2023.5.9 春らんまん
今季NHKの朝ドラは『らんまん』
院長、NHK朝ドラを最初から最後までしっかり見たのは『わろてんか』と『スカーレット』
『わろてんか』はお笑いのよしもと創立物語。
吉本新喜劇にはまり始めの頃で、ドラマも関連本も花月劇場へも…との入れっぷり。
『スカーレット』は信楽焼を極める陶芸家の話。
信楽鉄道に乗って、狸の置物しか知らなかった信楽焼を見に行きました。(←朝ドラは経済効果あり)
昨年、所用で高知に泊まった時、勧められたのが『牧野先生のところ』(地元ではそう言うらしい)
高知県立牧野植物園です。
その時は、時間がなかったので断念しましたが、『来年、朝ドラにもなるし、ぜひ!』の声。
予告通り『らんまん』が始まりました。
映画やドラマを先に見るか、原作もしくは関連本を先に読むか。
何も知らずにドラマや映画を見ると感動します。
先に本を読むと、自分の中で登場人物像がイメージされ動いているので、実写との落差にがっかりしてしまうことが多々あります。
今回も、牧野博士関連本を何冊か読んだので、朝ドラのきれいな人物たち(俳優陣)を見て本からのイメージと違う…と見るのをやめてしまいました。
牧野富太郎博士は、1862年高知県佐川町生まれ。
独学で植物知識を身につけ22歳で上京、東京大学理学部に出入りを許されます。
生涯で1500種類以上の植物を発表し、収集した標本は40万枚以上、蔵書は45000冊超。
日本の植物分類学の父と言われ、94歳で永眠。
博士の本を読むと、それはそれはドラマチックな生涯で、植物に対する尋常でない情熱が伝わってきます。
というわけで?牧野植物園へ是非とも!の院長です。
空路約1時間。
日帰り旅です。
高知市郊外の小高い丘の上にある植物園。
約8ヘクタールの広い園内の見どころを教えてもらいます。
『キエビナ』が見頃と言われ、回廊に黄色い花の群が。
これが『えびな』、黄色だから『黄えびな』(やっと変換)
花ばかりでなく、植物のスケッチ図も展示。
精巧な図の数々は、肉眼だけでなく、拡大鏡や顕微鏡での観察図も。
白黒のもカラーのも精巧な図譜であり、芸術作品のようです。
牧野博士のスケッチ図を見ながら、学生時代の解剖図譜を思い出しました。。
青グレーの表紙で、中を開くと、皮膚側から解剖していく順通りに筋肉や血管・骨などの組織図が、白黒のタッチで精巧に描かれていました。
解剖のための実習書として使っただけですが、手書きなのにとても精巧だった記憶しています。
植物画然り、解剖図然り。
鋭敏な観察力により、極めて精巧な描写がされます。
医師でも、手術図は技術に相関しているように思います。
植物に詳しいと、植物園はもっと楽しいだろうな~
きれいだな~の感想しか出ない院長。
植物を調べるアプリもあるから、入れておくと楽しみが増えるかもしれません。
牧野富太郎博士の晩年の、両頬に手を添えた笑顔の写真はとても素敵。
モノクロで笑顔の好好爺(好好婆)の写真を撮ってもらえるよう、院長もより良い生き方をしなければ。
昨年気になっていた酒屋へ。
夜は少し怪しげで、最終日の朝思い切って入ってみたら普通だった、というお店。
そのエピソードを話しつつ、お勧めのお酒を並べてもらいます。
一番のお勧めは、酒店オリジナルの純米吟醸『LOVE&PEACE』。
高知のお酒を色々試飲しながら、お喋り。
帰りたくないな~と思っても明日は診療日。
帰路につかねばならぬ院長でした。