2022.3.22 春色の~
『春色の汽車に乗って海に連れて行ってよ~』(赤いスイートピー)
陽気なある午後、思わず口ずさんだ曲。
この歌が流行ったころは、まだ乙女の院長。
おねだりしたら叶えてくれる誰かがいつか現れるかも!?と甘い歌声を聞きながら夢見がちに思ったものです。
あれから〇十年。
今や、何処に行くのも一人で行けるし、何なら連れて行ってあげますよ!のスタンス。
今日は、職場(産業医)のスーパーに。
駅から職場までは、口ずさむのにふさわしい長閑さがあります。
今月から新店長。
店長は1~2年程度で異動があり、しかも、各部署100人超のスタッフを把握しなければいけないのでなかなか大変です。
安全衛生委員会に出席です。
各部署のヒヤリハットと対応策。
例えば…
*水産部門では、氷水だけが滑る原因と思われているけれど、魚脂も滑る原因となっている
→早急に床の塗り直しをすることに。
*冷凍ケース下の霜や水濡れ予防のタオルが敷いてあるが、タオルの裾を客のつま先で踏んでしまい転倒の恐れがある
→吸い取り専用のソックス(absorbed sock)を導入
(本当は冷蔵ケースを買い直せばいいのですが、予算上、先延ばし)
*雨天時の床の水濡れの掃除が遅いと転倒の恐れがある
→気が付いたらすぐ拭く
→広範囲の場合は、足元注意の標識(増設)を立て、グリーンキーパー(清掃業者)に連絡
*惣菜で使用した廃棄油脂を1週間貯めておく屋外の貯留庫(その後産廃業者に)周囲の油のべたつきが多く転倒の恐れあり。
→貯留庫周辺に人工芝を敷いた
*有事に備えて避難経路の拡大
→商品の陳列方法を考えて、通路をさらに拡大(元々かなり広い店内で通路も広々なのですが)。
出入り口付近のカート置き場の見直し。
などなど。
『以上で、本日の安全衛生委員会を終わります』新店長。
ちょっと、ちょっと…
『店長さん、私からもちょっといいですか?』
『あっ、先生!どうぞ。お願いします』
私(産業医)、忘れられてた?
今回、男性スタッフばかりの出席だったから、紅一点(公だけに…)で目立っていたはずなのに!?
それとも、前職場の産業医(男性)は無口だったのか?
今日の会議で気づいた点、巡視等で気が付いた点、昨今の新型コロナウイルス予防の話など手短に発言します。
院長は、産業医や学校医を兼務していますが、委員会では、必ず発言するようにしています。
『特にありません』と答えるのは、職務を全うしていないようで、気が引けます。
毎回、何か変化はあるはずで、事実(問題点)と解決法(改善法)をセットで考えるようにしています。
新しい店長さんやスタッフと一緒に、良い職場環境作りのお手伝いが出来たらと思います。
駅までの帰り道、陽気に誘われて回り道をしてみました。
途中で、ウナギの寝床みたいな駐車場の奥にパン屋さんが。
そろそろとドアを開けると『いらっしゃいませ!』の若夫婦の声。
クリーパンをひとつ購入。
駅のベンチで、おやつタイム。
春色のクリームが優しい。
小さなお楽しみ(変化)に満足し帰路につきました。