2014.8.5    緑内障を進行させない

緑内障は日本の失明原因として第1位です。多治見スタディ(岐阜県多治見市の健診)では40歳上約20人に一人の割合で緑内障を発症しているデータが出ました。70代では約10人に一人の割合です。片眼視力0.05未満、中心視野10度未満を失明と定義すると両眼発症後20年で失明する人は1.5%に上ります。緑内障進行因子は、年齢、角膜の厚み、眼圧が高いこと。また近視は緑内障になりやすいと言われています。現在は、従来の緑内障と診断される前のプレ(前)緑内障という概念も出てきました。自覚症状がないため、治療開始して1カ月で来院されない(治療自己中止)患者さんが多いのも緑内障の特徴です。新しい点眼薬が多種出ていますので、お薬でコントロールできれば何よりです(手術もありますが)。患者さんの人生のある限り、視力障害を感じさせない、生活に支障を及ぼさないよう一緒に頑張っていくのが眼科医のミッションだと思っています。講演会で感じたことでした。

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