2025.2.18   幸せの黄色 in ペルー その 1

『面会希望の方がみえています』

『誰?』

名刺を見ると『駐名古屋ペルー総領事』

心当たりはありますが、まさか?!

 

大晦日から新年をペルーで迎えた院長です。

新年を祝う色は黄色。

町の飾りも黄色一色。

黄色い布や風船がはためていました。

お店では、黄色の下着が積まれていました。

黄色い下着で新年を迎えると幸運が訪れるとのこと。

(巣鴨商店街の赤い下着のディスプレイに似ています)

 

マチュピチュ村での年越しは、各自黄色いものを身に着け、花火を打ち上げます。

院長も黄色い造花の首飾り(診察室にあり)をして、花火を見ていました。

24時を過ぎると、黄色い花びらのシャワーが。

花火に興じる人、ワインで乾杯する人、抱き合う人、色々でした。

 

日本の紅白・中国の赤以外に黄色一色のお祝いムードに圧倒された院長。

赤が一番好きな色ですが、次は黄色になりました。

色だけでなく、様々な体験に興奮冷めやらぬまま帰国。

溜まっていた新聞に目を通していた時のこと。

某新聞の外交便りにペルー総領事の寄稿が。

ペルーのお正月の縁起の良い黄色について書かれていました。

そうそう、これこれ。

休刊にしておかなくてよかった。

嬉しくなり、早速お手紙をしたためた院長。

 

まさか、直接来訪されるとは…

総領事さんは非常に温厚な感じの方。

ちょうど空輸(スーツケースに入れて)したインカコーラ(ペルーの黄色いコーラ)があったのでお出ししました。

通訳を通し(スペイン語なので)、手紙を読んだこと、ペルーに来てもらい感謝していることを述べられました。

旅の思い出、ペルーについて民族・生活・医療・文化など現地で知ったり感じたことを話しました。

 

また、ペルー人の日本語ガイド第一人者が書いたペルー(特にインカとアンデス)についての本を購入し、読んで学んだ感想も。

 

ペルーは日本の国土の3.4倍。

スペインの植民地を経て1821年スペインから独立。

スペイン人(白人)のような顔立ちもあれば、アンデス(先住民の血が入っている)の顔だちもあれば、日系人(アジア系)もあり、あらゆる血筋の人々の国です。

新疆ウイグルへ行った時もそうでしたが、世界には色々な人であふれており、共存していることを改めて感じます。

公用語はスペイン語ですが、アンデスのガイドさんは普段はケチュア語を話すと言っていたし、日系のガイドさんは日系1~2世とは日本語で話すそうです。

日系人は勤勉ゆえ、どの業界でも要職にあるそうです(日系のガイドさん談)。

ただし、そこまでの苦労は並大抵ではなかったとのこと。

経済の多くは観光業で支えられているためか、ガイドさんはペルーへの来国の感謝と自国の素晴らしさをアピールしていました。

 

世界遺産だけでなく、自分なりに垣間見た文化や生活はずっと記憶に残ります。

 

『またペルーに行きたいですか?』と聞かれ、

『はい、是非!』とは言ったものの

『かなり遠いので、なかなか直ぐには…』と付け加えると

『うん、うん』と頷かれました。

 

『知りたいことや行きたいところがあったら何でも質問・連絡してください』

『はい、是非!』

たくさんのペルーの観光パンフレットを持って来られました。

アマゾンも気になる…

ペルー再訪実現するか?!

 

やりたいことリストに追加です。

 

カテゴリー:公センセの日常の出来事

2025.2.4 怒ってもいい!

産業医資格を継続するには、定期的に研修会を受講(勉強)しなければいけません。

何でもそうですが、資格は取るよりも取ってからが大事&大変、少なくとも現役でいるためには。

 

今回は、日本産業ストレス学会で研修を受けました。

この学会参加は初めてですが、ストレスにかかわる各種業界(医療だけでなく)から会員は構成されているそうです。

産業保健という専門分野があるほど広く深い領域。

院長はほんの少しの関わりですが、勉強できる時はせっかくなので集中!

 

今回、特に興味を持ったのは、職場におけるアンガーマネージメント

『アンガーマネジメント』とは、怒る必要のあることは上手に怒り、怒る必要のないことは怒らないようにすることだそうです。

実地研修だったので、グループ(産業医の)で起こることのデメリット・メリットを挙げてみることになりました。

私たちのグループで出たのは

デメリット:自分が体調不良になったり落ち込む。関係性が壊れる。本質が伝わらないなど。

メリット:感情の発散(負の感情をため込まない)。相手に伝わるなど。

院長もよくプシュプシュ(小さな怒り)する方なので、負の感情をためないでいるのかも?!と振り返り。

 

怒りとは、自然で必要な感情のひとつ・コミュニケーション的機能であり身を守る防衛感情なのだそう。

個人差はありますが、エネルギーやパワーになるとも。(←院長に若干当てはまっています)

 

しかし、多様化の時代。

医療者の感情労働(感情を抑える)や職場のメンタルヘルスにおいてアンガーマネジメントの必要性が叫ばれています。

 

怒りはなぜ起こるかというと、理想と現実にギャップがあるから。

私の~べき・はずと他の人の~べき・はずは違うこと。

時代や立場・場所によっても変わることを認識することが必要。

 

また自身のメンタル(苦しい・悲しい・疲れた・怖い・空腹・眠いなどなど)が不調だと、怒りは生まれやすくなります。

 

怒ってもいい。(←ちょっと安心)

 

でも問題となる怒りもあります。

1.激高して謝罪しても許さない。

2.怒りを持ち続ける(前も~だった)。

3.頻度が高くいつも不機嫌。

4.怒りを人に(溜息・舌打ち)物に、自分(リストカット)にぶつける。

 

アンガーマネジメントの3つのコントロールとして

1.衝動のコントロール

怒りが出たときすぐ発散せず6秒待ってみる(深呼吸1回)

2.思考のコントロール

日時場所感情怒りの強さを振り返ることで、自分の怒りの傾向・パターンが見える

3.行動のコントロール

怒りを感じたときに重要・非重要/すぐ対応・放置と分けられるようにする

 

アンガーマネジメントに関する本は、以前何冊か購入して読んだことが。

息子たちに怒ってばかりの自分が嫌で読んだものの、結局母(院長)のべきと息子たちのべきは全然違うことが理解できませんでした。

社会人になった息子たちに、酒席で諭されます。

『親の言うとおりになる子供のほうが少ないんやで~』

『親と子供は違う人格なんやで~』

今ならもっと上手く子育てできるのに…

すごく焦っていたあの頃。

非常に長かった子育てを卒業した今、わかります。

 

今回も職場のスーパーはメンタル不調者なし。

スーパーもお客さんに対しての感情労働です(肉体労働もあるけれど)。

年末年始忙しかったそうですが、スキマバイトも動員して乗り切ったようです。

インドネシアの技能実習生たちは、仕事も日本語も上達し嬉しい限り。

産業医(院長)も頑張ります!

 

卵が茹るまで怒りを待てたらすごい!

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