2015.7.7 夕方老眼

『夕方老眼』(造語)急増中!だそうです。

夕方になると手元の視力が低下し、老眼のような症状(ピントが合わない、かすむ、疲れるなど)を言うそう。

「老眼のような」と言うだけあって、若い人の現象。

原因は目のピント調節の低下です。

通常、遠くを見ているときは、水晶体(前から見ると瞳)につながっている毛様体筋(もうようたいきん)が緩んで、水晶体は薄くなり、リラックスしています。

近くを見ているときは、毛様体筋は緊張して、水晶体は厚くなりピントを合わせます。

緊張状態が続くと、毛様体筋が疲れピント合わせに支障が出てきます。

 

パソコンや携帯電話の画面の見過ぎが、第1の要因。

近くを見る時間が長くなると、目の緊張状態が続き、眼精疲労の一症状として『夕方老眼』を引き起こします。

揺れる電車やバスの中、暗いところでは、より疲れが増加します。

近くの作業に加え、ドライアイやブルーライトの過剰な暴露も眼精疲労の一因。

 

コンタクトレンズでの作業は極力控え、強すぎない眼鏡にするのも対策の一つ。

時々、遠くを眺めて目の緊張を緩和することも一つ。

ドライアイの目薬や温パックで目の周りを温めるのも効果があります。

でも、ひとりで勝手に診断せずに、眼科医に相談すれば、よりよいアドバイスが得られます。

 

この言葉を聞いた時、当初は『黄昏老眼』では?と思いました。

『老眼=人生の黄昏時にそろそろ…』

『夕方老眼』の意味を知った時、おばさん院長(私)は「『夕方老眼』っていいな~(本人はつらいけど)」。

だって、一過性、可逆的なのですから。

こちらは本物の『終日老眼』(造語)

 

一般的に言われる『老眼』の原因は、水晶体の弾力がなくなり、水晶体を支える毛様体筋の力も衰えることによる調節力の低下です。

ストレートに言えば『老化』
「近くが見にくくなった、ピントが合わない、かすむ」などの訴えの患者さんに、明るく「私も同じ老眼ですよ~」と言えるようになった40代後半。

年齢に抗わず受け入れることが肝要。

 

診療後、すばやく遠近コンタクトレンズを外す院長。

ストッキングを脱いだ足のように目も解放。

無理をさせないことが大事。

というか、もうコンタクトレンズを長時間付けていられない現実。

 

夕方老眼かも?の方も、本当の老眼かも?の方もご相談を。まずは、他の病気がないかチェックですよ。

 

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