2023.10.31 縦置き?横置き?

自分をご機嫌にしないと~そういう気分~の時は美味しいものを食べに行きます。

今回は、年に1回か2回しか行かないフレンチのお店に。

自分のスケジュールと気分と体調から行動を起こすので、今回もおひとり様です。

 

きっかり開店時間に入店。

まだ誰もいない店内に通されます。

おひとり様なので、ほとんどの場合一番奥。

窓際は大好きなのですが、それは誰かとの別の時に。

 

メニューの説明。

アミューズが運ばれてきます。

この日は、午後から仕事があったため、アルコールはなしで。

次のスープが運ばれる頃には何組かの来客が。

 

自分の直線方向窓際には、男女のカップル。

最初から高級シャンパンを開けています。

エスコートの仕方や女性の振る舞いから見て…夫婦じゃないよね~とオバサン(院長)の勘。

 

自分のテーブルひとつ置いて水平方向は男性2人組。

商談みたいですが、昼からワインなのは、もう商談成立の祝杯かしらとオバサン(院長)。

 

お料理はゆっくり運ばれてきますが、一人だと人間ウオッチングが出来ます(視界の範囲で)。

テーブルとテーブルとの間隔が広いので、会話は聞こえませんが、その分、想像妄想に事欠きません。

次々に来客が入るので、意外と脳は(くだらない)フル回転です。

 

メインのお料理に。

イトヨリダイのポワレ

アーモンドとソッシソンのパネ

魚介のソーセージとソラマメ

かぼちゃのピューレ

ソース・ムータルド

 

説明を聞きながら、知っている単語(イトヨリダイ・アーモンド・ソーセージ・ソラマメ・かぼちゃ)と未知の単語を組み合わせていきます。

分からない事は、聞けば必ず丁寧に説明してくれます。

自分は、知らないことをよく尋ねる方なので、期待を上回る回答をしてもらえるとすごく嬉しいです(知識が増えた)。

逆に、『少々お待ちください』と言われると、プロだと思って尋ねているのに…と残念な気に。

そういう場合は、反面教師に。

 

さて、出てきたお料理は素敵なのですが、お皿の向きが。

『あの~この向きのままいただくのでしょうか?』

メインを載せた長方形のお皿は、縦長でサーブされました。

『はい、さようでございます。シェフの斬新な発想でして』

ナイフとフォークを取り、向こうから切り分けていきます。

なんか食べにくい。

両腕を伸ばすからか、やや前傾になるからでしょうか?

結局、お皿を横方向が長くなるように(一般的な長皿の置き方)並べ直してみました。

何という安心感。

先ほどよりも落ち着いて食べられます。

視覚的にも美味しい様に思いました。

縦方向に手腕を動かすよりも、横方向に動かす方がスムーズ。

特に一皿ずつ出てくる大皿の西洋料理の場合、縦方向より横方向に盛られているほうが、距離の間隔が捉え易い。

 

美味しいお料理でしたが、お皿の置き方でずいぶん違うという新しい気づきでした。

 

家に帰って、サンマの乗った長皿を縦にして置いてみました。

焼き鳥も。

和食で試したら、違和感しかない。

ソーセージ(一応洋食)でも、違和感。

 

丸皿でも料理の盛り付けによって美味しさの感じ方が違うという研究があります。

『長皿の縦置き横置きにおける美味しさの感じ方の違い(視覚情報から)』と言うテーマで誰か研究してほしいものです。

 

おひとり様だからこそ楽しめたランチでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2023.10.24 見える!

秋の学校視力検査、就学時健診が始まりました。

学校での視力検査は、ABCDと4段階で判定しています。

A 1.0以上

B 1.0指標が見えない

C 0.7指標が見えない

D 0.3指標が見えない

眼科での視力検査のような詳細な値は示されません。

 

それでも、学校生活を送る上での目安になります。

A 教室の一番後ろからでも、黒板の字がよく見えている。

B 後ろの方でも黒板の字はほとんど読めるが、近視の始まりの可能性が高い。

C 後ろの方では、黒板の字が見づらく、近視になっていたり他の病気があるかも。

D 前の方でも黒板の字ははっきり見えていない可能性があるので、眼科で診察対処を。

 

就学時健診時は、初めての場所(小学校)のせいか、泣いたり緊張している新一年生も見受けられます。

院長は必ず就学時健診の際に、目の病気の有無と視力検査の結果を伝えます。

B以下があった場合、程度に応じて、もう一度(速やかに~就学までに)視力検査を受けるよう勧めます。

 

結果を聞いて、子供に『○○ちゃん、目悪かったの!?』と聞くお母さん。

子供からしたら『知らんがな~』

小さな子供に視力低下の自覚はありません。

『たまたま緊張していただけです』

『視力検査が理解できてないんだと思います』と、受診する必要はないと言い張るお母さん。

悪い結果は信じたくないけれど、再度眼科で検査して問題なければよいし、何か見つかれば就学に備えて対処することが出来ます。

 

学校からの受診のお勧め用紙を持参される患者さんたち。

Dでも『見えている』『困っていません』と言う人もあります。

見えるは、その人の感じ方もあるので、はっきり見えてなくても『見える』と言うのは事実です。

ただし、学校生活に支障ないように必要な(はっきり見える)視力が必要とされています。

免許を取るにも、自分の『見えている』では通らないのと同様に。

 

視力検査で受診された時、子どもは、ピント合わせの力が強いため、通常の屈折検査では正しい状態(近視?遠視?乱視?また程度)が分かりません。

そのため検査用点眼薬で毛様体筋の緊張を取り、正確な屈折程度を確かめます。

 

点眼薬で近視に出れば、間違いなく近視で、回復は見込めません。

 

当院でも行っているオルソケラトロジーは、初めて近視と診断された時にスタートするのが好機です。

もちろん近視と既に診断された方にも適応です。

コンタクトレンズを付けて就寝、起床したら外す。

昼間は裸眼(1.0~1.2)で生活できます。

特に水泳や接触スポーツ・バレエなどの習い事にも安心です。

 

当院のオルソケラトロジーの患者さんたちも、良好な視力で学校生活を楽しんでいます。

もちろん定期検査をしっかりし、院長が責任を持ってフォローしています。

 

親(大抵母親)が、コンタクトの管理をすることになります。

母と子のスキンシップが朝晩出来る(せざるを得ない)ので、母子のスキンシップは遥か昔になってしまった(息子たちは成人)院長としては羨ましい限り。

朝起きてコンタクトレンズを外したら、子供が『見える!』って言ったんです。

お母さんからの嬉しい報告。

 

次男はアトピーがひどく、一時期、毎晩処方された軟膏を指に塗って、布で巻き、その上にネットをかぶせていました。

『最後に帽子(ネットをそう呼んでいた)被せようね、帽子並んだね(5本指)~良くなるといいね~』で終了。

面倒な時もあった指の治療も今となっては懐かしい思い出です。

 

オルソケラトロジーも、きっと母子(主に母)の良い思い出になるはずです。

 

こちらもご覧ください

2018.3.6 子供の近視

2020.5.26 ステイホームで見すぎちゃう

2021.8.24 寝押しのイメージ

2023.4.11 2023日本眼科学会総会

2023.6.13 近視進まないで~

2023.6.20 何しに台湾?その1

2023.6.27 何しに台湾?その2

 

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2023.10.17  目の神様 in平泉

『平泉に眼の神様のお守りをいただきに行ってきた』

知人からの情報。

 

平泉…院長にとっては、初一人旅の思い出の地です。

再訪をいつか…と片隅にありましたが、知人の一言で決行することに。

 

岐阜の片田舎からの一人旅に、東北を選んだのは、ペンフレンド(死語?)に会いに行くため。

高3時、受験雑誌の文通相手募集欄にRちゃんの名が。

当時は住所も名前もオープンだった時代。

めでたく文通成立。

合格目指して頑張りました(というより息抜き)。

仙台の大学に進学した彼女に会う+αの一人旅です。

 

まだスマホなどない時代。

父は、紙の時刻表から旅程を作ってくれました。

○○に着いたら家へ電話する(もちろん公衆電話)こと、と注釈も書かれています。

 

初めて会ったRちゃんは、とてもきれいな子でした(当時のアルバムに感想が)。

仙台を案内してもらい、一人旅にわくわく。

不思議な縁で、今も二人の文通(手書きです)はほぼ毎月続いています。

 

別れてから平泉を目指します。

 

当時は、東北本線オンリー鈍行の旅。

今回は何十年の時を経て、飛行機・新幹線で東北本線は一駅のみ。

時間はあるけどお金がない時代から、お金を時間で買って行動する時代に。

 

中尊寺に向かいます。

特に藤原氏の富の象徴ともいえる豪華絢爛な金色堂は有名です。

ここは、初代清衡公・基衡公・秀衡公の御遺体と泰衡公の首級が納められています。

ミイラが祀られているんだ~と単純な感想しかなかった無知な大学生だった自分を内省します。

 

ひとつひとつ建物、仏様、装飾など,解説を読みながら見ていると、あっという間に時間が立っています。

 

今回の旅の目的は峯薬師堂に参拝して、『目のお守り』をいただくこと。

以前中尊寺に行ったときに参拝した記憶はありません(目に関心無かったし)。

境内に入ると、ひらがなで『め』と書かれた絵馬や、『め』がいくつも描かれた旗など。

絵馬の数を見るに、目の病気の平癒祈願をしている人がいかに多いか…

院長も薬師如来様にお祈りします。

患者さんの眼がよくなりますように。

院長がより良い眼科医療を提供できますように。(いつもながら他力本願)

お守りには『め』と縫ってありインパクト大です。

 

同町内の毛越寺も訪ねるべき場所。

中尊寺とともに世界遺産です。

この境内の片隅にあるYH(ユースホステル)に泊ったのでした。

建物は当時のままでしたが、今は使われていないとのこと。

何年か前にYHも閉館したそうです。

池を囲む庭園(浄土庭園)が素晴らしく、しばし鑑賞。

あの頃と同じ場所で池をバックに写真を。

 

前回、初めての一人旅で緊張していたのですが、同室の25歳の女性の話しを聞くうちに打ち解けました。

社会人で仙台から車でひとり旅。

かっこいい~憧れる~

その彼女に撮ってもらいました。

毛越寺の素晴らしさもわからず、毛越寺で出会ったひとり旅の若干(今の自分から見たら)25歳のお姉さんと過ごした一晩のほうが記憶に残っています。

YH懐かしい~

当時YHは、若者が泊まるには一番安心安全安価だったので、父の意向で毛越寺YHに泊ることになったのだと思います。

 

今、臆することもなく、自由に一人旅もし、物事をもっと深く見たり聞いたりしたいオバサンになっています。

池の傍で立っている少女の私へ…こんな未来、想像できた?

 

再訪・再読など時を経て感じることの変化も楽しもうと思います。

目の神様シリーズはこちらからご覧ください

目の神様 in 仙台

やりなおしたい?

初めての御朱印

身代わりどじょう

目の霊山

余呉へGO,GO

鎌倉好き

医者も祈願する!?

 

 

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2023.10.3  阿房バス

特別な意義があるわけでもないけれど、気になるだけの動機で出かける院長。

だから、お誘いに乗ってくれる物好きな人も周囲にはおらず…

今回も、ひとりで決行です。

阿房列車ならぬ、阿房バスの旅。

 

『日本一距離の長い路線バス』(奈良交通)。

紀伊半島を縦断するように、奈良県の大和八木駅から和歌山県の新宮間を走ります。

6時間32分!!の行程です。

バス停は168 !!

観光バスではなく路線バス。

地域の足です。

『日本一距離の長い路線バス』に乗るためにだけ出かけます。

 

いつもながら小忙しい旅になってしまう院長。

今回も日帰り完結です。

 

新宮駅から乗車となると、どうしても前泊が必要になります。

大和八木出発だと自宅から日帰り可能。

 

近鉄特急『ひのとり』で名古屋から大和八木まで。

こんな珍しいバスだから満席かも?は杞憂。

一番乗りで一番前(運転席後ろ)に座ったものの、見渡すと数人の乗客でした。

9時15分、バスは6時間半の行程を発車します。

 

約1時間後、五條バスセンターで10分のトイレ休憩。

ここまででも乗降客は入れ替わります(地元の人達)。

段々ローカル色が強くなり、いよいよ十津川村に入ります。

 

十津川村は奈良県の最南端に位置する、日本で最も大きな村です。

紀伊半島のほぼ真ん中に位置し面積は約672km²あり、奈良県の約1/5を占めています。

それゆえ、この路線のバス停のほとんどが十津川村内です。

十津川村だけで約3時間走ります。

運転手さんは、退避場所があるような狭い山道を運転しながら、観光案内もしてくれます。

川の歴史やダムの成り立ち・水害のことなども。

ぐんぐんと高くなる山の道路の横は、激しく大きな熊野川が流れます。

あちこちに水力発電ダムもあります。

 

約3時間後2度目の休憩は20分です。

このバス停すぐに日本有数のつり橋『谷瀬つり橋』があり、運転手さんから『良かったら渡ってみてください』と。

長さ297メートル高さ54メートル。

同時に渡るのは20名まで、という注意書きが。

ここに来て空中散歩をするとは…恐る恐る…下を見ると血の気が引きます。

 

定刻通り発車。

十津川温泉に、1時間後到着。

10分の停車の間に『良かったら足湯に浸かってみてください』と。

足湯に浸かったのは、3人。

オバサン(院長)と、若めのオジサン(40代半ばか?)2人。

恐らく、最終地まで通しで行くのはこの3人。

 

この大きな村に眼科はありません。

人口は3000人弱。

陸地続きでも医療資源の乏しい地域です。

仕事柄、やはり考えるのは地域医療のこと。

 

広い十津川村をどんどん下っていくと、和歌山県田辺市へ。

終点の新宮まで、残り約1時間です。

路線バスの旅も終盤に。

もう2駅で終点に…という時点で

『オクサン、押します?』

振り返ると、先ほどのオジサン達。

『は?オクサン(=奥さん)?』

押します?って何~?

『何を押すんですか?』

『終点で降車ボタン押すの、譲りますよ~』

終点は押さなくても必ず止まるから、普通押さないでしょ~!?

『押してくださって結構ですよ~』と譲ります。

『遠慮しなくていいです。せっかくだからどうぞ~』(全然遠慮していないけれど)

『では…』と『次は終点新宮駅です~』のアナウンスが流れるや否やピンポーン!

15時47分新宮駅着。

とうとう日本一長い路線バス完全乗車です。

記念乗車券をもらいます。(嬉しい)

 

帰りは、JR特急『南紀』で一路名古屋へ。

 

阿房バスの旅、最高でした!

こちらもぜひ、ご覧ください。

2021.10.19 阿房列車

2022.3.1 間違いなく阿房列車

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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