則ですが、ご愛嬌ということで待合室に飾っておきます。御利益があれば幸いです。

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2012.11.6         つい期待してしまう

診察室にて、「某テレビ番組で視力回復の画期的方法が紹介されていた」という問い合わせが多数あるこの頃。心地よいキーワードの発信は、マスメディアならでは。今回のキーワードは「ドライアイ」「実用視力」「ムチン」。患者さんからのイメージをまとめると、「目が乾いたり見づらい人は、この最新の目薬を使うことで視力が良くなる」…かなり飛躍的な解釈ですが、マスメディアではよくある手法。目の前の患者さんの誤解を解き、適切な説明をするのは、現場のその患者さんを診ている眼科医の務め。タイムリーに、週末、ドライアイの講演(もちろん眼科医対象)を聴講。講演、講習会等は、当然ながらマスコミを通じてよりも最新の知見です。ドライアイの概念が広く知れ渡ったのは良いことですが、当然広義(思い込みも含め)から狭義まで幅があり、治療については、眼科医が個々の患者さんに応じて決定します。実際、あの手、この手のドライアイ治療法があるのは日本ならでは(日本の眼科は最先端です)。眼表面の乾き、傷に加え、(表面の屈折機能障害による)視機能低下、瞳の輝きの低下なども出るドライアイ。しかし、「ドライアイ(病気)でないのに、ドライアイ(病気)と思い込んでしまうことは不幸です」これはドライアイ大御所の某先生の言葉。正しい知識で、不安に陥らせないのも現場の医師だと思っています。

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2012.10.30         持ち合わせが…

「医者の不養生」ということわざがありますが、毎年人間ドッグを受ける院長。身長体重から始まり、血液・尿検査、エコー、CT、胃カメラと続きます。マンモグラフィー(乳癌の検査)の痛み、胃カメラを飲み込む苦しさも乗り越え、今年も無事終了。オプションを追加したので、支払いが発生。「はい、はい」と気安く財布を開けたところ、足りない…紙幣、小銭を数えるも7000円に届きません。赤面で「すみません、持ち合わせが…どうしたらよろしいでしょう?」しばらく間…「少々お待ちください。」 奥に消えた受付嬢。

2度あることは…と言う通り、赤面もの体験は3度目でした。1度目。ドラッグストアで買い込んで支払いの段階でお金が足りないことが発覚、「持ち合わせが…」。数品返品すれば払える金額も持っていなかったので、レジかごに「お預かり」の札を付けられ、大急ぎで自宅へお金を取りに行きました。2度目。子供たちとランチ後、支払いの段階で同様な状況。この時は、もう飲食した後だったので、息子①②(当時幼児)をお店に置いて(担保)、当時乳児の息子③を抱え自宅へお金を取りに。いまだに息子たちからは人質にされたと言われますが。

さて、今回3度目。また、取りに帰るしか…と思っていたら、「カードでもお支払いできます」と返事。現金主義の財布には、ポイントカードはあっても、クレジットカードはあったけ?」と探す院長。1枚だけ見つかり提示することが出来ました。「よかったですね~。暗証番号押してください。」「ん?」数年使用していないカードの暗証番号は不確実。戸惑う様子に、エラーを避けるにはサインでもOKといわれ、窮を脱した院長でした。

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2012.10.23    山形弁をアメリカ人から

金木犀の香りが秋を醸し出しています。クリニックの南側、扇川の遊歩道は、春は桜、秋は金木犀と季節の彩りを楽しめます。

さて、眼科の勉強会が続いたところで、医師会の研修講演会へ。今回の講演は山形弁研究家・タレントのアメリカ人、ダニエル・カール氏による「ダニエルの日米比較医療論」。在日33年の山形弁は、顔を見なければ、東北地方のお爺さんが日本昔話を語っているような流暢さでした。タイトルよりもかなり軽快な内容は、外国人が戸惑う日本語の特徴、解釈にまで及び、楽しく聴くことが出来ました。「受診する外国人のほとんどは、日本語をある程度学んできているので、易しい日本語で話せばOK(院長も特に英語圏の患者さんには一生懸命拙い英語で話そうとしますが)。」「しかし、日本語の日常会話に多い相手が推測するような婉曲表現は得意ではないので、病状・治療法などはっきり、しっかりと告げたほうが良い。」「もっと患者側に選択権を与えてもよいのでは?」ふむふむ。「国民皆保険制度のため保険証1枚で受診できるのはとても便利」などなど外国人(ダニエルさん)ならではの視点も。普段の眼科学会での外国人研究者の講演は通常英語(同時通訳はあっても、かなり集中力が必要)、もちろん専門領域についてです。今回は、日本人の一般講演会(むしろトークショー?)を聴く気軽さで臨めました。

さて、来るアメリカの大統領選挙。オバマケアはどうなるんだべ(拙い東北弁)?

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2012.10.17    目を動かそう

ロービジョンケアでは、見にくくなった人の残っている視力や視野を自覚させ、眼球運動の練習をし、時には顔や首、腰の動きも利用して、より広い視野の獲得に努めます。また、視覚以外の感覚を最大限に利用することも大切です。目は動くものだと当たり前に思われていますが、健常人でも子供より大人の方が目の動かす範囲は小さくなります。大人になるにつれて、好奇心が減り、眼前の物しか見えなくなるとしたら(もちろん正面視することが重要な場面は多々ですが)ちょっと淋しい…

いつも土地勘のない場所に行った時には、時間があれば散策するのが常の院長。先日学会場から歩いていると、右前方に電飾が飛び込み、キャーキャー弾む声も。ふらふらと光と音のする場所に入っていくと「東京ドームシティ」。中には、アトラクションや飲食店がずらり。「東京ドーム」=「後楽園球場」ということは、ここは以前「後楽園遊園地」?中学の修学旅行先の一つ(ディズニーランドは当時はまだありません)でした。遊園地初体験にみんな絶叫、興奮、満足。しかし、院長にとっては、「遊園地嫌い」にさせたジェットコースター恐怖の苦い思い出の場所。視線を動かし視野が広がり、加えて好奇心に引き寄せられたことで、意外な思い出に遭遇することとなりました。

今では東京も「おのぼりさん」ではなく、都会人のように歩いているはずの院長。しかし、毎回誰かに(残念ながら男性ではない)声をかけられます。目新しいものをキャッチしたいという思いが、視線と顔に現れているのでしょうか?でも、いつもより意識して少しだけ大きく目を動かすことで、意外な発見や出会いがあります。そして、時には大きく開けたり閉じたり、上下左右動かしてみましょう。すっきりしますよ!

 

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2012.10.09     より良き明日に向けて

秋は学会、講習会が目白押し。季節の変わり目で先週は風邪気味でしたが、気力、食欲で乗り切り、ロービジョン学会へ。この学会の特徴は、医学・教育・福祉・就労・行政・機器など演題も参加者も多岐に渡ることです(通常眼科関連の学会は眼科医が主)。東日本大震災・パラリンピックのことから、人工網膜・網膜再生(iPS細胞、ノーベル賞でしたね!)まで、今回もインプットできることはすべて聞いてきました(アウトプットせねば)。

某講演の中で…病気(障害)の受け入れの3段階。「初級:病気のことがよくわからない」「中級:病気のことを知って、自分を環境に合わせようとする。」「上級:自分の出来ることを知り、環境を自分にあわせて変化させる。」行きつ戻りつ価値観の転換をしていくのが、自身の成長の証(もちろん、受け容れることは容易なことではないですが)。このことは、病気だけでなく、他の物事にも当てはめられそうです。例えば、ロービジョン。昨年までの院長は初級段階、今は中級。一生懸命勉強している最中。

冒頭のフレーズは、今回の学会サブタイトル。学会中に誕生日を迎えた自分へ贈るメッセージでもあります。

 

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