2020.3.10 スワンがネズミ
東京の勉強会が終了、会場を後にする時にふと浮かんだのは『シュークリーム』
その時、浮かんだA店のシュークリームは、はるか昔の憧憬から呼び起こされたもの。
スマホを検索して、場所を確認。
会場から東京駅のほぼ直線上にありました。
電話をすると…出ない。
もう一度電話しても出ない…。
不定休とあるから、休業日?
でも、日曜だし?(普通、ケーキ屋さんって日曜日営業だよね?)
3度目の正直でかけ直すと、長い呼び出し音の後に受信。
『あの~スワンのシュークリームありますか?』
『あと、一つだけあります』
『予約したいのですが。スワンのシュークリームひとつだけ。今○○(地名)なので、すぐ向かいます』
スワンのシュークリームは、名の通り、スワン(白鳥)の形をしたシュークリームです。
お菓子作りに夢中になった院長10代の頃に、雑誌で紹介されていたシュークリーム。
『東京』のA店の気品あふれる『スワンのシュークリーム』の写真は、その当時、田舎の小娘にとっては非常に憧れのお菓子として目に焼き付いたのでした。
自分で何回か作ったシュークリームは、素人ゆえの技量のせいか、野暮ったいものでした。
会場から地下鉄を乗り換え、探していたのでは、時間が読めません。
この際、タクシーに乗って、住所を伝えます。
お店の前で停車してもらい、はやる心でお店に入ります。
先客が一人、会計中。
『先ほど、お電話した、スワンのシュークリームの長谷川です』
あれ?ショーケースにスワンが一羽。
これは、他のお客さんの予約用?
店員さんは、もう閉じられた箱を持ってきて『会計お願いします』
電話で値段は聞かなかったけれど、ひとつ450円(税別)。
お高い!?が、これって東京価格?
さて、ウキウキで新幹線に乗り込みます。
列車が動き出してから、ホットコーヒーとともに、ティータイム。
忘れていたのに、急に思い出して何十年前に憧れたお菓子とご対面!
箱を開けると…
ネズミの形をしたシュークリームが!
『えっ?何?』
呆気にとられるって、こういうこと!?
頂点に達した期待が、奈落の底へ。
店員が、スワンとネズミを間違えて?箱に入れてしまい、間違いのまま客(院長)の手に渡ってしまいました。
一般的に、ケーキ屋さんでは、客に購入予定のケーキを見せて『○○ケーキ〇個、○○ケーキ〇個…以上でよろしいでしょうか?』と確認させるのに、このお店ではありませんでした。
もう新幹線の車中。
今更、返品交換にも行けないし。
スワン・スワン・スワン…と思って食べよう!
でも、ネズミがスワンになりません。
外見も中身も違います。
美味しいには違いないけれど…
東京出張最後のお楽しみだったのに…
しばらく根に持ちそうな、残念なティータイムでした。