2017.4.25 黄砂・PM2.5にご用心

スギがやっと下火になってきたら、今度はヒノキ。
GWが明けると初夏のイネ科の花粉が飛び始めます。

さて、最近、春から初夏のかゆみ・充血・涙など花粉症によく似た症状が、黄砂やPM2.5により引き起こされるということがわかってきています。

黄砂は、東アジア内陸部の砂漠地帯から上空に巻き上げられた砂塵が、東アジアに飛来し、地上に降り注ぐ気象現象です。
黄砂現象が春に起きることは昔から知られており、俳句の季語にも使われています。
例えば、『霾(つちふる)』、『霾風(ばいふう)』、『霾曇(よなぐもり)』(読めませんね~)。
また、『春がすみ』や『おぼろ月夜』も黄砂が関わる言葉で、今私たちがイメージする『黄砂』とは、似ても似つかぬ風流な春の季語です。
童謡『おぼろ月夜』の幻想的なイメージは、黄砂が絡んでいたとは…
『くもりたる古鏡の如し朧月(おぼろづき)』高浜虚子

実際には、黄砂単独というより、黄砂に付着した微生物(カビなど)の死骸、花粉、大気汚染などでアレルギー症状を増悪させています。
黄砂の月別観測日数(1981~2010の平均値)は、4月、3月、5月の順で、他の月を引き離しています。
黄砂飛散時には、アレルギー性結膜炎の症状悪化に注意です。

さて、黄砂より小さい大気中の浮遊粒子のうち、最近注目されているのはPM2.5です。
PM2.5とは、粒子の大きさが2.5㎛以下のものです。
髪の毛の太さは平均80μmなので、かなり小さいものだと想像できます。
黄砂に比べて重量が軽いため、大気中に浮遊しやすく、眼内に入りやすいと考えられます。
PM2.5の月平均値(平成24年度一般環境測定局)は、やはり3月、5月、4月の順に多いです。

アレルギー性結膜炎症状を起こしたら、点眼薬で治療できます。

しかし、予防策として、黄砂やPM2.5警告が出ているときは、外出をできるだけ避けた方が無難です。
外出時のマスクは、防塵マスクがお勧めです。
また、花粉用ゴーグルも効果があります。
空気清浄機も有用です。

当院も空気清浄機がフル稼働しています。
患者さんによって、清浄機のパワーが上下します。

スギ花粉症からようやく解放されると思っていたのに、油断できません。
トホホ…

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2017.4.18 ひとりも楽し

誰かと何かをしたり、どこかへ行くことは楽しいけれど、ひとりも好きな院長です。

家人が前日からの学会出張。
息子たちも、それぞれ予定があり、一日中まるっと空くことがわかっていた日曜日。
以前より練っていた計画を。

早々と起床。
家事を片付け、モーニングへ。
『モーニング大国名古屋』というものの、朝食は必ず『家で・たっぷり』派なので、最後に行ったのが思い出せないほど昔。
普段読まない週刊誌に目を通しながら、コーヒーとパンを。
しかし、いつもの朝食に比べ、格段に少ないので、帰宅してから、朝ごはんをちょい足し。

新聞にザーッと目を通したら、映画館へ。
誰かに付き合ってもらうには、少々心苦しいマイナーな、しかし秀逸な映画を鑑賞。
エンドロールまで見て、余韻に浸り退出。

館外へ出て明るい光を浴びた後は、美術館へ。
今回の特別展は『フィンランド・デザイン展』
展示と同仕様の、洗練され落ち着いた椅子があり、心地よく、ずっと座っていたい気がしました。
いつか北欧に行きたいな~

その後、地下鉄で移動して、ふだん行かない街を散策。
気になった数件を行きつ戻りつ、今日のランチを。

人も時間も気にせず、ウインドーショッピング。
気になるお店に入り、品を手に取ります。

そして、お目当てのチョコレートショップへ。
自分のご褒美用に少々値の張るチョコレートを。

ぶらぶら歩いていると、夕方の時間。

最後に極めつけは、バーに一人で入ること。
周囲にバーに行くような知人はいません(家人は専ら家飲み)。
そもそも、夜の外出は、仕事以外まずありません。
自分の中でやってみたいことの一つでした。

ホテルのバーは、まだ早い時間なので客人は数人。
せっかくならカクテルを、と、バーテンダー『お勧めの一杯』を。
暗いので本は読めませんが、空想しながら一人の時間を過ごすのもオツ。
もう一杯『お勧め』をいただいて、アルコールも加わり、自己陶酔したのでした。

本日、与えられた時間は12時間。
めいいっぱい『おひとり様』を楽しんだシンデレラ?は、地下鉄を乗り継ぎ『ふつーのオバサン』に戻るのでした。
洗濯物を取り込み、家族の夕食の用意。
帰宅するや否や忙し~。
一気に酔い覚めです。

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2017.4.11 日本眼科学会in2017

日本眼科学会総会に参加してきました。

秋の臨床眼科学会と並ぶ二大眼科学会のひとつ。

全日休診にしてまで参加できないので、限られた時間を有効に聴講。

今回の自分の中での目玉は『小児疾患の最新情報』

眼科医なら、一般的な子供の病気は診ますが、今回の『小児眼疾患(子供の目の病気)』は、かなり特殊で深い分野。
一般の眼科医では、ほとんど見ることのない、しかし知っておかなくてはいけない最新情報。

赤ん坊でも子供でも、稀ではありますが、緑内障や白内障になります。
白内障は、最近では2歳以降なら、人工レンズを挿入する適応になっています。
網膜芽細胞腫という目の癌も深刻です。
いずれにしても、残された視機能(目の力)を最大限引き出せるよう、手術を含め各治療法の後も弱視の治療が必要になります。
専門性が高い施設でのみ、出来る治療です。

大学病院に、産休明けで勤めていた頃、『網膜芽細胞腫』の患者さんのサブ主治医になりました。
患者さんは生後8か月の男児Aちゃん。
うちの長男は4か月。
検査のたびに、胸がきゅ~と痛みました。
最終的に、東京の専門施設に紹介し、眼球摘出をされたと聞きました。
両眼の網膜芽細胞腫だったので、その後は、盲学校で学んだのかもしれません。
きっと立派な青年になっているだろうと思います。

さて、帰りの新幹線のホームへ急いでいたら、「ヘイ!ヘイ!」と外国人の声が追ってきます。
「私?」と振り向いたら、手に持ったポーチを。
「?」
なんと、コングレスバッグの底から、ポーチやらボールペンやら、空のペットボトルやらが、点々と。

バッグを確認すると、約半分にわたり底が抜けていました。
ショック!
恥ずかし~

『コングレスバッグ』は、学会の受付時に配られる、資料などを入れるための記念バッグです。
学会ごとに、凝っていたりするので、お楽しみの一つでもあります。
以前には『ファミリア』とか『キタムラ』とコラボしたバッグも。

なのに、今回は、なんと『紙バッグ』。
経費削減?
とはいえども、『紙』にはショック。
学会限りの仕様なら紙でいい?

最終日の東京はひどい雨。
有楽町の駅で、一度バッグを置いたのがいけなかったのか?
まさに学会限りのバッグでした。

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2017.4.4  季節性のこり

新聞を読んでいたら、『季節性のこり』という記事が。

花粉症シーズンがピークを迎えると、肩や背中のこりがひどくなっている人が増えているらしいのです。

季節アレルギーからの『こり』ということで、『季節性のこり』

咳やくしゃみをするときは、周囲への気遣いから前傾姿勢になり、全身に力が入り、その結果、首や肩・背中がこります。
前傾姿勢になると、ろっ骨を広げたり狭めたりして呼吸運動をする肋間筋が使われない状態が続きます。
すると、肺が大きく膨らみにくくなり、酸素の取り込み量が減り、酸素不足による血行不良でこりがさらに悪化することもあるそうです。

改善策としては…

『口すぼめ呼吸』
1:2秒かけて鼻から息を吸う
2:口をすぼめて6秒かけて口から息を細くはく
これを10セット繰り返す
自分で意識的に、呼吸に関する筋肉を鍛えて、深い呼吸をマスターすることにより、こりだけでなく、こりから起こる頭痛・手足のしびれも改善されます。

『情動呼吸』
意識的にゆっくり、大きく呼吸することで、感情が落ち着き、ストレスが解消していき、リラックスできます。

呼吸を意識するなんて、普段の健康生活ではありません。
年に1回の人間ドックで、肺機能を調べるときくらい。
鼻をピンチで止められ、口に紙の筒をくわえます。
『吸って、吸って、吸って~はいて、はいて、はいて~』
肺の奥から二酸化炭素を出し切って終了。

しかし、酸素ボンベを持って生活している人にとっては、毎日呼吸を意識せざるを得ないでしょう(タバコ吸っている人は、やめましょう)。

1分間に15回前後繰り返す呼吸が、無意識に継続されて、私たちは生きています。

呼吸を意識して生活するだけで、日々の健康状態が飛躍的に改善されるそう。

『口すぼめ運動』は、頬・口回りもすっきりしそう。
『情動呼吸』は、イライラが減って、長生きしそうです。

花粉症、侮れません。
スギ花粉のピークは過ぎましたが、ご注意を!

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