2022.8.30 きれいな目
8月の終わりは、長男の誕生日。
成人しても、バースデーケーキを用意してしまう親バカのバカ母(院長)。
どの息子も、もう自分の誕生日にそれほど特別な思いはないのですが、誕生日当日朝にケーキが登場します。
バカ母に付き合っている感がしないでもないけれど、まんざらでもない?
『○○(息子)ちゃん、お誕生日おめでとう!』のプレート。
『何歳までやるの?』(未定)
『ろうそくは、いらんやろ』(せっかくもらったのに)
ろうそくの火を一息で消すのを楽しみにしていた小さな息子たちは何処に…
ケーキ選びも楽しいし、自己満足(のみ?)かもしれませんが、もう少し続けます。
子どもの誕生日と言うのは、出産の日。
そのエピソードは、子供ごとに母親は覚えていると思います。
長男の予定日が1週間後に迫った日。
知り合いの知り合い(面識なし)の先生が、急な代診を探しているとの連絡。
産休生活もすることもなく、予定日まで1週間あるし…と引き受けました。
岐阜から名古屋まで、駅の階段を上がり降りし、電車に乗り…
久しぶりの仕事に充実した翌朝、破水が。
その晩生まれた長男は、9月生まれの予定が8月に。
小さな息子を抱きかかえて、退院日に病院の玄関に立つと、もう秋の風。
世界も変わって見えました。
1週間前の暑い朝は一人だったのに。
ここから院長、試練が始まります。
さて、妊娠中、よく食べたのがあわび(貝)です。
目のきれいな子が生まれる…という言い伝えがあるらしく、この際(普段は、なかなか食べられない)だからと、アワビのお刺身、お寿司、カレーなどなど、あちこちで食べました。
この言い伝えに、根拠は不明ですが、胎児に良いと言われることは信じる(信じてしまう)のが、妊婦。
きれいな目って何?
まだ眼科学も発展していない昔、見た目(外見)に異常がなければ、病気はないと一安心した名残ではないでしょうか?
赤ちゃんの白眼は透き通るようなグレーかかった白です。
これは、白眼(強膜)が薄いからです。
角膜の下に見えるはっきりした虹彩の色(茶目)。
乳児は黒目(瞳孔)が成人より大きく澄んでいます。
瞳孔の黒・虹彩・白目のコントラストがはっきりしています。
だから、きれいで、つぶらで、可愛く見えます。
実際には、外見的にきれいな目だからと言って、眼科学的に問題がないわけではありません。
外見的には問題がなくても、小さな眼球のどこか、もしくは脳など他の部位に問題があっても、視力はうまく発達しません。
眼科学が発達し、赤ちゃんの眼の病気の治療も大きく進歩しています。
時に、『目が黄色い』とか『汚い気がする』と、心配されて来院される中高年の患者さん。
紫外線や加齢に伴い、強膜や結膜(強膜のうえにある透明な膜)が厚くなり黄色身を帯びてくるためですので、病気ではありません(もちろん診察したうえで)。
見た目は問題あり?(本人)でも、機能的に問題ない場合もあります。
顔の中でも、目は一番先に視線が向くパーツです。
見た目は大事ですが、それが全てではありません。
お化粧やカラーコンタクトレンズ(カラコン)で盛ったら、俗にいうきれいな目に見えます。
でも、やはり、内からくる目力・底力の方がパワーがある!
視力障害の患者さんを長年診て思います。
見た目より本質!
それでも、カラコンはしないまでも、アイメイクはマストのオバサン(院長)です。