2013.5.10 落とした!

マラソンも終わり、ランニングもペースダウン。新しいランニングパンツは、ポケットが前についているので最近気に入って出番が多いです。2つのポケットに携帯電話と、ペットボトルを入れてゆっくりペースでいつものコースを戻ってきました。ここで、いつも携帯を取り出すのですが、「えっ?」。ボトルは確かに右ポケットにあります。左ポケットには、何も入っていません。ガーン。落とした?再び、今度は自転車で、元来た道を路面を見つめながら戻りました。「赤いカバーのスマートフォン落ちていませんでしたか?」会う人会う人呼び止め、必死の形相で聞くおばさん(しかもランニング姿)はかなり奇妙に見えたはず。結局、知らないという答えばかりで、また5キロを戻り。携帯ショップに再び必死の形相で飛び込み、送受信停止と、捜索依頼を出しました。滝の水4丁目1.5キロ以内にあることは判明。それでどうやって探すの?最後の力を振り絞り交番へ。遺失届け作成に慣れている警察官、対する憔悴しきった院長。携帯の落し物あれば連絡するとのことでよろよろ立ち上がり去ろうとした時。なんと滝の水交番に届けられているらしいと連絡。大急ぎで確認に向かったところ間違いなく自身の物でした。ガーンと落とされ、見つかった時の気分の立ち上がりは言うまでもありません。拾っていただいた方に感謝。有難い出来事でした。

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2013.5.1スタッフ勉強記

30年前の眼科の教科書には、確実な治療方法がないと記されていた病気も研究のもと、様々な治療法が行われるようになってきました。

先日、参加した勉強会は<網膜色素変性症のキューバにおける治療>ということで、キューバの網膜色素変性症国際センター所長のラサロ医師の講演会でした。微小手術(脂肪組織の移植)、オゾン療法、電気刺激療法、サプリメント。この4つの組み合わせで、症状はコントロール出来るという報告でした。残念ながら日本ではまだ行われていませんが、近い将来(医学的には治験や認可など長い道のりかもしれませんが)国内でもポピュラーな治療法になっていくことを願わずにはいられません。人工網膜やiPS細胞による網膜再生など、少しずつですが確実に研究から臨床へと、明るい兆しがみえてきました。

医療では日々進歩、明るい話題満載ですが・・・問題山積み、先の見えない長いトンネルから出られない状態の我が家。G.W真っ最中。新緑の眩しい、花々の美しい季節。日常を離れひとり優雅にひとり旅を夢見つつ、早朝からの弁当作り、洗濯、清掃、いつもと変わらぬ?いつも以上に小言と愚痴の増えそうな予感。明るい未来の兆しが いつかきっと私にも訪れると信じて・・・

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2013.4.23     看板お色直し

先日駐車場とクリニックの看板を張り替えました。やはり何年も風雨に当たっていると、くすみや色落ちが目立ってきました。といっても、院長だけが気になっていただけのようで、看板屋さんにお色直しをしてもらい鮮やかな看板になったことに気づいたのは、スタッフでもごくわずか。たぶん患者さんは?これって、自分の肌や身体と同じ感覚?自分では、気になるあのこと、あの部分も、人にとってはあまり関係ない?でも、やはり自分なりに塗り替えたことに満足しています。クリニックも、自分も、それなりに出来る範囲で身綺麗でいようと思います。

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2013.04.20  スタッフもまだまだ学ぶ

先週に引き続き、今週もスタッフがお届けします。先日ロービジョンの勉強会に参加しました。新しい知識が増えるけれど知らないこと、分からないことも増えていきます。(なかなか覚えられないのは単なる歳のせいですが・・・)特殊眼鏡で見えにくい状態を体験。普段、何気なくみている広告も書かれている文字が分からずただの色画用紙にしかみえなかったり、肝心な価格が読めなかったり。こんな時どうしたらいいか。文字の大きさ、色、濃さ、背景の色、これらを変えていくだけで改善されることもあります。字が小さくて見にくければ、拡大コピーをする、食事の配膳が分かりにくければ、茶碗や皿の色を見やすい明るい原色に変えるなど、ほんの小さな工夫で見やすくなったり、使いやすくなったりすることがあります。拡大鏡や遮光レンズ、便利グッズも当院に用意してあります。私が出来る事はささやかなことだけれど、正しい知識のもとに助言や情報の提供ができるように、日々勉強。

クリニックの心地よさとともに、ほんの少し今より快適な視生活を患者さまに提供できますように。

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2013.4.9  涙袋メイク

突然ですが、今回は当クリニックスタッフがお届けします。

先日、友人と女子会をしていた時のこと。「最近テレビ見ていて気づいたんだけど、芸能人って涙袋がある人多いんだよ!」それを聞いてテレビを見ていると、確かにタレントさんや女優さんの中に涙袋がある人もたくさんいました。

そもそも、涙袋というのは下まぶたに沿った膨らみのことで、別名を涙堂(るいどう)というそうです。ホルモンが詰まってできていることからホルモンタンクと呼ばれることもあるのだとか。

中には「目が大きく見える」とか「色気がある」と憧れる女性もいるそうで、最近では「涙袋メイク」なるものも若い女の子の間で流行っているそうです。デカ目メイクの王道「つけまつげ」にはあまり抵抗を感じなかった私も、さすがにビックリでした。

女性にとって、「大きな目」はとても魅力的です。しかし、目のキワというデリケートな部分に、アイシャドウなどを引いて涙袋があるかのように見せるというこのメイク、ひとつ間違えば目に傷をつけてしまうことにもなりかねないなぁ、と眼科スタッフとしては少し不安に感じました。

春が訪れ出会いも多い季節。第一印象も大事ですが、目ヂカラの追求はほどほどに。

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2013.4.2 突然見えなくなった

まとまった時間が取れたので、気になっていた映画を見に行きました。久しぶりの巨大スクリーンに釘付け。ハラハラドキドキこの先は…と突然視界がぼやけてしまいました。前方も周囲も見えない!一瞬何が起こったのかわからない状況で、何かが頬に付いている感覚に、そっと触ってみるとコンタクトレンズがはらり。画面をじっと見つめすぎて目の表面が乾き過ぎ、ソフトコンタクトレンズがポロリと両眼同時に外れてしまったようです。使い捨てのコンタクトレンズは、外れてしまえば形状が変わり再使用は出来ません。常備しているはずの眼鏡、眼鏡…とカバンの中をまさぐるものの、見つかりません。その日に限ってバッグを取り替えたため入れ忘れていました。もう、映画どころではありません。英語のセリフだけが響き画面が見えない状態を1時間半続けるのは…。とにかく退出せねば…と手探りで階段を下り出口へ。途中何回か転び、ようやく劇場外へ。それでも比較的強度の近視眼の院長は、どこに何があり、何が書いてあるのか見えず、係りの人に手を引いてもらう始末。助けられながら、無事家にたどり着きましたが、何しに行ったやらという日でした。いつも鮮明に見えている状態で、前兆なく突然見えなくなると、パニックに陥ること。見えない不安と不便。非常に貴重な体験と思いたいです。何時でもコンタクトレンズの予備(最近はスマートな携帯用もあり)や眼鏡は常備しましょうね。

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2013.3.27 ちょっと仙台まで

東北大学でロービジョン(目の不自由な方のための)外来を見学、担当医からお話を聞く機会があり仙台へ。「今の状態から少しでも見えるようにする(病状に特化したメガネを処方したり、残っている視野を使って見る訓練)こと。そして今後の病気の進展を予測し将来を見据えたアドバイスをすること。眼科医だからこそ出来ることです。」仙台には「NPOアイサポート仙台」という目の不自由な方とその家族を支援する団体がありそちらも見学してきました。このNPOはもともとは仙台市が視覚障害者のための支援に取り組み、その結果派生した団体なので、行政(福祉)・眼科医療・教育などの連携がとても密接です。名古屋市にはまだそのシステムが確立されていないので、いつかは眼科医として達成したい目標です。

高校以来続く文通相手にも再会。震災前に購入した自宅マンションを訪問。「マンションも大揺れ。新幹線の線路が曲がっていてねー。はるか向こうの茶色の更地は津波が来たところ」などと説明を受けると、まったく平時の仙台に見えましたが、体験者にとっては激動の2年だったのだと実感。震災後すぐに飛んでいけなかったので、元気な姿を確認し感激も一塩でした。帰りの空港では、最終登乗ギリギリでアナウンスされるという始末。小さな飛行機だったので飛行機待機場までダッシュ。日頃のランニングが役に立ち定刻通り出発となりました。最初から最後まで駆け足の「ちょっと仙台」でした。

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2013.3.19 目を取り出して…

連日「本日の花粉予報」は「非常に多い」。患者さんも「かゆい」「ショボショボする」「目をグリグリしてしまう」(挙句、ひどく充血したり腫れたり)など。院長も「そうそう、わかるわかる」と共感しながら診察。アレルギーの点眼にも、作用の仕方、強弱、さし心地など色々あるので、患者さんの状態や性格(これもポイント)を診ながら処方しています。それでも改善がない場合は、ステロイド点眼を処方することも。正しく使用すればよく効きますが、眼圧が上がったりする副作用もあるので、眼科医の管理下限定で使用の目薬です。そして用法を守りましょう。飲み薬を効かないからといって何回も飲まないのと同様に。「目を取り出して洗いたい」ほどの訴えに花粉症発症以前の院長は?でしたが、花粉症患者でもある現在は、その気持ちわかります。目は取り出して洗えませんが、人工涙液を1.2滴入れ目の中の花粉や汚れを流すのは一案です。水道水は涙の大切な成分まで流してしまうので、緊急時(目に何か入った時など)以外の洗眼はお勧めできません。

さて、「目を取り出す」正確には「眼球摘出」ですが、検眼希望の方が亡くなられた時、ご遺体から眼を取り出すのは、当時眼科研修医の仕事でした。夜中、たった一人で山深い町村へ出向き、迅速に大切な眼球をご遺体からいただき、クーラーボックスを抱え帰路に。その後角膜移植が行われ、誰かにその光は受け継がれるのでした。

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2013.3.12 マラソン再び  そして花粉症

数日前から気温も一気に上昇。アレルギー性結膜炎の患者さんも一気に増加です。

昨夏思い立ってランニングを始め、怪我に泣きつつ半年弱で初フルマラソン完走。ゴール時はこれで走ることから開放される!とホッ。しかし記念ランになることもなく、その後ランニングは生活に欠かせないスポーツとなった院長です。3月10日第2回名古屋ウイメンズに再びエントリー。この1年は、体験本は卒業して、スポーツ医学も勉強し、こつこつ自主トレーニング。花粉症であろうともマスクをつけての練習は実を結び、苦しいだけの前回と違い、楽しさも感じた大会でした。他ランナーのカラフルなウエアを見比べたり、Tシャツから出身地を想像したり。沿道の応援にも少しは応えたり。視覚障害ランナーも何人か見かけました。視覚障害者の伴走者、救護のゼッケンをつけた走るドクターを横目に、今は自分が走ることだけで精一杯ですが、いつかそういう余裕ができたらとも思いました。

フィニッシュの後は…一日中スギ花粉に暴露したため、かゆみと涙でコンタクトレンズは曇り、くしゃみの連発。鼻水もズルズル。イケメンのタキシード隊から完走記念品を受け取ったのに、顔ぐしゃぐしゃでは「美ジョガー(女性ランナーの別称:美女とジョガーの造語)」どころではありません。

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2013.3.5     バリアフリー絵本

3月4日付の某新聞に「点字つき絵本」の紹介がありました。点字だけでなく、絵の部分にも凹凸があるそうです。「さわやかめいろ」「ノンタン じどうしゃぶっぶー」「こぐまちゃんとどうぶつえん」(懐かしい!)が今年2月に刊行されました。健常者は視覚から大部分を経験し、記憶します。最初から見た事がないものをどうやって記憶するのかは、とても難しいことだと思います。生まれつき全盲の青年のテープ起こし作業を見せてもらった時のこと。あまりにも音声パソコンでの変換が早くて驚きました。例えば、「はせがわ」→「長谷川」と変換するとき、「長い谷の川」と音で確認して変換終了。しかしこちらの羨望の眼差しが見えるかのように、「僕は、谷も川も見たことがないし、ましてや漢字を見たことがなかったので、ここまで出来るようになるには大変でした」と。視覚以外の感覚とそこから得た記憶をフル稼働しての結果です。健常者の目隠し体験は、既に見えていたものを記憶していての手探りにすぎません。見えない子も見える子も、子供も大人も共有していけるバリアフリー絵本。触覚で絵本を楽しんではいかがでしょう。

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