2013.2.26 初・つけまつける

「目を大きく見せよう」「目力アップ」の宣伝とともに増えてきたと感じるのは、まぶた、まつげのトラブルです。アイプチだけでなく、マスカラ、まつげパーマ、エクステ(自まつげに人工まつげを接着させる増毛)、つけま(つけまつげの略)など。「パーマ」や「エクステ」では、薬液が目に入ったりアレルギー反応を起こしたりで、茶目(角膜)に傷が出来ることも。そんな場合は激痛を伴って涙・涙で来院です。「アイプチ」や「つけま」は瞼の荒れや腫れ。「マスカラ」はダマが入ってゴロゴロしたり、脂肪腺を塞いでばい菌が入ったり。当初は「エクステ?」「つけま?」と言葉も知らない院長でしたが、この手のトラブルも経験を積み、「治療と指導」にあたっています。

そして…「いつかは体験せねば」と、ついに「つけま」にトライしました。スタッフお勧めのデザイン(毛の長さや並び)。接着剤は天然ゴム由来で。見るとやるとでは大違い。説明書を読み、ネット動画で確認、スタッフのアドバイスの下、「付けたり、取ったり」。これが意外にも大変難しいのです。世の女性たちのあの完璧さはどこから?まつげに付いた接着剤は頭ジラミの卵のように思いつつ(以前は時々診ました)十数回練習。少しは上手くなりましたが、集中したせいか、目は疲れるし肩は凝るし、少しばかりまぶたが痒いような…「いけない、しなくていいことまで経験しそう…」パッチリ目は魅力的ですが「一回やればいいわ」というのが正直な感想。頭の中は「つけまつける♫」の歌が流れっ放し。今後の診療にまた一つお役に立てれば。

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2013.2.19     まだ現役?

スギ花粉飛散開始というものの、先週末からの寒さに飛ぶものも飛ばず…です。先週末はロービジョンの勉強会に参加してきました。ロービジョンケアにおいては、眼科医療だけで完結(治る、終了)できるものではなく、医療と福祉、教育、行政とのつながりが強いため、多方面の知識がより必要に思われます。今回は障害者総合支援法の改訂や学習障害対応など…。勉強会の後は、懇親会。熱い意見交換で大いに盛り上がりました。医師の世界は、60代現役は当たり前、その先もエンドレスのようです。まだまだ若い部類に入る院長は、もっともっと勉強せねば、と会を後にしました。ホテルにチェックインしたのは午後10時半過ぎ。ふだんは朝食、部活のお弁当と日曜日でもゆっくりできませんが、大いに朝寝坊、上げ膳据え膳。

チェックアウト後、強風に耐えかね、タクシーで最寄の駅まで。「お泊りゆっくりできましたか?女の人は、家だとやることたくさんありますからね~」と年配の運転手さん。「ええ、ご褒美ということで。明日からまた仕事頑張ります!」「えっ!お客さん、まだ現役ですか?」と意外そうな一言。これは何を意味するのか、気になってしまいました。上京スタイルで乗車したので「有閑マダム」かと思いきや、実は「お局様」だった!?この年格好なら「ハイソな奥様」か「おひとりさま」というのが、一般的な分類なのでしょうか。

 

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2013.2.12     きれいに撮ってます

まだ少ないとはいえ、スギ花粉が飛び始めましたね。点眼、点鼻、内服等まだ今からでも遅くないですので、ぜひ対策を。症状が出てからよりは、ひどくなるのを抑えます。スギ花粉症の院長は、現在まで欠かすことなく(かなり意識して)100%!の服用率です。だんだん春らしくなるのは嬉しい反面、花粉症のことを考えると、家の中で過ごす時間が多くなってきます。新聞をゆっくり…日曜日の某新聞の短歌のコーナー。短歌は詠むことはできませんが、読むことは好きです。「春が来て 喜び踊る 花粉たち 私の身体 ステージにして」たぶん花粉症患者さんの歌。花粉をそのように捉える意外性。秀歌ですが、想像すると、ムズムズしそうなのは、自身が花粉に強い嫌悪感があるからでしょう。

さて、当院では、患者さんへご自身の眼の状態を説明するために、デジタル撮影をすることがあります。「写真撮りますね」と言ったら、「きれいに撮ってちょーね」と患者さん。顔と間違えてる?「これぞ、いかにもアレルギー性結膜炎」の所見。お示しすると、「何これ、気持ち悪ぅー」と反応。医学的には、バッチリ綺麗に撮れているはずなのですが。

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2013.2.5       母娘4代

「赤ちゃん診てもらえますか?」と問い合わせがあります。目であれば、0歳から何歳まででも診察いたします。先日、生後数ヶ月の赤ちゃんが来院。中学生の時からの患者さんであるYちゃんは、もうママに。Yちゃんのお母さんTさんも患者さん、初診時は40代。「月日が経つのは早いですね」と感慨もひとしお。そして、お母さんのお母さん、Yちゃんのおばあちゃんも患者さんです。お母さんとおばあちゃんは、姓が違い、また別々に来院されていたので、母娘とは数年間気が付きませんでしたが、ある時の診察室での話から、T家の家系がすっと繋がりました。母娘4代の診察の機会を得たことは、まだ中堅の部類に入る開業医にとってはとても嬉しいことです。AさんとBさんは親子で、BさんとDさんは兄弟姉妹で、AさんとEさんはご夫婦で、AさんとFさんは知り合いで…などなど、院長の頭のカルテには、患者さんたちの家系図や繋がり、エピソードが沢山です。

さて、息子たちの学校、交友関係もしっかり把握できそうなものですが、なかなかそうはいきません。それぞれの組も担任も友人もうろ覚えのため、しばしば混同。患者さんに対するより、わが子への関心が低いのか…母親としてはいい加減ですね。

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2013.1.29     そろそろ花粉症…

今年の花粉飛散は例年より多いと環境省の報告。飛散開始予想は2月中旬ですので、そろそろ予防対策を。先週から、「少しムズムズして」と毎年のスギ花粉症の患者さんがちらほら来院されます。「スギ花粉まだ、飛んでませんけどね~。予防薬は使いましょう。」と、自身も花粉症の院長。少しだけ春めいた先週木曜日、木々の芽の膨らみも感じながらランニング。その晩、いきなりひどい鼻水、くしゃみ。「生体の勘・反応は、あなどれず」。スギ花粉症を発症してまだ数年、2年前のスギ当たり年にひどく苦しんだ状況がよみがえります。早速、内服、点鼻、点眼開始。今回は、点鼻薬の説明書もしっかりと読み直し、適切な噴霧法を学習。用法に従っているせいか、また気温の低い日々が続いているせいか、現在のところ、快調です。花粉症対策のマスク、コート、眼鏡などの新製品も続々。試してみる価値はありそうです。これからの季節、院長もマスク仕様でランニング。息苦しいも、トレーニングと思って我慢、我慢。「そうまでして、走らないといけないの?」って言われそうですが。

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2013.1.22      寒い季節は笑顔で

毎日寒い日が続きますね。マスクをして来院される患者さんも増えています。ただし、眼科では風邪が主症状ということはないので、予防という意味合いで使用されている方が大多数です。医療従事者もマスク装用については一考するところですが、当院では、体調良好な限りマスク使用はしていません。当院のモットーは「笑顔で対応」。予防重視でスタッフ全員マスクで迎えられるより、笑顔全開で対応される方が好感度アップのはず。マスク越しのアイコンタクトだけでは、表情、意図を推し量るのはなかなか難しいものです。そのため、スタッフは常に健康管理を意識しています。予防、休養、栄養。それには、まずは院長から。院長も体調の変動はあります。風邪のひき始めかも?と感じたら、生姜・にんにくを駆使し、栄養価の高い食事をたくさん食べるのが、院長流。朝から、カレー、焼き肉、鍋、中華、うどんなど数少ないレパートリーの中でアレンジ。そして早めに就寝。これで、体調不良も悟られず、治癒するのが院長のパターン。とても原始的ですが。

風邪気味でも、外出しなければいけない時。お昼第1候補は焼肉。女性一人、カフェ(喫茶店)の方が様になりそうですが、オシャレな小食系は却下。名古屋駅、栄周辺には一人焼肉OKのお店があり、スタミナを付けたい時は利用します。残念ながら、クリニック周辺(新興住宅地)は、「一人でガツン!とお昼ご飯」というお店はありません。誰かに作ってもらって、昼休み充電したいよね…と思いながら、常備の「うどん」と「カレー」にスタミナ、スタミナ…と野菜・肉・卵・生姜多めに追加。しっかり充電して午後診療に臨みます。

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2013.1.15       良くても変わらなくても

当院では、ほとんどの患者さんに次回の受診日をお伝えしています。その期間は1日から1年先まで。慢性の病気や経過観察のみで良い場合は、間隔が長くなります。結膜炎、ものもらいを始め、細菌、ウイルスなどの感染によるものや、怪我、炎症が強い急性の病気は、「次回○曜日、○日、○週間後」がお約束。この○は院長の知識と経験によるもので、次回、眼科医として症状の経過を確認したいタイミングです。ですので、感覚が短ければ、変化も大きい(良くなることも、もしかしたら悪化することも)病気と判断した時です。その際「(自覚が)良くなっても、変わらなくても。ましてや悪くなった時は必ず来院してくださいね」と念押し。病気というのは、自覚症状が良くなれば軽快方向に向かっている場合がほとんどですが、完治したか否かは自覚だけでは確かではありません。また、自分では変化がないと思う場合でも、医師が見れば良くなっている場合も多くありますし、点眼方法に問題があることも。必ず来院してもらいたいのは悪化の場合です。医師は患者さんが治るよう全力を尽くしますが、予期せぬ展開に経過を検証し、試行錯誤し次の展開を考えるのは、患者さんから学ぶ大変貴重な機会です。

「お顔を見せていただきたいので、また○日にお待ちしてまーす。」「治療終了です。」の次は、「また、何かあれば来院してくださいね」。ハッピーエンドをより多く目指して日々精進中です。

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2013.1.8    今年もよろしくお願いいたします。

新しい年の始まり。今年も患者さんにとって、来院してよかったと思われるような診療プラスα(アルファ)を心がけていきたいと思っております。

例年、新規の患者さんが多い仕事始め。年末年始の急な発病もありますが、ずいぶん前から気になっていた眼の症状を「今年こそ!」と行動力を起こし受診される場合も。楽観的経過観察で良い場合もありますが、精密検査や手術を依頼する難症例や緊急例(本人が自覚がなくても)もありバタバタとした年明けです。気になることは、気になった時に。

さて、新年早々患者さんから喜ばしいニュースを聞くのは嬉しいことです。目の病気が進行し手術を受けたものの、退職を余儀なくされた患者さん。視覚障害者の認定を受け障害者枠で教員採用にトライ。今年から講師として教壇に立つことができるとのこと。ここまでの道のりは大変でしたが、これからの前途にエールです。障害者雇用促進法による採用も進んできました。能力があるのに、多少の障害がハンディになっている人が、もっともっと活躍できるよう後押しすることが、院長の今後の目標でもあります。

 木曜日は鏡開きに備えて恒例の小豆を煮る一日になる予定。スタッフの喜んでくれる顔を思い浮かべながら、小豆をことこと。院長にとっても、癒しのひと時となる1年の始まりの大切な行事です。

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2012.12.25     最後に痛い目に

日曜日は国民的行事(?)の有馬記念。昨年までは「ふーん」でしたが、今年はテレビの前にスタンバイ。この変わり様。1番人気のゴールドシップは、出走遅れにも関わらず、優勝!脚力の強さを見せつけてくれました。以前に書いたように、まだ、1番人気の馬券ですら「痛い目に遭うかも?」と手を出さずにいた院長でしたが、レースを観る前に、既に痛い目に…

同日ランニング中、信号待ちでコースの変更を思い立ち、急な坂道を「えっさ、えっさ」マンホールの突起につまずいた!?と思ったときは「痛ーぁ」。歩道に手をついて倒れ込んでいました。手のひらはじんじん、ヒリヒリ。打撲だけかと思いきや、ぽたぽた。顎を拭うと手袋が染まりびっくり。顎を抑えながらの帰還となる始末。とっさに手をつく運動神経は健在でしたが、急勾配の上り坂が災いでした。

お正月休みには、同窓会を控えている院長。診療もうつむき加減でずっと通せないので、早い回復を願うばかり。不幸中の幸いとして、今年最後の痛い目は、これくらいで済んで良しとせねば。

みなさん、良いお年をお迎えください。

 

 

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2012.12.19     キャッシュレス、キーレス

先週末は、最後の日本医師会認定「健康スポーツ医」取得のための講習会(於東京)。健康スポーツ医は、健康な一般の人から、病気を持っている人(患者)に対して、運動の可否を判定し運動処方(運動の種類、強度、時間など)ができます。昨年からランニングを始めた院長は、当初数十冊の一般向けランニング教本の類を読み、走り出し、怪我と回復の繰り返し。それでもあきらめず、やっと知識と実技が結びついてきた頃です。この年齢になると、痛い目に遭うのが見え見えなので、たとえ趣味でも、新しく始めることは知識なし体当たり戦ではできません。きちんと、スポーツ医学を学ぼうと受講したのですが、講師はオリンピックに帯同した医師を始め、スポーツ医学界の専門家が勢揃い。医学的に系統建てて総論各論を勉強することができました。「スポーツ」とは、心身の健全な発達、健康・体力保持増進の身体活動と知れば、うんと敷居も低くなるというものです。眼科医として運動指導をする機会はありませんが、聞かれれば少しばかりアドバイスはできそうです。また、校医として眼科医以外の保健指導(生徒の運動、体力、栄養など)もできそうです。眼科医としては視覚障がいスポーツにも関われたら。などなど、意外と活動は広がりそうです。視覚障害者用補装具適合判定医、健康スポーツ医と、今年は、日常診療を更に充実できる知識をつけた年でした。来年はみなさんに還元できるように。

さて、東京行きが多かった今年。院長はついにSuica(JR東日本のICカード)を導入。JRのみならず、地下鉄でもOKなので、切符を購入するのにまごまごする(東京は複雑)「おのぼり」院長には楽チン。また、買い物もSuicaをタッチするだけ。嬉しくてついつい色々な物を買ってしまいました。しかしながら、コインロッカーまでSuica対応とは。個々のロッカーにコイン投入口も鍵もなく戸惑った挙句、精算箇所に60秒以内にSuicaをかざさなかったので預りは無効になり、再度入れ直すことに。院長よりもはるかに「おのぼりさん」と思えるおじさんが、やり方を教えてくれました。やれやれ。現金よりも(東京では)格好よさそうと、Suicaで精算し続けた院長。最後は、残高が商品代より少なく冷や汗をかくハメにも。来年3月には各JRのICカードの相互利用が可能になりますが、少なくとも院長はICカードに対する身の程を知らねばいけません。

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