2018.9.25 マイクロプラスチック
マイクロプラスチックが話題になっています。
マイクロプラスチックとは、環境中に存在する微小なプラスチック粒子(片)です。
大きさは、5 ㎜以下とも、1㎜以下とも言われています。
一次マイクロプラスチック:最初から微小に製造されたもの。マイクロビーズ。
洗顔料のスクラブとか、歯磨き粉の研磨剤など。
二次マイクロプラスチック:プラスチック製品の劣化により、微小破片・粒子になったもの。
いずれも、下水処理場をすり抜けたり、破棄され、紫外線などの風化によって、自然界に漂いやすく、環境汚染や生態系に影響を及ぼすので問題になっています。
量は2次マイクロプラスチックの方が、圧倒的に多いです。
スクラブ入り洗顔が流行りの頃は、眼の中がゴロゴロする患者さんの瞼の裏には、よくスクラブがささっていました(瞬きでは取れない)。
除去した途端、患者さんは、楽になります。
眼によくないことは、話をしましたが、環境にもよくないこととは知りませんでした。
2次プラスチックの代表としては、ストロー。
某大手のコーヒーチェーンでは、プラスチック製ストローの提供を2020年までにやめるそうです。
医療的に必要な人を除けば、ストローが無くても、『飲む』行為は出来ます。
かくいう、院長も、時々ストローを使っています。
おやつに飲むプロテイン。
シェイクするので泡立ちます。
ジムでは、そのまま口をつけて飲むのですが、家では、口の周りに泡が付かないように使っています。
マイクロプラスチック問題を知ってから、今ある100均のストローがなくなっても、買い足さないことにしました。
口を拭けば済むことなので。
眼科と関係あるのが、コンタクトレンズ(CL)。
じつは、CLも、マイクロプラスチックになりやすいのです。
薄くて柔らかい分、乾燥してパリパリになると、かなり細かくなります。
ユーザーが出来ることは、CLをはずしたら、確実にゴミ箱に捨てること。
洗面台で外しても、落としたCLをそのまま、下水に流すのは止めましょう。
家の洗面台の排水溝の掃除を時々します(家族で気がついている者はいるのでしょうか?名もなき家事です)。
髪の毛に混じって、時に、CLがひっかっかっています。
家人が、外した後、両眼分を掴み損ねて、片方流してしまうようなのです。
排水溝には網があるので、幸い引っかかりますが、マイクロプラスチックのことを考えると、そろそろ勧告せねば。
ついでに、名もなき家事のアピールも。
クジラの胃からプラスチック袋が80枚!
ウミガメの鼻に詰まったストロー!
などなど。
衝撃の映像がユーチューブにはたくさんあります。
環境について考える良い機会です。