2023.7.11 さようなら 桃のスープ
桃が店頭に並ぶようになりました。
そろそろ『桃のスープ』を食べに行かないとね~
恒例行事?のひとつ、でした。
4月の初め、件(くだん)のレストランからお知らせが届きました。
5月末で閉店の旨。
突然でびっくり!
37年8か月の営業を、70歳を機に閉業することにしたとのこと。
後継者不在。
体力と仕事のアンバランス。
色々考えての決断とのこと。
オーナーの今後はまだ未定だそう。
中途半端よりも、退路を断って今後を考えるのもあり。
70歳、人によってとらえ方は様々だと思います(まだ70歳未知の世界の院長です)。
周囲を見ると、開業医師のほとんどが診療を続けています。
また、勤務医でも、定年後新たな職場で、何かしら医療に関わっている人が多い様に思います。
特に、院長の知っている限りで女性医師面々は、とても元気。
お手本とすべく、『あの年齢でもまだまだ行ける!』と確認・確信・安心しています。
もしかしたら女性のほうが、切り替え(仕事・家事・趣味など)が上手く、貪欲なのかもしれません。
自身も、自分より若い女性には『あの年齢(院長の年齢・年代)でもまだまだ行ける!』と希望を持ってもらえるモデルになれたらな~の願望あり。
さて、早速予約。
電話越しで、対応スタッフも『残念なことですが…』と。
初めてこのお店に連れて行ってくれた家人と。
急だったので子供たちは参加せず。
最初(30年くらい前)と最後は、めでたくもカップルで。
満席です。
いつも飲み物をサーブしてくれるウエイターも『淋しいことですが…』と、お勧めのビールを紹介してくれます。
安定した美味しさ。
でもまだ桃のスープの時期ではありません。
もう一度味わいたかったな~
最後に飲んだスモーキーなドイツビールは、このお店での最後の思い出になりそうです。
6月のある日、帰り際に患者さんが『センセイ、桃のスープのお店、閉店してしまったんですよ。ご存じ?』と。
昨年、桃のスープの拙話を読んでくださり、足を運ばれたそう。
その後も出かけたときに、閉店のニュースを知ったとのこと。
院長のエッセイ(公センセの部屋)も多少反響があるようです。
さて、そうはいっても桃のスープを味わいたい。
何とか再現できないものか…
大体の味と大体の材料で何回かトライ。
なかなかいける…と感じた(あくまでも個人的な感想なので、レストランはもっと本格的な材料かもしれません)レシピは…
桃1個
ヨーグルト100cc
生クリーム(動物性)100cc
砂糖 大匙1
全部ミキサーにかけます。
それだけ。
生クリームを入れると上品になります。
おそらくレストランの3~4人分。
いつも人の分を欲しがるほど大好きな桃のスープ。
今回はひとりで存分に。
美味しいけれど、何か違う。
シチュエーションと、もう少し欲しい!という塩梅の量が、レストランではうまく計算されているのだと思います(繊細な味の違いはもちろんですが)。
院長はまだまだ引退の予定はありません(オバサンだけど、まだ脂が乗っている(眼科医としてです)と思っている)。
今回、レストランの閉店をきっかけに、人生の来し方行く末について、ふと考える院長でした。
さようなら、桃のスープ。
脳内思い出箱にしまっておきます。
*来週7月18日の『公センセの部屋』はお休みです。