2013.03.19
2013.3.19 目を取り出して…
連日「本日の花粉予報」は「非常に多い」。患者さんも「かゆい」「ショボショボする」「目をグリグリしてしまう」(挙句、ひどく充血したり腫れたり)など。院長も「そうそう、わかるわかる」と共感しながら診察。アレルギーの点眼にも、作用の仕方、強弱、さし心地など色々あるので、患者さんの状態や性格(これもポイント)を診ながら処方しています。それでも改善がない場合は、ステロイド点眼を処方することも。正しく使用すればよく効きますが、眼圧が上がったりする副作用もあるので、眼科医の管理下限定で使用の目薬です。そして用法を守りましょう。飲み薬を効かないからといって何回も飲まないのと同様に。「目を取り出して洗いたい」ほどの訴えに花粉症発症以前の院長は?でしたが、花粉症患者でもある現在は、その気持ちわかります。目は取り出して洗えませんが、人工涙液を1.2滴入れ目の中の花粉や汚れを流すのは一案です。水道水は涙の大切な成分まで流してしまうので、緊急時(目に何か入った時など)以外の洗眼はお勧めできません。
さて、「目を取り出す」正確には「眼球摘出」ですが、検眼希望の方が亡くなられた時、ご遺体から眼を取り出すのは、当時眼科研修医の仕事でした。夜中、たった一人で山深い町村へ出向き、迅速に大切な眼球をご遺体からいただき、クーラーボックスを抱え帰路に。その後角膜移植が行われ、誰かにその光は受け継がれるのでした。
投稿日:2013年03月19日