2017.7.25 夏は眼もご注意
時々患者さんが『茶目の横に、黄色い盛り上がったものがある』と心配されて来院されます。
わずかに黄色いので、気がつくと、気になってしまうようです。
これは『瞼裂斑(けんれつはん)』といって、患者さんには、『紫外線による「しみ」みたいなもの』と説明しています。
小さいうちは、特に影響をおよぼしません。
しかし、瞼裂斑が大きくなると、白目の盛り上がった部分に涙が届かなくなり、ドライアイの原因になることもあります。
また、白目が血管がとともに黒目の中心に向かって伸び、白目が黒目にかかる『翼状片(よくじょうへん)』になることもあります。
『加齢』で増加するとはいうものの、結局は、『紫外線』暴露量のようです。
大学の運動部の学生223名を対象に行った調査によると…
紫外線を浴びやすい屋外運動部の学生で、強度の瞼裂斑が出ている学生の割合は、屋内運動部の学生の約3倍に上ったそうです。
また、最近では、『瞼裂斑』は、10歳未満で発症する可能性があることが、わかりました。
石川県での調査では、小学生の6年生では、16.8%。
中学3年生では41.9%の割合で
瞼裂斑があるという結果が出ました。
子供も要注意!です。
さて、眼の紫外線対策としては、サングラス97.1%・眼鏡93.3%の紫外線カット率があり、ダントツでお勧めです。
また、紫外線カットコンタクトレンズも有効です。
帽子で70%前後のカット率です。
子供でも、屋外外出時、サングラス装用は難しくても、帽子は必ずかぶりましょう。
院長の若い頃は、『ブロンズ色の肌』に憧れたものですが、今は、男性でさえ『日焼け止め』
せめてこれ以上の老化は…と、今頃になって、紫外線対策をしている院長です。
まだ、間に合う?