2012.9.12   見えないことは存在しないことではない

自動車免許更新の通知が来たので手続きに。IC暗証番号決めに悩み、最新の道路交通法改正に耳を傾け、5年ぶりだと新鮮そのもの(ゴールドカードのお陰)です。さて、普段は仕事用に、年齢(要は軽い老眼)を意識し両眼で1.0程度に弱めに矯正しています。もちろん、この視力では両眼0.7以上の条件には十分適用していますが、検査表が暗いのもあり万が一「何とか通してもらう」状況になることは避けたいもの。1.2の視力に調整して臨み、難なくクリア。昼間の運転は1.0で何ら問題はないものの、夜間運転では通常使用より一段階上げた1.2のコンタクトレンズやメガネに替えます。逆に条件視力下限の0.7に調整すると運転するには躊躇します。実際の運転では、静止しているものではなく動いているものを見るし、薄暗くなればコントラストが低下、スピードが早くなれば視野は狭くなり、年を取れば明るさや暗さへの慣れも遅くなり…などと、普段より視力低下する状況は多々あります。加えて、眼科の病気があったりすると…例えば、以前見えていた視野が欠けても、脳は過去の情報からそれを補い、物や人があっても存在しない見え方を作り出してしまいます。欠損を自覚するのはずいぶん進行してからです(個人差はありますが)。たとえ更新できても、個々の患者さんに、病気の欠点を補うべく、より注意を払って安全運転できるよう助言(場合によっては運転制限や中止の勧めも)するようにしています。病気のある患者さんに運転する際の注意点を気づかせるシュミレーション機を研究している眼科グループもあります。深刻な病気でなくても、単に近視や遠視、乱視の矯正をするだけで安心して免許更新できます。ご心配な方は、ご相談ください。

それにしても…免許証の写真。5年間身分証明書として使用するには、もう少しそれなりに写りたかった(撮って欲しい)…といつも思います。

カテゴリー:公センセの日常の出来事 眼に関すること
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