2018.2.6 花粉そろそろ
今年のスギ花粉飛散開始日は、例年通り2月中旬。
しかし、1月中旬から、『何か、ムズムズする』『目が痒い』という患者さんがちらほら。
院長も、1月下旬から、何となく鼻の調子がすぐれません。
専ら、鼻に症状が出るので、今年も内服薬を飲み始めました。
症状が出る前に来院される患者さんも、年々増えています。
毎年、スギ花粉飛散ピーク(大体3月上中旬)になると、かゆみや充血、目やになどで来院される患者さんがピークを迎えます。
『目玉を取り出して洗いたい!』と、多くの方が訴えられます。
『その気持ち共感出来ます!』が、実際には不可能なので、症状に見合った点眼薬や内服薬を処方し、乗り切り方をお話しします。
そして、来シーズンに備えての心構えも。
『飛散開始の1~2週間前から、治療を開始しましょう』
『そうすれば、アレルギーの症状は出にくいし、出たとしてもわずかで、苦しまなくてすみます』
草の根?啓蒙活動が、実を結んでいるようです。
ところで、スギ花粉症と言われだしたのはいつ頃?
院長幼少時は、花粉症はなかったような…?
1960年頃から建築資材にスギを使用することが推奨されたそうです。
樹齢30年前後のスギが最も花粉を飛ばすそうで、1990年頃からスギ花粉症によるアレルギーがメジャーになったそうです。
また、食生活の変化や、ストレスの増加による体内環境の変化も影響しているようです。
寄生虫との関連も報告されており、衛生的になってきたことにより、アレルギーの病気が増加したとも言われています。
余談ですが、生活環境の改善に伴い、2016年からは、学校健診で、蟯虫(ぎょうちゅう)検査が削除されました。
小学校の頃、起床時にお尻の穴に貼ったセロハンです。
寝ている間に、蟯虫が肛門周囲に卵を産むので、卵がセロハンに付着しているか否かで、寄生虫の有無を調べました。
現代においては、該当児童がほとんどいないため削除されました。
懐かしい検査になってしまいました。
今年の名古屋の花粉飛散は昨年の1.2倍(1月16日現在)。
まだ間に合います。
早めの対策を!