2012.4.24   舟を編む ~ 紙の辞書に再会

例えば「いぬ」を辞書で引いてみる(もちろん紙の辞書です)、パラパラとめくって開いたページから飛び込んできた単語の意味を見てみる。読後そうしたくなる(院長だけではないはず)小説です。愛読する小説はだいたい決まっているのですが、本屋大賞受賞の辞書編さんに携わる小説ということで、初めて三浦しをんさんの本を読みました。辞書編さん制作など今まで気に止めたこともなかったのですが、言葉を言葉で言い換えること、その採択、紙のこだわり等、辞書一冊が完成するには膨大な労力と時間を要することがわかります。電子辞書に切り替えてから重宝はするものの言葉の海のサーフィンはぐっと減りました。学生時代の手垢で汚れた(自称辞書引き名人)辞書を久しぶりに取り出し、言葉の海で遊ぶお楽しみ(一人で十分楽しめます)が増えました。ワンフレーズも短縮言葉もインパクトはありますが、豊富な語彙力はその人の魅力だと思います。引き締めて日々言葉を使おうと思いました。

 

カテゴリー:公センセの想い
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