2015.11.24 茶くま・青くま

鏡を見ては、眼の下の影が何となく気になるこの頃。

特に、鏡を前にして、筋トレをしている時のお化粧崩れの顔ったら。

加齢による「たるみ・くすみ」と言ってしまえばそうなのかもしれないのですが…

「ここ、少したるんでない?少し、くすんでない?」「そう?気にならないわよ」

尋ねる相手は良い答えばかり(それが大人の嗜み?)。

気になるのは自分だけ?

しかし、何とかしたいのが女心。

 

まずは、化粧品コーナーへ。

若干のたるみもありますが、経年の色素沈着による『茶くま』だそう。

美白化粧品を勧められ、紫外線予防や保湿のアドバイス。

(年をとると化粧品代が上がります)

加えてコンシーラーも勧められ、販売員さんにメイクしてもらうと、

悩んでいたのがウソのようです。

それ、お買い上げ!

 

加齢に伴い『茶くま』が増えるのに対し、若い世代に多いのが『青くま』

通常いわれる『くま』のことです。

寝不足、疲労、PCやスマホの使い過ぎからの眼の下のうっ血がおこり出来ます。

眼の下の皮膚は薄いので血管が透けて見えやすいからです。

当院でも、眼の下の『青くま』が気になり来院されることがあります。

睡眠をしっかりとって、市販の温パック(メーカーにより色々)で眼を温めるのが

お勧めです。

 

『茶くま』も『青くま』も言葉だけ聞くと可愛い響きですが、

どちらも出来てほしくないもの。

校医をしている『くまっこ』たち(熊の前小学校)は、『茶くま』にも

『青くま』にも縁のない、ゆで卵のような張りのあるピンクの瞼。

「うらやましい~」検診の度、実感します。

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2015.11.17 おすそ分け

名駅から帰ってきた息子。

袋からあんぱんを取り出し「もらった」

「 販促用に配っとたの?」

「違う、知らないおばあさんからもらった」

「え~?」

聞くところによると、コンビニでうろうろしていた次男は、ひとりのおばあさんから声をかけれたそう。

「お兄ちゃん」

「あ、はい。僕ですか?」

「そう、パンひとつもらってくれる?」

「は?いいです、いいです(お断り)」

「食べきれないから、もらってくれると嬉しいんだけど」

「あ、はい…」

「よかった」と嬉しそうに去って行ったそう。

 

『知らない人から物はもらうな』という厳格な教育方針ではない我が家の、兄弟たちの反応は…

「よかったなぁ、お前もやっと声かけられるようになったんだ」

兄弟で一番の寡黙でシャイな弟へのお褒めの言葉。

「おばあさん、○ちゃんが喜んで受け取ったからよかったんだよ」と弟。

「そうかなぁ」まんざらでもない様子でむしゃむしゃ。

 

もしかしたらパン屋でひとつ買うのは気が引けて、わざと余分に買ったのかもしれません。

誰かにあげたらいいわ、と。

 

そんな小さな出来事から数日後。

バスの中、たまたま患者さんと同席に。

ひとしきり世間話に花を咲かせた後、降りる間際になって

「よかったらひとつ食べて。タイ焼き余分に買ったから」

「いいんですか?では、ありがたく」

まだ温かいタイ焼きの甘い香りとともにバスを降りました。

 

ちょっぴり幸せのおすそ分けに与った私たち。

親子そろって、人が何かあげたくなるようなタイプなんですね~

 

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2015.11.10 団扇で視力?

就学時健診の時期になりました。

5校のうち3校が小学校の眼科学校医としては、春の検診に次ぐ忙しい木曜日が

続きます。

 

近隣の3校は一時のピークは過ぎたものの、新興住宅地ゆえ児童は多数。

 

子どもも親も時代?によって変遷(挨拶・仕草・応答の仕方から容姿、ファッションまで)

を感じるのは、3校中2校は教師を含めて、一番の古株!になったせいかもしれません。

 

今年は眼科教室で待っているだけではなく、視力検査の教室を覗いてみました。

学校によって違いますが、共通しているのは、視力の目安となる輪っか(ランドルト環)

を見せてその切れ目が合っているかで視力の判定をしていることです。

A・1.0の指標が見える。

B・1.0の指標が見えないが0.7は見える。

C・0.7の指標は見えないが0.3は見える。

D・0.3の指標が見えない。

で、AからDまでの判定をしていきます。

 

多くは眼科で使うような黒いおたま(遮眼子)の厚紙バージョンで、

片眼を隠して検査するのですが、面白い遮蔽をしている学校が1校ありました。

 

団扇を熊の顔のお面にし、眼の部分をくりぬいて片眼遮蔽出来るように、

遮眼子の代わりに用いていました。

穴の大きさも、ちょうど良く、団扇なので目を押しすぎてしまうこともなく、

よく考えられていると感心しました。

 

この小学校からの患者さんは、「団扇で視力計った」と言うのですが、理解できず???

でしたが、ようやく謎が解けました。

 

B、C、Dの視力結果だった患者さんには、眼科での再検査をお勧めしています。

当日緊張していたのか、クリニックでは良視力が出て心配のない子もいれば、

近視や遠視、乱視、弱視で治療が必要な子もいます。

 

せっかくの健診結果。子どもさんの健やかな成長のために活用していただければと

思います。

 

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