2017.6.27 認知症サポーター
院長は『認知症かかりつけ医』なのですが、この度、スタッフも『認知症』を理解しようとの趣旨で、『認知症サポーター養成講座』に参加してきました。
院長も、スタッフに交じって出席。
参加者は、介護関係と思われる人から、介護認定を受ける年代(原則65歳以上)の一般人まで多岐です。
認知症患者は517万人(2015年)。
約4人に1人が認知症と、高齢化社会においては、『認知症』は、ありふれた病気になってきたのです。
名古屋市では、高齢者(65歳以上)の10人に1人が『認知症』で見守りが必要です。
老化と認知症による物忘れは『イソギンチャク』(触手:情報を受け取る機能 / 口:情報をため込む記憶機能)で例えると…
- 若い頃:
- 触手が多く、口も大きいので、大切な情報や関心のある情報が漏れなく入ってくる。
ついでに無駄な情報でさえも、入力される。
うらやまし~
- 正常な老化:
- 触手が少なくなり、大切な情報も関心のある情報も、受け取りにくくなる(記憶するのに時間がかかる)
アラフィフの院長でさえ、痛感するこの頃。
- 認知症:
- 触手が極端に少なくなり、情報を受け取ることが出来ない。
口の中に古い記憶はある。
さらに進行すると…口が小さくなり、覚えていたことも忘れてしまう。
しかし、認知症の人は『自覚がない』『何もわからない』わけではなく、不安や悲しさ、やり場のない怒りがあるそうです。
認知症サポーターは、認知症の人への対応の心得を学びます。
スタッフ全員が『認知症サポーター講座』を受けることで、患者さんとのやり取りの中で、『認知症かも?』と気づくことが出来、適切な対応が出来ればと思っています。
例えば
『Aさん、最近、同じことを言われるわ~』
『Bさん、予約日をよく忘れるわ』
『Cさん、薬の管理が出来ていないみたい』
『Dさん、小銭での支払いが難しいみたい』など。
また、目の病気のある認知症患者さんの往診先でも、より適切な対応ができると期待しています。
平均寿命はまだまだ伸びそうです。
『認知症』は他人事ではありません。
知ることからサポートが始まります。