映画SICKOを観ました。   2008.3.25

遅まきながら愛知県保険医協会(医師歯科医師の医療を考える団体)主催の映画会がありSICKO(マイケル・ムーア監督)を観てきました。気になっていたものの、一般映画館で上映中に観られなかった私としては絶好のチャンスでした。アメリカでは国民皆保険の医療制度が無く、個人で民間保険に入っていたとしても保険会社の損得で実際に疾病にかかった時も必ずしも支払われるものではなく病死や破産に至ることもある現状を体験者の実話に基づいて放映されています。また対比して隣のカナダ、イギリス、フランス、キューバの医療費無料制度(すべての人が対象!)を報道しています。かといって医師が疲弊(日本の医師は滅私奉公、自分や家族を犠牲にしても職を全うすべしと洗脳されてきました。しかし医師も人間です‥)しているわけではなく、日本と違い労働時間も報酬もきちんと保証されているようです。アメリカでは国民皆保険制度は社会主義につながるという上層部(保険会社やそれに絡む政治家)からの洗脳があるようでした。旧ソ連を意識しているのでしょうか。
それはともかく、日本は国民皆保険制度があり素晴らしいと言われていますが、すべての国民の医療費が無料である国々がある現実を知ると、政府の医療費削減計画は一体どうして?と考えざるをえません。ミサイルや軍艦を買うお金があれば医療や福祉にまわすべき。現場を知らない官僚たちに、国民みんなが考え訴えないといけませんね。フランスの医療福祉制度が充実している理由に、「政府は国民の不満から革命が起こるのを恐れているからでしょう」という台詞がありましたが、日本ではそこまで熱くなれず、国が決めたことに渋々ながらでも従ってしまいます。国民性の違いでしょうか。4月からまた医療制度が変わります。日本はどうなっていくのでしょう?

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