2012.10.30         持ち合わせが…

「医者の不養生」ということわざがありますが、毎年人間ドッグを受ける院長。身長体重から始まり、血液・尿検査、エコー、CT、胃カメラと続きます。マンモグラフィー(乳癌の検査)の痛み、胃カメラを飲み込む苦しさも乗り越え、今年も無事終了。オプションを追加したので、支払いが発生。「はい、はい」と気安く財布を開けたところ、足りない…紙幣、小銭を数えるも7000円に届きません。赤面で「すみません、持ち合わせが…どうしたらよろしいでしょう?」しばらく間…「少々お待ちください。」 奥に消えた受付嬢。

2度あることは…と言う通り、赤面もの体験は3度目でした。1度目。ドラッグストアで買い込んで支払いの段階でお金が足りないことが発覚、「持ち合わせが…」。数品返品すれば払える金額も持っていなかったので、レジかごに「お預かり」の札を付けられ、大急ぎで自宅へお金を取りに行きました。2度目。子供たちとランチ後、支払いの段階で同様な状況。この時は、もう飲食した後だったので、息子①②(当時幼児)をお店に置いて(担保)、当時乳児の息子③を抱え自宅へお金を取りに。いまだに息子たちからは人質にされたと言われますが。

さて、今回3度目。また、取りに帰るしか…と思っていたら、「カードでもお支払いできます」と返事。現金主義の財布には、ポイントカードはあっても、クレジットカードはあったけ?」と探す院長。1枚だけ見つかり提示することが出来ました。「よかったですね~。暗証番号押してください。」「ん?」数年使用していないカードの暗証番号は不確実。戸惑う様子に、エラーを避けるにはサインでもOKといわれ、窮を脱した院長でした。

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2012.10.23    山形弁をアメリカ人から

金木犀の香りが秋を醸し出しています。クリニックの南側、扇川の遊歩道は、春は桜、秋は金木犀と季節の彩りを楽しめます。

さて、眼科の勉強会が続いたところで、医師会の研修講演会へ。今回の講演は山形弁研究家・タレントのアメリカ人、ダニエル・カール氏による「ダニエルの日米比較医療論」。在日33年の山形弁は、顔を見なければ、東北地方のお爺さんが日本昔話を語っているような流暢さでした。タイトルよりもかなり軽快な内容は、外国人が戸惑う日本語の特徴、解釈にまで及び、楽しく聴くことが出来ました。「受診する外国人のほとんどは、日本語をある程度学んできているので、易しい日本語で話せばOK(院長も特に英語圏の患者さんには一生懸命拙い英語で話そうとしますが)。」「しかし、日本語の日常会話に多い相手が推測するような婉曲表現は得意ではないので、病状・治療法などはっきり、しっかりと告げたほうが良い。」「もっと患者側に選択権を与えてもよいのでは?」ふむふむ。「国民皆保険制度のため保険証1枚で受診できるのはとても便利」などなど外国人(ダニエルさん)ならではの視点も。普段の眼科学会での外国人研究者の講演は通常英語(同時通訳はあっても、かなり集中力が必要)、もちろん専門領域についてです。今回は、日本人の一般講演会(むしろトークショー?)を聴く気軽さで臨めました。

さて、来るアメリカの大統領選挙。オバマケアはどうなるんだべ(拙い東北弁)?

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2012.10.17    目を動かそう

ロービジョンケアでは、見にくくなった人の残っている視力や視野を自覚させ、眼球運動の練習をし、時には顔や首、腰の動きも利用して、より広い視野の獲得に努めます。また、視覚以外の感覚を最大限に利用することも大切です。目は動くものだと当たり前に思われていますが、健常人でも子供より大人の方が目の動かす範囲は小さくなります。大人になるにつれて、好奇心が減り、眼前の物しか見えなくなるとしたら(もちろん正面視することが重要な場面は多々ですが)ちょっと淋しい…

いつも土地勘のない場所に行った時には、時間があれば散策するのが常の院長。先日学会場から歩いていると、右前方に電飾が飛び込み、キャーキャー弾む声も。ふらふらと光と音のする場所に入っていくと「東京ドームシティ」。中には、アトラクションや飲食店がずらり。「東京ドーム」=「後楽園球場」ということは、ここは以前「後楽園遊園地」?中学の修学旅行先の一つ(ディズニーランドは当時はまだありません)でした。遊園地初体験にみんな絶叫、興奮、満足。しかし、院長にとっては、「遊園地嫌い」にさせたジェットコースター恐怖の苦い思い出の場所。視線を動かし視野が広がり、加えて好奇心に引き寄せられたことで、意外な思い出に遭遇することとなりました。

今では東京も「おのぼりさん」ではなく、都会人のように歩いているはずの院長。しかし、毎回誰かに(残念ながら男性ではない)声をかけられます。目新しいものをキャッチしたいという思いが、視線と顔に現れているのでしょうか?でも、いつもより意識して少しだけ大きく目を動かすことで、意外な発見や出会いがあります。そして、時には大きく開けたり閉じたり、上下左右動かしてみましょう。すっきりしますよ!

 

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2012.10.09     より良き明日に向けて

秋は学会、講習会が目白押し。季節の変わり目で先週は風邪気味でしたが、気力、食欲で乗り切り、ロービジョン学会へ。この学会の特徴は、医学・教育・福祉・就労・行政・機器など演題も参加者も多岐に渡ることです(通常眼科関連の学会は眼科医が主)。東日本大震災・パラリンピックのことから、人工網膜・網膜再生(iPS細胞、ノーベル賞でしたね!)まで、今回もインプットできることはすべて聞いてきました(アウトプットせねば)。

某講演の中で…病気(障害)の受け入れの3段階。「初級:病気のことがよくわからない」「中級:病気のことを知って、自分を環境に合わせようとする。」「上級:自分の出来ることを知り、環境を自分にあわせて変化させる。」行きつ戻りつ価値観の転換をしていくのが、自身の成長の証(もちろん、受け容れることは容易なことではないですが)。このことは、病気だけでなく、他の物事にも当てはめられそうです。例えば、ロービジョン。昨年までの院長は初級段階、今は中級。一生懸命勉強している最中。

冒頭のフレーズは、今回の学会サブタイトル。学会中に誕生日を迎えた自分へ贈るメッセージでもあります。

 

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2012.10.2    日曜日の出勤

台風17号名古屋直撃予想の日曜日。部活の大会や学校行事は中止、しかし休日診療は中止になりません(当たり前ですが)。約1年ぶりに休日診療所当番に。内科一般は各区ごとに設置されていますが、眼科は新栄の名古屋市医師会休日急病診療所のみです。悪天候の中でも、急に眼が痛くなり来院される患者さんは結構ありました。物が入っていたり、傷がついていたり。いつも当院に来院される患者さんとは違い、きっと1回限りの出会い。当座の痛みと不安を軽減するべく対処をし、翌日の近医受診を念押しして診療終了。今回はお昼から暴風警報が発令されたこともあり、いつもよりは患者さん数の少ない一日でした。

休日診療所の日曜出務にはお楽しみ(よく自分だけのお楽しみを作る院長)もあります。数年前パリのビストロ風(フランスに行ったことはないのですが)の小さなお店を偶然見つけました。1年に一度、限られた休憩時間内でひとりランチ。走って午後診療へ。でも、日曜日働いている自分にちょっとご褒美。

出勤時はお天気も良く、荷物になるからと折りたたみ傘にしたのは全くの失敗でした。最寄りの地下鉄までの帰り道、暴風域に入っていた台風は見事に傘を破壊。役に立たない傘をさし、ずぶ濡れのまま走ることに。ドラマじゃあるまいし。地下鉄のホームで好奇の目にさらされたのは言うまでもなく…

 

 

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