2020.4.28 Let’s exercise! 運動しよう!

*2001にワープしています*

 

この数年間、妊娠出産育児と慌ただしい毎日で、運動どころではありませんでした。

しかし、三男の夜間数時間おきの授乳がなくなり、寝不足で診療せねばならなかった時期も過ぎると、運動不足を意識し始めました。

開業医&3児の母としての体力と健康は、特別なことをしなくてもキープしてきましたが、今後も維持するには、意識的な『運動・体力作り』が必要と思った次第です。

 

手っ取り早いのは、ウォーキングです。

扇川沿いの歩道はウォーキングに最適。

しかし、我が家の場合、仕事以外で一人で外に出ることは困難な状況です。

子供たち(保育園児)が絶対ついてくるからです(母大好き)。

ウォーキングではなく、母と子のお散歩タイム(これはこれで幸せな時間です)になってしまいます。

体力作りには…ということで、ウォーキングは没に。

 

本格的となれば、スポーツクラブです。

ちょうどクリニックから車で5分くらいの所にジムがあります。

ただ、仕事柄、そこそこ顔が知られてしまっています(地元開業医なので)。

会員であるスタッフは、良く患者さんに出会うと言います。

運動姿を見られ、汗をかいて化粧の落ちた顔を見られ、再び着替えてメイクをした(している)顔を見られ…

想像しただけで億劫になり、入会する気が失せてしまいました。

遠方のジムは、顔見知りがいないものの、昼休みに家事をする時間も必要なので、諦めざるを得ない状況です。

 

で、そういえば…

と、思い出したのが、納戸に放ったままになっていた夫のエアロバイクでした。

早速、居間に運んでもらい、新しいシューズも購入しました。

 

居間にエアロバイク?

ついこの前までは、子供用のプレイジムや、乗り物が置いてあったので、それがエアロバイクに置き変わっただけ。

と思えば、それ程違和感もないような…?(元々雑多な居間です)

 

いつ時間を捻出するか?

誰にも邪魔されず、すっぴんでもいい時間。

朝型の私は、いつもより30分早起きをすることにしました。

5時半起床。

 

初日、定時起床、30分間エアロバイクを漕ぎました。

ヘトヘト…

しかし、3日は続けるぞ!という気合で1週間続けました。

そして、1か月続きました。

やがて習慣化し、約1年になります。

負荷も少しずつアップし、距離で約10キロ走っています。

 

テレビを付けたり、少し暗めにしてジャズをかけてみたり。

夏の朝は窓を全開にして涼感を味わったりしながら。

バイクを漕ぎ始め10分過ぎると、汗がじわじわ吹き出してきて、ややつらいけれど気持ちの良い状態に入って行きます。

更に、アドレナリン放出のせいか、ランナーズハイ(未だ経験なし)?に近いような…?

そして30分経ち、終了と同時に汗が滴ります。

シャワーを浴び爽快に一日が始まります。

 

我が家で一番良い場所に置いて正解でした。

子育てにもう少し余裕が出来たら、腹筋マシンも欲しいな…

 

自慢できるほどの運動ではありませんが、毎日のライフスタイルに組み込まれ、エアロバイク無しでは物足りない生活になっています。

もっとも、本格的に運動している人からは『なんだ、それくらい』と言われそうですが。

あと30年は続けたいと思っています。

 

Let’s exercise!

 

:2001.11保険医協会新聞に寄稿:

*****************************************

三男が2歳になった頃から、始めたエアロバイク。

あれから20年、運動はますますエスカレートして継続中です。

現在の院長は、当時より脚力・腕力・筋力全体に増加。

体内年齢は31歳。

その変遷は、別の機会に。

 

こちらもぜひ、ご覧ください

どっぷり、がっつり 

カテゴリー:公センセの家族・恩師・友人など 公センセの日常の出来事

2020.4.21  鮟鱇とアンコウ

冬の鍋の中でも、特に美味しいのは鮟鱇鍋です。

グロテスクで地味な深海魚でありながら、ほとんど捨てるところのない身は『あんこうの七つ道具』と呼ばれ、鍋に味と深みを持たせます。

食べてみなければわからない魅力があります。

 

私のニックネームは鮟鱇ならぬ『アンコウ』でした。

旧姓名を『あんどうこう』といいます。

これが縮まって『アンコウ』となっただけなのですが、小学生の頃からなので結構長いのです。

医師になってからも、安藤姓が重なったのもあって『アンコウ先生』で通ってきました。

それ故、鮟鱇には愛着があり、我がクリニックのロゴマークも『アンコウ』にしました。

20年以上フリーハンドで描いているのでお手の物です。

 

ところで『公(こう)』という名前は、当時は個性的かつ男性的。

女の子は『○○子』『○○み』が主流だったので、ひどく同級生の名前がうらやましかったものです。

名前だけでは男性と判断されるので、今でも、診察時に顔を合わせて初めて『女性院長』だと知る患者さんもあり、受け取りのサインの時など本人かどうか聞かれることもあります。

しかし、一度覚えてもらえれば忘れられにくい、という利点はあります。

今は、この名前が大好きだし、姓が変わっても『アンコウ』のニックネームは捨て難いのです。

 

今冬は、ぜひ夫と美味しい鮟鱇鍋を食べに行き、『鮟鱇』と『アンコウ』の魅力を再認識させたいものです。

とは言っても、4歳を頭に3人の子持ちの身としては、ゆっくりと鍋もつつけないのが現状ですが。

2001.1保険医協会新聞に寄稿

 

:参考:鮟鱇の七つ道具とは…
鮟鱇の可食部分
肉・肝・水袋(胃)・ぬの(卵巣)・えら・ひれ・皮
鮟鱇は骨以外、捨てるところがない無駄のない魚と言われている

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整理整頓の時間が出来、引き出しの奥から当時の切り抜きが出てきました。

20年前にタイムスリップです。

20年後にもう一度読むとは想定外でした…

 

30年以上前、家人が研修医の時に、指導医に連れて行ってもらった鮟鱇鍋のお店は『絶品だった』と今でも言います。

1年先の予約をする常連さんのお店だったそうですが、『納屋橋』あたり?場所も店名も不明。

2人で探したのですが、結局見つけることが出来ませんでした。

 

我が家では、冬になると、自宅で鮟鱇鍋が定番です。

『美味しいけど、食べにくいわ~』と息子たち。

『食べにくいから美味しいのよ~』

鮟鱇&アンコウの深い魅力です。

その魅力は、この20年で‛より’味わい深くなっていると信じたい『アンコウ』先生(院長)です。

カテゴリー:公センセの家族・恩師・友人など 公センセの想い

2020.4.14 『あいうえお』から

ここのところ、スマホ・PC・読書・テレビの時間が増えています。

 

リアルタイムのテレビ視聴は、3月までの朝の連続ドラマのみでしたが、最近はNHKニュースは欠かさず。

最近の重大会見では、同時手話通訳も行われています。

 

あちこちチャンネルを替えてみたり、番組欄をよく見るようになると、NHKのEテレも興味深い番組が多々。

『見つかる、見つかる、見つかるEテレ♪♪』というフレーズを口ずさんでしまう院長。

 

ある日、手話の番組を目にしました。

手話にマスクは困るよね…

 

ふと、思い出したのは、国立リハビリセンターでの『障がい者スポーツ医』講習会。

新型コロナの話題が出始めた頃。

聴覚障害スポーツ担当講師(耳鼻科医)から、聴覚障がい者はマスクがあるとコミュニケーションが取りづらい話を聞きました。

だから、平時の診察時はマスクはしない。

手話が、単に手の動きだけではなく、顔の表情も大きく関わってくるからです。

なるほど~

 

当院には、4人の先天性聴覚障害の患者さんが、今までに来院されています。

意味として聞き取りが出来る発語の方も、そうでない方もみえます。

言葉を知らない外国の人と意思疎通するような、大きな身振り手振り、表情を駆使しコミュニケーションを図ろうとする院長ですが、細かなことは筆談です。

短い時間で会話のすべてを文章で書くのは難しいので、単語か、短文になります。

『困っている』とか『嬉しい』『安心した』という表現は、患者さんの表情や身振りからも推定。

患者さんも、院長の身振りと顔の表情、口の動きで理解しようとしてくれます。

 

Aさんは、20年以上お付き合いのある患者さんです。

ほぼ1~2か月おきに来院されます。

身振り手振りと表情で大まかにコミュニケーションを取り、その後、筆談で診察の結果や薬の確認をします。

Aさんが院長の白衣から覗く服を褒めてくれたり、Aさんの新しいカバンに気づいたり…など診療以外のコミュニケーションもあるのですが、手話の使えない院長は、見た(見えた)感じで判断しています。

発語の際は、手話も伴うことが多いのですが、表情を読み取るのに精いっぱい。

 

そんな経緯もあって、早速テキストを購入。

 

『手話』は手の動きなどを使ってメッセージを伝えあう『視覚言語』です。

目を合わせて会話し、眉の上げ下げや目の見開き・細かい首振りも重要な役割をします。

手話にも単語と文法があり、それをまず覚えないといけません。

ふだん使っていない指の動きは、なかなか難しいものです。

 

まずは『あいうえお かきくけこ』まで。

繰り返し、指を曲げたり伸ばしたり。

家人に『あいうえお かきくけこ の中から何か単語言って!』

『こう』(手話の単語で表現する院長)

『いけ』(同上)

『かき』(同上)

『おかき』(ちょっと待って~と、テキストで確認する院長)などなど。

子供がひらがなを習い始めた時のようです。

今から覚えられるかしら?

 

『久しぶり』

『元気』

『さようなら』

『お願い』

『〇歳です』出来る挨拶は、まだこれだけ。

 

手話の道は始まったばかりですが、道のり険しそう…

 

まずは、手話でAさんに挨拶(だけ)してみます。

 

こちらもご覧ください

障がい者スポーツ医

GW10連休前半

カテゴリー:クリニックに関すること 公センセの日常の出来事

2020.4.7 ラーメンとノスタルジー(郷愁)

テレビで袋インスタントラーメンの特集をやっていました。

『どうしても食べたい』その気にさせる番組、恐るべし。

独身時代以来の購入。

選んだのは5種類。

 

まずは、一人のお昼ご飯に。

インスタントラーメンだけでは、何か栄養バランスが悪い気がして、ゆで卵と野菜を添えます。

『出前一丁』

最後にごまラー油を回しかけると、しょうゆとごまラー油の混ざった香りが、小学生の私(院長)を呼び起こします。

当時、土曜日は午前授業でした。

土曜のお昼は、仕事で不在の母に代わって祖母が用意してくれたのですが、『出前一丁(具は思い出せない)&ご飯』が定番。

『小学生・祖母・土曜日昼ご飯』と脳内を検索すれば『出前一丁』の懐かしい味と思い出です。

 

次に用意したのは、『チキンラーメン』

丼ぶりに熱湯を注いで3分。

まだ固まっている麺をほぐすと、麺にしみこんでいるスープがお湯と混ざっていきます。

『出前一丁』に比べ、やや塩辛くって、ジャンクフード的な味が、今度は別の私を呼び起こします。

まだ保育園か小学低学年の頃、剪定に来る庭師さんは、お昼になると、よく丼ぶりとお湯を祖母から借りていました。

丼の中には、ラーメン(持参と思われる)が入っており、祖母がお湯を入れて蓋をして渡します。

数分待ってから食べている様子が、とても美味しそうでしたが、家では絶対出ませんでした。

味を知らないまま、祖母が亡くなってずいぶん経ってから、ふと、チキンラーメンを思い出し、買ってみました。

期待ほどでなかった(個人的感想)…

今回も、やはり同様な感想。

やっぱり、鍋で調理する手間がいるインスタントラーメンの方が美味しく感じました。

 

カップラーメンを始めて食べた時の衝撃も思い出しました。

小学3年生の時、5,6人で担任のY先生(おそらく50代)のお宅に遊びに行った時のこと。

お昼になり、子供たちの前に並べられたのは、『カップヌードル』

先生は、紙のフタをめくると、やかんから熱湯を注ぎます。

『何だろう、何だろう?』鍋で作るインスタントラーメンしか知らない田舎の子供たちです。

カップ麺の前に鎮座。

タイマーが鳴ると『食べて良いですよ』

カップの中には出来立てのラーメンが。

しかも、初めて見る具が。

『すごい、すごい!』大興奮して食べた初カップラーメンの感激は、今も覚えています。

Y先生、お元気でしょうか。

 

別の日に、食卓に出したのは『サッポロ一番』シリーズ。

『珍しいね!どうしたの?』

スーパーの生麺のラーメン・ご当地ラーメンは作りますが、インスタントラーメンを食卓に出すのは初めて。

家人・子供たちは、一人の時や友達とインスタントラーメンは結構食べているはずですが。

ゆで卵・ニラ・ネギ・ニンジン・キノコ・豚肉などをトッピングして、一応手を加えます。

『味噌』『しょうゆ』『塩』

 

『小さい頃、どれ食べてた?』

『しょうゆ』

『うちも、しょうゆ味だけだった』

東海地方では、当時(しょうゆ1966年、味噌1968年、塩1971年発売)はまだ、しょうゆがスタンダードだったのかもしれません。

親世代がたまたま味に保守的だっただけかもしれませんが。

 

しょうゆは、ごく一般的な味。

味噌は、芳醇な香りとコク。

大学生の時、北海道で初めて現地の味噌ラーメンを食べて感激したことから、味噌も自分にとって馴染みが出たのでと思います。

塩は、白く洋風も思わせるコク。

別添のゴマをかけると更に風味が増します。

思い切ってバターを固まりで投入。

カロリーを気にせず更なるコクを楽しみます。

もちろんスープは全部飲み干さずに(オバサンは健康に気を付けます)。

 

何でもない、インスタントラーメンが、遥か彼方にあった記憶を呼び起こしてくれました。

ノスタルジーに浸るオバサン(院長)。

一袋98円のラーメンで、これだけ回想出来る幸せなオバサンです。

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