2019.6.4 寄り道、まわり道
先日の学会会場は『御茶の水』
東京駅からJR中央線に乗り換えです(わずか4分ですが)。
帰りは、通常、逆路線(中央線→新幹線)になるわけですが…
八王子駅で『松本・甲府方面 あずさ』の案内。
松本は行ったことあるから、甲府へ行きたいな。
いつか、『あずさ』で。
その時は、八王子から新横浜という帰路だったのですが、ずっと気になっていました。
中央線に乗るなら、今回がチャンス!
もちろん『特急あずさ』です。
院長世代にはお馴染みの『あずさ2号』の『あずさ』です。
午前の学会を終えて、中央線快速で、御茶の水から新宿へ。
全席指定の『特急あずさ』に乗り込みます。
綺麗な紫のラインで縁取られたシャープなボディ。
新しい車体で、中は広々です。
いよいよ発車。
胸が高鳴ります。
『8時ちょうどの~♪♪』
BGMは、もちろん狩人の『あずさ2号』
あの頃は、小学生だったから、詞の意味を考えず、暗記して歌っていました。
『明日、私は、旅に出ます。あなたの知らないひとと二人で~♪』
同伴者は男性?女性?男性だったら、まだ前の恋人に未練があるのに?でも、女性だったら、もっと明るい曲調が似合うよね~
と、あれこれ想像。
『まだ春浅いしなのじへ~♪』
『しなのじ』→『信濃路』のはずなのに、『しなの寺』(どこのお寺だろう)だと思って歌っていたあの頃の私。
何にも知らない子供だったからこそ、テレビから流れる曲をそのまま暗記することができたのでしょう。
イヤホンから聞こえる狩人の声に合わせて、聞こえないような声で、脳内で熱唱(曲リピート)。
1時間半で甲府へ。
甲府と言えば、昇仙峡、ワイナリーが有名ですが、時間は2時間しかありません。
向かったのは、Tホテル。
甲府の迎賓館とも呼ばれるホテルは、米国の日本庭園情報誌で2012.2013年3位の名庭。
そして、将棋の名人戦対局の場でもあります。
すでに豊島正之二冠が佐藤天彦名人に4連勝したので、今年のTホテルでの開催は中止に。
ゆったりとしたロビーから眼前に広がる広大な庭園は、そのまま美術作品のようです。
静かなラウンジで、庭園を望みながら遅めのランチ。
そのあとは、庭園散歩です。
番勝負の間を、庭園側から覗いてみたり…中央の欅の大木を仰いだり…
思いのほか、暑い甲府でしたが、静寂と緑に癒されました。
帰りのタクシーの運転手さんは、山梨の人口流出について云々・観光地の偏りについて云々、地方の抱える問題を云々。
『そうですね~そうですか~。また、山梨来ますね』と宣言して降車。
駅前では、各ワイナリーの蔵出しワインフェスタをやっていました。
しかし、残念ながら、ゆっくりはしていられません。
売店で、山梨県産ぶどう100%・飲みきりサイズの冷えた白ワインを買って、再び『あずさ』に乗り込みます。
添付のプラスチックのコップではあるものの…きりりとした辛口が美味しい!
ワイングラスだったら最高!
『あずさ』再乗車、最後までBGMは『あずさ2号』です。
約1時間で塩尻へ。
ここからは、『ワイドビューしなの』に乗り換えです。
塩尻から名古屋まで2時間。
『もうこれで名古屋に帰れるのね~』という安心感からか、睡魔が…
『あの~お休み中すみません。洗面所に行きたいんですけど…』隣の席の女性に肩をたたかれるまで爆睡。
時間より好奇心とワクワク感を優先した、寄り道・まわり道の帰路。
学会のおまけでしたが、大当たり!となりました。