子供の誕生日は出産回想日     その2   2007.3.15

今日は次男の誕生日です。早生まれの次男は、誕生日が来ると毎年やっとクラスのみんなと同じ年になったと大喜びします。大人になるとむしろ早生まれのほうがうらやましいくらいなのですが。いつもながら母親にとっては子供の誕生日は自身の出産記念日でもあり、思い出すのは出産の時のことです。当時勤務医だったこともあり、きちんと産休を取り、予定日の前日に定期健診を受けました。’1週間以内には生まれるでしょう’の言葉に、スパゲッティを食べて帰ったのを覚えています。その晩午後9時半ごろからなんとなくしくしくとおなかが痛くなりました。2時間ほど我慢していたのですが、どうにも我慢に限界が来て妹(助産士)に相談、内診。’全開に近い!今すぐ病院にいかなきゃ!’の妹の指示に従いタクシーで病院へ急ぐことになりました。妹が取り上げる予定で、今回はビデオカメラもカバンに入れて万全でした。タクシーで15分弱の道中、痛みはどんどんひどくなり、妹の’もう少しだから我慢して、頑張って!’の声に応えようにも応えられず、破水。いきみはとどまることなく’あ~、も~だめ~~~’。ぬるーとしたものが流れるように出た途端、ふっーと楽にあった私でした。タクシーはひるむことなく無事病院の玄関に到着。私はパジャマのズボンの股下に入っている赤ん坊ごとストレッチャーに乗せられ救急外来へ運ばれたのでした。せっかちに暗闇の中(私のパジャマのズボンの中)で生まれた次男は、生まれる瞬間を撮影されるチャンスもなく、立会いもなく、出生時刻も予想(タクシーの中なのでおおよそ)推定時刻となってしまいました。タクシーはどうなったかといいますと、幸いロングコートを着ていたので車内は汚れませんでした。運転手さんも縁起がいい(車内で死亡ではなく誕生なので)と言ってくれました。羊水の染みがあるその時の青いコートは捨てるに捨てられない思い出の品です。

カテゴリー:公センセの家族・恩師・友人など
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