2018.11.20 Rediscover HCL (ハードコンタクト再発見)
現在SCL(ソフトコンタクトレンズ)が主流です。
院長も、高校生の時にHCL(ハードコンタクトレンズ)デビューして以来、HCLユーザーでした。
日本では、安全・強度近視・乱視に対応・手入れが容易とのことで、長年HCLが推奨されてきました。
流れが変わったのは、外資系の使い捨てSCLが日本に上陸してから。
煮沸消毒という煩わしさはなくなり、装用感や含水率も向上。
使い捨てにすることで、感染などのリスクも軽減。
激しいスポーツにも対応でき、最近は、お洒落も兼ねたカラーレンズも発売されています。
遠近両用SCLも種々発売されるようになり、院長も、その走りに両用SCLにトライ。
日常生活には快適なので、以後、遠近両用SCLを愛用していました。
しかし、ここ1年程…
往診で処置をするとき、遠近両用CL(コンタクトレンズ)でもピントが合いづらくなりました。
CLの上から拡大眼鏡。
けっこう、煩わしい。
そこで、室内用に合わせた弱めの眼鏡をかけ診察。
特に細かい処置は、眼鏡を外して(近視なので、近くは裸眼でピントが合います)。
ということで、眼鏡生活も、1週間に何日か取り入れることにした院長。
さて、ここにきて、新しいHCLが発売されました。
3か月交換型のHCLです。
新製品が出れば、点眼薬にしろ、CLにしろ、必ず試してみる院長です。
約8年ぶりにHCLにトライ。
これだけ期間が開いていると初心者と同じ、HCL特有の『ゴロゴロ』感を予想していたのですが、『あれま。フィット感いい~』
このHCLの特徴は、レンズの薄さによる軽量化、高い酸素透過性、UVカット、国産に加え、3か月ごとにレンズを交換するシステム。
ずっと使うイメージのHCLを早めに交換。
紛失時の予備にも。
1クール(4枚)使い終わったら定期検診を。
ケアも、漬け置きタイプでお手軽です。
院長は、老眼もあるので、診察用に室内用として弱めに処方。
両眼で遠方は0.7、運転免許は一応OKです。
すると、近くは非常にクリアです。
診察はもちろん、往診処置にも対応。
普段、遠近両用SCLや遠近両用眼鏡を遠方1.0で合わせ、その見え方に慣れている身としては、運転には使用したいと思いません(怖いので)が、運転以外の日常はまずまず。
遠近両用SCLでは、文庫本や学会誌を読む気になれなかったのに、HCLでは楽々。
HCLは、見え方がシャープ、つまり見え方の質が良いのです。
HCLの良さを再発見・再確認。
HCL・SCLそれぞれ長所・短所があります。
近視・遠視・乱視の程度だけでなく、使う年代・生活スタイル・職業・眼の状態によっても、望ましいレンズは変わります。
個々の患者さんに最良のコンタクトレンズを処方できる眼科医でありたいと思っています。