2017.10.31  年齢分の長所

某新聞の発言欄に『長所87個つづった手紙』という、87歳女性の投書がありました。

孫娘2人が、祖母の年齢分の長所を小さな折り紙に書いて、敬老の日にプレゼントしてくれたとのこと。

孫娘さんの友達の間で、記念日に相手の良いところを年齢と同じ数だけ書いて渡すのが流行っているそうです。

『友達の何倍もある87の長所を探すのは、さぞ大変だったことでしょう』と、投稿者の感想。

 

就学時健診が始まりました。

神の倉小学校から始まり、徳重小、熊の前小の順です。

今年も、保護者に連れられて、眼科健診の部屋に入ってきます。

眼科では、まず視力の確認をし、眼位(目のズレがないか)、目の病気の有無をみます。

学校検診では、視力A(1.0が見える)B(1.0が見えない)C(0.7が見えない)D(0.3が見えない)で区切られます。

Aでなければ、眼科受診を勧めます。

『本当は見えてるけど、わからなかったんだと思う』と言われる保護者もありますが、本当にやり方がわからなかったのか、他の原因で見えなかったのか、眼科で検査を受けることは大事なことです。

この時期は、まだ視力が育つ時なので、視力の出が悪くても(例えば弱視)、回復する見込みはあります。

就学時健診の結果で、受診が必要と言われたら、就学前に必ず専門医を受診してください。

健診の翌日、早速受診されるお子さんもいます。

眼科学校医の立場としては一安心です。

 

健診をしていると、これから、不安と希望を持って、小学校入学に臨む姿勢を子供たちから感じます。

お母さんの手をぎゅっと握っている子。

大きな声で『ハイ!』と返事のできる子。

色々。

新聞の投書からいくと、まだまだこの年齢なら、長所は5個か6個書いたら、記念日にプレゼントできる量。

でも、もっと、もっと長所があることでしょう。

 

いつの間に、年齢が長所を超えてしまうのでしょうか?

(少なくとも、自分のも家人のも、年齢分は思いつかない…)

息子たちの分は、まだ間に合いそう?

親バカと言えども、すぐに年齢分は上げられません。

今から、少しずつ数え上げておこうと思います。

 

『俺の良いとこ? 良いとこだらけやん、ポンコツだけど』と、自己肯定感の強い長男(幸せだね~)

『荒波に揉まれても、乗り越えられそう』長男の長所に追加しておきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

カテゴリー:公センセの家族・恩師・友人など 公センセの日常の出来事 眼に関すること

2017.10.24 ラジオ収録

昨年末と今年の始めに、CBCラジオで目のお話をさせていただきました。

一度目は『スマホ老眼』、二度目は『リスナーからの質問について』

今回、CBCラジオから再度依頼をいただきました。

過去のお話がお役に立てたよう。

 

ディレクターさんからの連絡、打ち合わせ。

今回は、11月水曜日5回シリーズで行うとのこと。

そのため、前回のような、電話収録ではなく、直接、放送室で収録することに。

『なんか、すご~い』

 

CBCラジオ午後4時からの『丹野みどりのよりどりっ』の

毎週水曜日の『オトナのクリニック』コーナーです。

 

収録当日。

ラジオ放送室は7階。

入ると、大きな部屋の横に、仕切りのある部屋がいくつか。

次の番組が、隣の部屋でスタンバイ、というように途切れなく番組が流れていきます。

早めに着いたら、『丹野みどりのよりどりっ』のオンエア中。

パーソナリティの丹野さんがトークを繰り広げる中、収録の外では、色々機器を操作する人、指示を出す人など複数の人が働いています。

ラジオから聞く声が、今、ここから発せられているなんて…

番組って、たくさんの人で作られているんだな~

色々思いにふけっていると、番組終了。

 

丹野みどりさんと『はじめまして』のごあいさつ。

早速収録へGO。

 

丹野さんの…

『水曜日はオトナのクリニックです。今月は『目の病気』について5回にわたって取り上げます。

お話は、名古屋市緑区の『眼科はせ川こうクリニック』院長、長谷川公先生です』

…からスタート。

 

公共の電波だし、念のため原稿持参。

それをちらりと見て話をしだすと…

『ストップ!先生、読んでる感出てます。先日、私と会話したみたいに普通にやってください』

原稿を脇にやって、やり直し。

丹野さんからの軽快な質問に答え、ポンポンとやり取り。

一話ごとに『OKです!』

いつの間にか、聞かれたこと以上に、派生して話しているような…

 

無事5話終了。

最後は、丹野さんと記念撮影して終了。

cbcradio

 

ギョーカイ(業界)のヒトを垣間見た非日常的体験でした。

 

 

いつも通り話したつもりですが、患者さん一人一人を前にするのとは、ちょっと勝手が違います。

お聞き苦しい箇所もあるかもしれませんが、多少目をつむって、よろしければお聞きください。

 

CBCラジオ16時~18時『丹野みどりのよりどりっ』

11月1.8.15.22.29日『オトナのクリニック』です。

アプリ『radiko』でも聞けます。

 

 

 

 

カテゴリー:クリニックに関すること 眼に関すること

2017.10.17 日本臨床眼科学会2017

東京駅を出た途端。

『寒っ!』

東京国際フォーラムまで徒歩で5~6分。

雨の降る中、傘をさして、震えながら会場へ。

この日の東京は11月中旬の気温だったそうで、なるほど…冷えました。

 

眼科最大の学会。

最新の発表や、シンポジウム、講習会などに参加することが出来ます。

また、最新の機械展示も見ることが出来ます。

 

今回気になったのは、ヘッドマウント視野計です。

通常、視野検査は、暗室で、非検査眼を遮蔽(しゃへい)して、片眼ずつ行います。

新しく開発された視野計は、ヘルメットとゴーグルを合わせたような被り型です。

重量約1.6キロなので、高齢者では、検者が補正や補助をする必要があるものの、ベッドの上でも検査可能です。

持ち運びが出来る・短時間で終了・暗室でなくても検査可能なことから、往診でも視野検査が可能になるかもしれません。

緑内障を経過観察する上で、世界的標準モデルの視野計(当院も全てこの視野計です)との比較検討の発表もあり、新しい視野計の有用性も認められていました。

『往診にも使えるし、高齢の方にも良さそう』

まだ、大学病院クラスでも複数の施設にしか設置されていないとのこと。

気になる価格は…十分考えないといけない価格。

自分の「欲しいものリスト」に入れて、もう少し様子見かな~と、展示場を後に。

 

 

さて、今回のお楽しみは、息子との再会。

若者はいない、しっとりとしたお店を予約。

カップルはいるが、母息子の組み合わせは、一組のみ。

『息子とデートが出来るなんてね~』嬉しくてたまらない母(私)。

家では寡黙な息子ですが、落ち着いた雰囲気の中で、色々と話してくれました。

『すごく楽しかった。ありがとう。身体に気をつけてね~。そうそう、これ持ってって』

『何?』

手渡した大きな紙袋。

 

当日、早起きして、息子が普段食べられそうにない手料理をいくつか。

鶏手羽元の煮物、里芋の煮っころがし、煮卵、茹でた枝豆など、タッパーに小分けし、保冷剤を添付。

果物なんて買わないだろうからと、りんごにみかん、柿にキウイと、数個ずつ。

実家から送られてきた、ナスやピーマン、ししとうなど数種。

田舎者と思われないように、取っておいたブランドの紙袋の底を補強し、傍からは大きな荷物程度に抑えました。

『よくもまあ、こんなに持ってきたね~』あきれ顔の息子。

『そんなこと言わずに。名古屋から持ってきたんだから』

『まぁね~。じゃあね!』

後ろ姿をじっと見送った母(私)でした。

 

ホテルに戻ってしばらくして、『着いた。ありがとう』のライン。

早速スタンプ(絵)で返信。

胸キュンキュンの東京の夜でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カテゴリー:公センセの家族・恩師・友人など 眼に関すること

2017.10.10 誕生日の朝

前日、『良いお誕生日をお迎えくださいね』のスタッフの気遣いに『ありがとう』と感謝。

 

当日、少し早起きをして、ご馳走(私なりの)を作ります。

出来上がった料理と、用意しておいたケーキを食卓に並べると、家人が起きてきます。

 

『お誕生日おめでとう』

『ありがとう~』

 

息子たちの帰宅がバラバラになってから、家族の誕生会は、全員がそろう朝食時です。

 

私:『○○(息子1)おはよう、ご飯ですよ~起きて~』

息子1:『日曜なのに、もう起きるの~?あーそうか。誕生日おめでとさん』

私:『ありがとうね~』

 

私:『○○(息子3)おはよう、起きて~今日は何の日だった?』

息子3:『おめでとー』

私:『ありがとう!』

無理無理言わせてる感は否めないのですが…言ってもらうだけで自己満足。

 

全員そろっての食事の後は、ケーキにろうそく。

男性陣は、何時の頃からか、ろうそくの火を吹き消す行事はパス。

それでも、いつもケーキ屋さんでは、ろうそくを付けてもらいます。

今回は、年齢の2桁の数字はパスして、1桁分のろうそくを立て、火を付けました。

 

息子1:『その年になっても、誕生日嬉しいの?』

私:『嬉しいよ~

家族みんなに祝ってもらえて(無理無理かも!?)最高に嬉しい!

いい?

女性はいくつになっても誕生日は嬉しいものだから、将来、結婚したら、必ず、奥さんの誕生日は覚えててお祝いしてね~』

息子1:『なかなか大変やな~』

 

そうそう、もう一人から、誕生日のお祝いの言葉をもらっていません。

下宿している息子2にライン。

私:『おはよう、起きた?』

息子2:『起きた』

私:『今日は?』

息子2:『(部活の)秋季大会』

私:『そうかもしれないけど、違う。母さん…』

息子2:『ハッピーバースデー(ケーキマーク)』

息子2:『でした』

息子2:(花束を持ったクマのスタンプが『おめでとう』)

またもや、言わせてる感100%。

でも、嬉しい~(真っ先に思い出して~)

 

平凡だけど、ちょっぴり特別な、誕生日の朝でした。

また一つ、無事に歳を重ねたことに感謝です。

 

 

 

 

 

カテゴリー:公センセの家族・恩師・友人など 公センセの日常の出来事

2017.10.3 ものもらう?

日曜日の夕方は『笑点』

 

先日の大喜利前の師匠方々のご挨拶。

 

『子供の頃、ものもらいが出来たときには、大塚池袋界隈では、隣のおばさんからおむすびをもらうんです。

しかも、普通にもらうんじゃなくて、便所の窓からもらうと治るって言うんです。

治りかけや、めっちゃくちゃお腹のすいているときには効果抜群です。

やってごらんなさい。

好楽です』(大体こんな感じ)

と、三遊亭好楽師匠。

 

思いもよらぬ眼科ネタに『へぇ~初耳』

 

眼科医が、よく遭遇する病気に『ものもらい』があります。

関西では『めばちこ』とも言うらしく、初めて聞いた時には『?』

 

さて『ものもらい』には、大きく分けて2種類あります。

 

『麦粒腫(ばくりゅうしゅ)』

瞼の細菌感染です。

一般に『ものもらい』と呼ばれているのは、麦粒腫です。

まつ毛の皮脂腺(ツァイス腺)や汗腺(モル腺)、瞼板腺(マイボーム腺)に感染が起こります。

局所的に赤くなったり、腫れたり、痛みを伴います。

時には膿むこともあります。

治療は、抗菌薬の点眼・軟膏です。内服薬を出すこともあります。

膿んでいる場合は、切開して膿を出します。

 

『霰粒腫(さんりゅうしゅ)』

瞼の縁にあるマイボーム腺の出口が詰まり、しこりが出来ます。

炎症を伴うと、痛みや腫れが見られます。

治療は、まず炎症を抑える点眼薬を使います。

しこりが小さければ、吸収されることが多いのですが、時には手術でしこりを摘出することもあります。

 

ものもらいの原因菌は、主に黄色ブドウ球菌で、皮膚や鼻の中などあらゆるところに存在しています。

細菌が、瞼にある毛穴や分泌腺に入って、炎症を起こします。

 

『感染しますか?』

ものもらいの人から感染することはありません。

『眼帯してもいいですか?』

する必要はありません。

むしろ眼帯をすることで、眼周囲が不潔になりやすいので、しない方がいいです。

 

おむすびのほかにも、地方によって伝わる色々な迷信があるようです。

昔、昔の、眼科医がほとんどいない時代のことでしょう。

 

現代においては…

痛み・腫れ・赤みなど、何らかの症状が出たら、眼科を受診しましょう。

状態に合わせて、お薬を処方します。

多くは、点眼薬で速やかに良くなりますが、症状によっては長引くこともあるので、完治するまで、きちんとかかりましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カテゴリー:クリニックに関すること 公センセの日常の出来事 眼に関すること
  • カテゴリー

  • 最近のエントリー

  • カレンダー

    2017年10月
     1
    2345678
    9101112131415
    16171819202122
    23242526272829
    3031  
  • アーカイブ

  • タグ

先頭に戻る