2023.5.23 労災発生
水田地帯を電車は走っていきます。
田植えの時期。
子どもの頃は身近だった風景なのですが。
名古屋に暮らし、地下鉄ではわからない景色・変化。
今日もローカル電車に乗って職場(産業医)のスーパーへ。
事務所に入って早々、先月からの報告をもらいます。
『とうとう労災が起こりまして…』
ついに…
他店の労災ニュース報告書を見るたびに、店長の『当店では今月もゼロでした』に安心していたのに…
70代女性。
場所は、魚売り場(のバックヤード)
清掃時、ホースで水を流し、その後魚油などのグリストラップ(排出溝)の掃除をしようとしたところ、滑って転倒。
瞼を切って縫合することに。
けが自体は大したことにならず幸いでした。
グリストラップ清掃中のため、長靴の底に若干ぬめりがあり、通常より滑りやすくなっていたのでは、と推測されます。
今後、水を撒く前に、グリストラップの清掃作業をするよう、順序を変えました。
労災報告には、原因・発生状況と原因分析(管理上の要因・物的要因・人的要因)・再発防止対策を記すようになっています。
書式を見て、ヒヤリハット報告書にも使えると思いました(真似しよ~)。
気温も上がり、温度管理の徹底も喚起。
冷蔵ケースは、上からエアカーテン(冷気)が下に向かって流れ、手前の吸入口に吸い込まれていきます。
この繰り返しで、商品の冷却が保たれます。
また、平置きの冷凍ケースでは、ロードラインのメモリがあり、これを越えて商品を積み上げてはいけません。
ロードラインオーバーは、ずっと品温が高い危険な状態ということです。
ケースと品物の高さによって、何段までなら積み上げOKか決まります。
吸入口を塞ぐような商品の陳列もいけません。
商品の温度管理が不完全になるほか、電気代の上昇や冷ケースの故障にも直結します。
安全衛生委員会が終わると、巡視です。
今日の議題を念頭に入れて、冷ケースを見ます。
ロードラインOKか?吸入口OKか?
『こういうのは、いけません』と店長。
袋うどんが、前面の吸入口を塞いでいます。
お客さんが、商品をかき回した形跡。
きれいに並べ直します。
乳製品の袋詰めも、前面の吸入口を塞ぐように置いてありました。
冷凍ケースでは、おそらく下の商品を取ったため、隣の冷凍商品が高く積まれていてロードライン超え。
巡回中だけでも、そこそこ見つかります。
商品を整列するも、お客さんが手に取れば乱れ、再び直す。
この繰り返し。
商品をきれいに陳列された状態に保つことは、スタッフのまめなチェックが必要です。
院長も、地元のスーパーに行ったら、吸入口も商品が置かれていないか、ロードラインが守られているかの視点で見てみます。
手に取った商品を戻すときには、きちんと元の場所へ。
お客心得です。
お客さんが気を付けてくれれば、スタッフの手間も少なくなります。
スタッフの手間や品質管理のため、縦型の冷凍ケースも搬入予定です。
冷蔵・冷凍ケースに重点を置いた今回の巡視。
職場のチェックをしながら、目に入って来る商品の数々もチェック(心の中で)。
鉄板焼きハンバーグ(パッケージからして美味しそう…)
今川焼カスタード(チョコもいいな~)
現場用語も、新商品も目新しいことだらけで、毎回、社会見学の小学生みたいな院長(一応産業医)です。
新しい知識と、気になった商品をお持ち帰りです。