ツバメ逆境にめげず 2007.5.22
玄関先の壁のツバメの巣で親鳥が連日卵を温めています(卵を見てはいませんがじっとしているのでおそらくそうだと思います)。実は卵を温めているのは今期2回目なのです。昨年我が家に初めてツバメが巣を完成させ(今までも巣を作る気配を見せても完成に至らず)、5羽の雛が無事誕生し飛び立っていきました。おそらくそのうちの1羽が相棒と共に昨年の巣に帰ってきたのが4月初旬でした。’よく帰ってきたねー’ツバメがやってきた朝、妙にうきうきしてしまった我が家でした。巣の修繕が済み(その間巣の下はツバメの糞とわらや草、土で散らかり放題でした。今も我が家の玄関の階段の半分は新聞紙が敷き詰められている状態で知らない人はぎょっとします)、3週間ほどするとメス鳥が巣から離れなくなり卵を温め始めました。’今年は卵何個産んだのかなー’と誕生を待ちわびていたGW始まりのある日、外出から帰って来ると、巣のような塊が新聞紙に落ちていました。’えっ???’と思い壁を見上げると朝まであった巣はほとんど土台(全体の5分の1)の痕跡があるのみ。わらと草と土で丹精込めて作られた巣を持ち上げると3個分の卵の殻も出てきました。割れたにしても中身がない!何が起こったの???犯人探しが始まりました。ここ最近我が家のごみをあさっていた大きいカラスでした。きっと体当たりをして巣を壊し卵の中身を食べてしまったのでしょう。その日以来3日ほどツバメの夫婦は巣の周辺に呆然と止まっていました。’これで我が家にはツバメはもう来ない’と落ち込む私と子供たち。しかし、それからです。びっくりするような立ち直りで、わずか1週間でもっと立派な巣を完成させてしまったのです!新しい巣は昨年の黄土色の土台の上にこげ茶で築かれ改築の跡が明瞭です。3倍の仕事をこなし無事に卵を産み、今温めに入っています。外敵等の逆境にも負けず、さらに産む。それが種の保存のための本能だとツバメに教えられました。