2017.5.9 顔ニモマケズ
某新聞で取り上げられた『見た目問題』
顔の変形やあざ、麻痺、脱毛などによって、学校や恋愛、就職で困難に直面する問題だそうです。
『見た目問題』の当事者9人の体験について紹介した本が『顔ニモマケズ』
「人は見た目が9割」という言葉もあるほど、外見は大きなイメージを持ちます。
しかし、「見た目」を乗り越えて、その人なりの幸せをつかんだ体験が描かれています。
登場人物は、パッと見て、明らかに健常者とは違いますが、その笑顔は素晴らしく輝いています。
「完璧な状態を目指すのではなく、今の状態を与えられた環境として受け止め、その状態のまま進み続ける」
「外見以外の部分で、自分には多くの魅力があることに気づき、その魅力が伝わりやすい場所を見つける」
「自分が自分に対して注目している部分と、他者が自分に対して注目している部分は、違っている場合が多い」
「とことん悩みぬくことで、自分の状態を受け入れられるようになる」
「人との間にある壁は、相手だけではなく自分も作り出している」
「自分と同じ悩みを抱えた人を助けることで、人は成長し、癒される」
「自分の悩みを人と比べる必要はない」
「悩みに対して「自分の行く手を阻むもの」ではなく「自分のためになるもの」だと、とらえることで乗り越えられる」
「世の中にあるものは、どんなものにも必ず何か意味がある」
9人からのメッセージの一部です。
『夜と霧』の著者、ユダヤ人精神科医ヴィクトール・フランクルの『あなたが人生に絶望しても、人生はあなたに期待することをやめない』
『それでも人生にイエスという』の言葉を思い出しました。
著者は『夢をかなえるゾウ』(1~3。こちらもお勧め)の水野敬也さん。
印税は、見た目問題の当事者を応援するNPO「マイフェイス・マイスタイル」に全額寄付されるそうです。
ぜひ、手に取ってみてください。