2015.10.20 祖母はだまされる
午前6時、実母から電話。
「もしもし、○ちゃん(次男)熱大丈夫?」
「はぁ?何のこと?」
「○ちゃん言わんかったの~?ひどい熱やったのに~。○ちゃんに代わって」
寝ている次男を起こし、代わる。
「もしもし、○ちゃん熱どう?ゆうべ遅くに熱出たって電話あったから心配で心配で…」
「かけとらんよ」
「何言っとるの~携帯の番号変わったって夜中に電話してきたがね~」
「かけとらんて。番号も変えてないし」
「ほんなら、どういうこと?」
話を聞いて再現してみると…
前夜12時少し前に実家の家電話が鳴り、母が何事かと電話に出たところ…
「もしもし、○ちゃん?」
「うん」
「どうしたの、こんな夜中に」
「携帯の番号が変わったから、今から言う番号に、ばあちゃんの携帯からかけて」
言われるまま自分の携帯から教えられた番号に電話。
「で、どうしたの?○ちゃん、なんか声おかしくない?」
「風邪引いたから」
「熱あるんかね?」
「うん。38.5度。耳の後ろが腫れている」
「腫れとる?そんなことじゃあ、大変やがね。お父さんに診てもらったかね?」
「話してない。薬局で薬買ったから大丈夫」
「薬局で薬なんか買って何考えとるの~(怒)!お父さんもお母さんも医者なのに、勝手に買って飲んで大丈夫なんかね。今から起こしゃ~」
「大丈夫。それより最近バイトし始めて…」
「バイト?勉強頑張らなあかんのに、バイトなんてしとっていいの~?お母さん、お小遣いくれんのかね?」
「…バイトで困ったことが起きて…」
「そんなこと、今日はいいで。とにかく熱下げなあかんわ。すぐ寝やぁ。ばあちゃん心配でたまらんわ」
「明日電話するから」
相手に要件を言わせる間もなく、孫の病態だけを心配して電話を切ったとのこと。
「それ、オレオレ詐欺じゃない?○は電話もかけてないし、ぴんぴんしとるし」
結局、警察に言って着信拒否にしてもらったそうですが、その後携帯に履歴はあったそうです。
「○ちゃんに頼まれれば、どんなことでもしたわ~」
くわばらくわばら。