2025.2.4 怒ってもいい!
産業医資格を継続するには、定期的に研修会を受講(勉強)しなければいけません。
何でもそうですが、資格は取るよりも取ってからが大事&大変、少なくとも現役でいるためには。
今回は、日本産業ストレス学会で研修を受けました。
この学会参加は初めてですが、ストレスにかかわる各種業界(医療だけでなく)から会員は構成されているそうです。
産業保健という専門分野があるほど広く深い領域。
院長はほんの少しの関わりですが、勉強できる時はせっかくなので集中!
今回、特に興味を持ったのは、職場におけるアンガーマネージメント
『アンガーマネジメント』とは、怒る必要のあることは上手に怒り、怒る必要のないことは怒らないようにすることだそうです。
実地研修だったので、グループ(産業医の)で起こることのデメリット・メリットを挙げてみることになりました。
私たちのグループで出たのは
デメリット:自分が体調不良になったり落ち込む。関係性が壊れる。本質が伝わらないなど。
メリット:感情の発散(負の感情をため込まない)。相手に伝わるなど。
院長もよくプシュプシュ(小さな怒り)する方なので、負の感情をためないでいるのかも?!と振り返り。
怒りとは、自然で必要な感情のひとつ・コミュニケーション的機能であり身を守る防衛感情なのだそう。
個人差はありますが、エネルギーやパワーになるとも。(←院長に若干当てはまっています)
しかし、多様化の時代。
医療者の感情労働(感情を抑える)や職場のメンタルヘルスにおいてアンガーマネジメントの必要性が叫ばれています。
怒りはなぜ起こるかというと、理想と現実にギャップがあるから。
私の~べき・はずと他の人の~べき・はずは違うこと。
時代や立場・場所によっても変わることを認識することが必要。
また自身のメンタル(苦しい・悲しい・疲れた・怖い・空腹・眠いなどなど)が不調だと、怒りは生まれやすくなります。
怒ってもいい。(←ちょっと安心)
でも問題となる怒りもあります。
1.激高して謝罪しても許さない。
2.怒りを持ち続ける(前も~だった)。
3.頻度が高くいつも不機嫌。
4.怒りを人に(溜息・舌打ち)物に、自分(リストカット)にぶつける。
アンガーマネジメントの3つのコントロールとして
1.衝動のコントロール
怒りが出たときすぐ発散せず6秒待ってみる(深呼吸1回)
2.思考のコントロール
日時場所感情怒りの強さを振り返ることで、自分の怒りの傾向・パターンが見える
3.行動のコントロール
怒りを感じたときに重要・非重要/すぐ対応・放置と分けられるようにする
アンガーマネジメントに関する本は、以前何冊か購入して読んだことが。
息子たちに怒ってばかりの自分が嫌で読んだものの、結局母(院長)のべきと息子たちのべきは全然違うことが理解できませんでした。
社会人になった息子たちに、酒席で諭されます。
『親の言うとおりになる子供のほうが少ないんやで~』
『親と子供は違う人格なんやで~』
今ならもっと上手く子育てできるのに…
すごく焦っていたあの頃。
非常に長かった子育てを卒業した今、わかります。
今回も職場のスーパーはメンタル不調者なし。
スーパーもお客さんに対しての感情労働です(肉体労働もあるけれど)。
年末年始忙しかったそうですが、スキマバイトも動員して乗り切ったようです。
インドネシアの技能実習生たちは、仕事も日本語も上達し嬉しい限り。
産業医(院長)も頑張ります!
卵が茹るまで怒りを待てたらすごい!