診察室の椅子   2007.11.18

一日で一番長く座っている椅子は診察室の椅子です。薄ピンクの布張り肘置き付きの椅子は、当初事務椅子と同じものを診察用にしようとしていた際に、業者から勧められたそれなりにいいもの(もちろん値段は高い!)です。しかし、けっこう立派な椅子にもかかわらず、いまひとつしっくりくる椅子ではなかったのが実情でした。とはいえ、10年の間使い続け、診察が終わるたびに椅子の後方に身体を動かしている自分におかしいのでは?と気になりだしたのはつい最近のことです。こうなると気になって仕方なくなるのが私。この椅子はリクライニングもよく、椅子の座面は深く、肘置きもしっかりしており、椅子そのものはいいのですが、私にしっくりこないのは何故??座面には両足を載せた中央はやや盛り上がったデザインですが、私には座面の3分の2あれば十分(もう一人子供が座れてしまう)です。しかも奥行きの深さも私がしっかり座ると膝関節まで座面に載ってしまうので、仕事には向かずどうしても前へ浅く腰掛けて診察をし、その結果ずり落ちそうになり、その体勢を立て直しているのでした。つまり、これは結構大柄な人で椅子に肘をかけふんぞりかえっていられる偉い人用、私には体型にも用途にも合っていなかったのです。試しに受付から持ってきた事務椅子に座ってみると座面の深さといい大きさといい私にぴったりのサイズ。椅子もコンパクトになって診察室も広くなりました。高い買い物をしたからというもったいない精神から、こんな簡単なことに気づかなかった(気づかないふりをしていたのかも)のですね。10年目にして反省。

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中津川カレー   2007.11.9

中津川野外学習から帰ってきた次男は、自分たちで作ったカレーがとても美味しかったからと再現することに。材料をそろえたところ(しかし、グリーンピースがない!と大騒ぎ。なくても影響なしと却下)までは良かったのですが、ジャガイモの皮を剥く段になって皮むき器でジャガイモの皮なら指の皮を切り出血、あえなくフェードアウト。「あとは母さん作って」とレシピを渡されました。小学生の初歩向きだけあって、切り方はいちょう切りで、肉も含め材料すべてをコンソメで煮込み、にんじんが柔らかくなったらカレー粉を投入(中津川レシピにはカレー粉を入れたら、かきまわし棒(菜箸のこと?)で絶えずかきまわし、焦げ付かないようにすると注釈) というシンプルな作り方です。いつものカレーに比べたら、肉も少なく、材料も小さく刻むのであっという間に完成。こんな簡単でいいの? しかし味はあなどれず。奥のある味ではないのですが、しみじみ美味しいー(ふーっ)。最近食べたことのない新鮮でしかし懐かしい味です。夫も同様のコメント。はて、以前に食べた? 夫曰く 「子供の頃はこんなカレーだったよねー。もっと黄色だったけど。」 そういえば最近食べていませんが、実家の母のカレーもこのような味だったような。いつからでしょう。具が大きいほうがいい(その分煮込まないといけません)とか、香辛料、ルーや材料に凝ることがカレー作りにとっていいことだ!と刷り込まれてしまったのは。今回の体験は、ジャガイモ、にんじん、玉ねぎと肉少々(中津川分量だと一人30グラム)あればさっと作れる、しかも大きく味のブレもなく出来るのがカレーだという基本に気づかせてくれました。子供たちは「中津川で作ったものより美味しい!」(母の愛情と料理の年季がプラスされている分当たり前です‥)「今度からいつもこのカレーがいい!」 凝っていろいろ試す私のカレー(毎回違う)は当分お休み。中津川カレー(と命名)は我が家の定番の味になりそうです。もっとも、こんなに簡単なら息子たちにも一人で作れるようになってもらいましょう。

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