2023.2.28  行きずりの進路相談

先日、所用でμ(ミュー)スカイに乗りました。

μスカイは、中部国際空港と岐阜・名古屋を結ぶ名鉄特急の愛称で、ほぼ全席(一部自由席の場合も)指定券を買わないと乗れません。

指定券を別途購入だけあって、車内は広いし、静かだし、空港まで最短で着きます。

 

乗車すると自分の席を探します。

今回は、一番後ろの座席。

繁忙期はともかく、平常は2列かけシートを一人で独占できるμスカイ。

なのに、指定席の横に先客が。

他の席も空いているのに、こんなことってある?

『すみません』と断り、窓際の指定席に着席、指定券をカードホルダーに差し込みます。

 

隣の男性と言っても10代の青年がもぞもぞ。

怪しい…

『すみません、その切符ってマナカ(名古屋の交通系ICカード)で買えますか?○○駅で乗ったら、なんか違っててて…』

『この列車は全席指定だから、車掌さんが回ってきたら買えばいいですよ。でも、車内はマナカでなくて現金のみだけど』

μスカイは、車掌さんのチェックが怠りないので、指定席なしで乗車したとしても、必ず買うことになります。(乗車して車内で買うつもりならOK)

丁度、車掌さんが歩いてきたので、世話好きオバサン(院長)が事情を話し、滞りなく指定券購入。

 

『助かりました~良かった~これから修学旅行に行くんです!』

『そうなの?どこへ?』

『沖縄。飛行機も初めてなんですよ!』

『いいわね~何時に集合?』

旅行のしおりを取り出します。

『見せてもらっていい?』

『どうぞ』

ひめゆりの塔など戦争に関する学習場所もあれば、美ら海水族館や国際通りなどのお楽しみも。

『よく考えてある行程だわ。楽しんできてね。○○では、このお店がお勧め(余計なお世話かも)』

 

聞けば、定時制の高校生とのこと。

夕方から授業。

4年間で何か資格を取るのだそう。

溶接関係の資格を目指して勉強中とのこと。

昼間はファストフードでバイト。

アルバイトも段階があり、仕事内容によっても呼び名が変わり、彼は現在マネージャーの下だそう。

時給も当初から50円アップ。

『えらいね~関心するわ~』

学校のことも、バイトのことも知らなかった話ばかりで新鮮。

50過ぎても知らないことだらけのオバサン(院長)です。

 

『人とのコミュニケーションが上手だから、人と関わる仕事が合ってるかもね』

『そうなんですよ~溶接選んだけど、ちょっと迷ってて…』

確かに、溶接は一人で黙々と作業するイメージがあります。

『でも、資格あったほうがいいし…』

『そうね、資格はあったほうがいいよね。

でも、取ってからが本当の仕事だよ。

まずは、その資格で出来る仕事に就いて頑張ったら。

コミュニケーション能力は高い方が、どんな仕事にもプラスだし』

『頑張って見ます!』

 

行きずりの進路相談?で列車は終着駅に。

『じゃあ』

『さようなら』

 

その後、売店をうろうろしていたら…

若い男の子たち3人組。

『あれっ!?』

『あっ!さっきの!?』

『無事合流できて良かったね。修学旅行楽しんでね~』

 

背後から

『誰?あのオバサン?』

『電車で隣だった人。色々話聞いてくれた』の声が。

 

若い子から見たら、不審なオバサンに映ったに違いないわ~

 

これから人生の荒波に飛び込んでいく君に幸あれ!

人生の少しだけ?先輩のオバサン(院長)の言葉も、いつか何かのはずみで思い出す時が来るかも?

そう思いながら保安検査場に向かった院長でした。

 

 

 

 

 

 

 

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