2020.7.7 そろそろサングラス
梅雨前線が活発化していますが、梅雨が明ければ夏本番。
『サングラスかけたほうがいいですか?』
よく聞かれます。
『かけた方がいいですよ』
運転時に適したサングラスとしては、通常の(レンズに着色)サングラスと、偏光(レンズに反射光をカットする膜やコーティングあり)レンズがあります。
日本産業企画(JIS)では、視感透過率(=可視光線透過率)8%以下の色の濃いサングラスでの運転禁止、薄暮や夜間は75%未満のレンズ使用での運転禁止を定めています。
車のフロントガラスは、今や、UVカットガラスが標準とはいえ、まぶしくなると、目を細めてしまいます。
この目の細目具合が、ストレスの程度と相関するという報告もあります。
まぶしい→目を細め光量調節→目が疲れる→ストレス。
偏光レンズは、車内や対向車、路面などからくる様々な反射光をカットするので、視認性が高まりお勧めです。
ただし、カーナビや携帯電話の画面を見るときは、見えにくいこともあります(偏光膜の軸の重なり)。
目の病気でまぶしさ(羞明)を訴えられる方には、サングラスではなく遮光眼鏡を処方します。
目の病気・程度によって、まぶしさの軽減度や見やすくなる色が違うので、何色かを試し処方します。
黄色・黄緑・赤・赤茶系がよく選ばれます。
一般のサングラスも色が豊富になり、以前より、目の病気がある人が特別な色の眼鏡をはめているといった偏見がなくなったのは、良いことだと思います。
メガネ店でチェックすべきポイントは、『可視光線透過率(=視感透過率)』と『紫外線透過率』
通常のサングラスか、偏光レンズか。
運転だけでなく、スポーツ時にも活躍するサングラス。
スポーツ種別によっても、特性があります。
尋ねた時に、きちんと説明してくれるお店を選びましょう。
昨年購入した偏光サングラスは、主にゴルフ用。
かけて見ると、芝がやや赤っぽく落ち着いたように見えます。
目の保護はしてくれますが、スコアの保護はしてくれません…
『グリーンの芝目をしっかり見てから打たないと!パットも1打!サングラスより技術とセンス!』迷キャディー(息子)の厳しい一言。
また、サングラスよりはまぶしさに対しての効果は少ないですが、『調光レンズ』もあります。
調光レンズは屋内では無色、屋外に出ると紫外線の量に応じて色が変わります。
屋内外を一つの眼鏡で過ごすには便利です。
ただし、着色(紫外線増加)より退色(紫外線減少)にかかる時間が長いことは注意すべきポイントです。
中年になって(←院長です)自覚したのは、加齢に伴い、視認性が低下するということ。
運転時は、濃いレンズでまぶしさを軽減できても、視力低下も起こすので注意が必要です。
スポーツなどは、まぶしさ軽減重視でいいと思います(ゴルフボールがどこへ飛んでいくかは、誰かが見てくれているし)。
今年は控えめな夏になりそうですが、太陽光は容赦なし。
目もいたわりましょう。
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