眼科検診:中学編 2008.5.13
この季節、校医の仕事として検診があります。まず第一弾は隣の学区の中学校へ。昔は10クラスずつありましたが、今は中学が新設され各7クラスに減りました。それでもわりと大きい規模です。校医で検診の際に楽しみなのは生徒たちの成長ぶりを実感することです。特に今年はこの中学校は長男が通っていた保育園がある学区が入っているので6年ぶりに見る見覚えのある顔が多くうれしくなってしまいました。眼瞼をめくりながら(これは健診の仕事)、成長した姿にもまだハイハイをしていた頃の面影を感じてしまいました。若いときは親の昔の知人に会うと「小さい頃の面影があるわ」とか「××しとったよねー」などと当の本人の記憶に無い言葉をかけられても返す言葉も無く、ただ親と知人の昔話が終わるのを待っていましたが、子供もある程度大きくなったこの年齢になるとそのような言葉が出てきた気持ちもわかります。しかし、ここはあまり前面に’×ちゃんの母’を出さず(もういつまでも子供ではないと思い始める思春期にそんな声かけをされたら嫌でしょうし、忘れられているのがオチ!)、感慨にふけりつつも、そつなく検診をすすめました(お母さんに会えばもちろん昔話に花が咲くでしょうが)。さて中学生といっても1年生は初々しい。特に男の子はまだ小さい子が多く、制服にもかなり余裕があり可愛い少年が多いのですが、学年が上がるにつれ、身体も雰囲気も男の子から男性らしくなってきます。返事(私の検診は名前を呼ばれたらハイ!と返事をすることが必須)の声も太くなってきます。それでも男子学生は元気でのりがいいので、そのあたりはまだ幼さが残っています。女の子は少し早く二次成長が始まるせいか、小学校高学年から中1くらいまでは男の子より背が高いのですが中2以降はほとんど伸びず、その代わり女性らしさが加わり、はじけるような丸みを帯びた顔、身体になってきます。制服が弾けんばかりの腕は、単に太っているおばさんの腕の感触とは確実に違う若さゆえに存在するもの(経験済み)。それに比して返事は小さく恥ずかしそうな声で「はい」。私の中学時代もそうだったわー(あんパンというあだ名を想像してください)。でもこの数年で、みんな男子はかっこよく女子は綺麗になりますからね(日々の診療で実証済み)。若いってうらやましい!