2012.5.29    ブルーライトinトーキョー

「ブルーライト」と聞いて「ヨコハマ」と出てくる人は院長と同世代以上でしょう(歌えますね?院長は歌えます)。今回第1回ブルーライト研究会に出席してきました。ブルーライト(青色光)とは、可視領域の短波長で網膜まで届く光のことで、普段の生活でも普通に浴びている光です。ただしPCやスマートフォン、LEDの普及により、関わりが深くなることでの目(眩しさや疲れ)やサーカディアンリズム(体内リズム)への影響が指摘されています。今回は眼科医だけではなく、工学、理学系研究者からの講演もあり、基礎研究のお話も聴くことができました。

まずは、就寝前のPC、携帯は控えましょう。発光力の強いブルーライトが目に届くことで、夜のホルモン「メラトニン」の分泌が抑制され、睡眠に影響します。ヒトは朝に光を浴びて、朝ごはんを食べ、人と関わること(社会同調)で、体内リズムを保っているのです(これは遺伝子レベルやホルモンバランス、動物の基礎研究からも証明)。お友達が多くいつも夜中にメールチェックやSNSに夢中の人(ブルーライトヨコハマ世代の人こそ)、要注意!です。

 

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2012.5.22     金環日食、観測できましたか?

「見た?見えた?」「よかったですね~」昨日は金環日食。この話題で大いに盛り上がりましたね。当院の位置する名古屋市緑区は当日は曇り。期待はずれに終わるかもと…しかし、ちょうど日食時間に合わせるように、雲の切れ間から金のリングが浮かび上がりました。この時間たくさんの人が空を眺めて感動を共有したはず。身近で(もちろん日本でも地域限定ではありましたが)、手軽に(日食グラスのみ)、限定モノ(同規模は次回300年後)を楽しめるとなると、国民的イベントになるのは間違いなしの現象でした。

さて、感動ものの日食ですが、太陽が観察相手だけあって、目に関する心配も出てきます。今回は、日食網膜症(太陽光が目の奥の網膜を痛める病気)という言葉がかなり浸透しており、注意が行き届いていたようです。観察当日に自覚症状が出ることが最も多いですが、数日後でも視力低下や中心の歪みや黒い影、いつもと違う感じがあれば眼科を受診してください。

 

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2012.4.17      パパからもらった宝もの~光のリレー

前回の日本眼科学会総会の続きです。午後は市民公開講座があり、ふだん一般向けの講座は聞かないのですが、今回は角膜移植をテーマに「パパからもらった宝もの」と題したミュージカルということで鑑賞してきました。交通事故で亡くなった父親の眼(角膜)がドナーとなり2人の患者(レシピエント)に光をもたらすというのが大筋ですが、それに伴う悲喜こもごものドラマが展開されます。角膜は200年はもつ臓器で、移植がうまくいけば光のリレーをすることが出来ます。将来はiPS細胞による角膜再生も可能になるかもしれませんが、現在は角膜移植しかありません。当院の患者さんにも、角膜移植専門施設を紹介し、無事視力が戻られた方があります。もちろん、角膜移植を含め、臓器移植には提供者が不可欠です。臓器提供は、究極のボランティアとも言われます。最近では、保険証の裏にも移植に対する意思表示記入欄があります。臓器移植を、「提供する」「しない」「受ける」「受けない」いずれも権利です。新しい保険証がきたら、考えてみませんか?

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2012.4.10        日本眼科学会総会

先週末は日本眼科学会総会へ。秋の学会についで2番目に大きい眼科の学会です。いつもながら、限られた時間に興味ある講演を聴くため会場内移動のみの2日間でした。さて、現在失明の主な原因は緑内障、糖尿病性網膜症です。当院も長い経過の患者さんの中には、治療には最善を尽くしていても、加齢や病気の進行で視力がひどく落ちてくる方もあります。今ある視機能(視力、視野)を最大限活用し、QOL(生活の質)を上げるのも眼科医の使命です。ロービジョンケアの講習は、このことを再確認させてくれました。緑内障、黄斑変性症、網膜色素変性症では、どのように見えているかをある程度疑似体験できるグッズもあります(当院にも用意しました)。夜の講習が終わり、ホテルまでの帰途、疑似体験グッズを用いて歩いてみました。ぶつからずに歩く、まっすぐ歩く、難しいです。東京の真ん中で(大都会だから出来たのですが)そのようなことをしていた院長でした。

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2012.3.27        インペアード・パフォーマンス

スギ花粉飛散予報は「非常に多い」連日です。当院も院内各所に空気清浄機を設置していますが、花粉症の院長はマスクをしていてもくしゃみが誘発されることが(申し訳ありません)。眼科では当然目のかゆみを訴えて来られるので、まずは抗アレルギーの点眼薬を処方します。作用や効果は個人差があるので、その後の様子を見て続行のこともあれば、変更や追加処方もあります。それでもかゆいときや、鼻症状も出てくるときは内服を処方します。ただし、これらは完全に治すわけでなく(花粉の時期が過ぎれば治ります)、症状を軽くするものです。抗ヒスタミン薬の内服には、飲むと集中力や判断力が低下するものがあります。これはインペアード(損なわれた)・パフォーマンスと言います。最近では眠くならない内服もありますが、効果が弱い場合も。眠くなっても1日1回夜のみの内服もあり、これは患者さんと相談して処方します。院長自身の今年は、昨年よりパフォーマンスは良好(外出欲あり)。そろそろ桜の季節。マスクなしでのお花見出来る日は来るのでしょうか?

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2012.3.6      目と心に潤い

優雅とは縁遠い院長ですが、時には芸術も。4日、愛知県医師会交響楽団(医師を中心に音楽愛好家有志で結成、オーディションあり)第30回定期演奏会を聴いてきました。友人医師も団員として出演。知人もちらほら。ステージ直近の席だったため、後方楽器担当の友人の演奏中の様子は見られませんでしたが、本物の生の音楽の迫力は堪能することができました。演奏についての詳細な感想は、素人で上手く表現できないのが残念ですが、ひとつひとつの楽器からの音が大きな塊の調和された音色となり、身体に勢いよく浸透してくる感じでした。聴いているうちに様々な自身の思いが浮き上がり、心も目も潤んでしまいました。学生時代は流行歌ばかりでしたが、年を経るごとにクラシックの良さ、奥深さを感じるのはクラシック(古典)といわれる所以なのでしょうか。来年度からは、もっと気軽に足を運ぼうと帰路につきました。さて、感動の涙。涙は基礎分泌性(ふだん無意識に出ている涙)と反射性(感情とか痛みなどで出る涙)があります。ドライアイに必要なのは基礎分泌性。しかし、感動の涙は、心の潤いには一役買ってくれますので、大人になっても泣く(泣ける)機会はあってもいいと思います。

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2012.2.21     モーニングアタック

今年はスギ飛散は少なめですが、ムズムズしたりかゆみを感じる患者さんは少しずつ増えています。起きがけにくしゃみを連発した息子に「モーニングアタックだわ。」と言ったら「朝から攻撃?」。もちろん、朝は子供を大声で起こす事から始まり、お弁当や朝ごはんの準備で戦闘モードの母(院長)ではありますが…

「モーニングアタック」とは、起きがけにくしゃみ、鼻水など花粉症の症状が悪化する朝の発作のこと。睡眠時の副交感神経優位から、目覚めの交感神経への移行がスムーズにいかないこと(自律神経の切り替え)が原因の一つ。床や布団に積っていた花粉が、起床時に舞い上がってしまい、吸いこんでしまうのがもう一つの原因です。対処法としては、ゆっくり目覚め起き上がる、室内の掃除、就寝前の内服など。詳しくはお尋ねください。

さて、息子解釈のモーニングアタック(母の朝から攻撃)。我が家だけではなく、全国的通年性では?対処法は、子供が自発的に起きること、母に「ありがとう」ということでは?

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2012.2.14   増加するドライアイ

今週(2月12日)中日新聞サンデー版はドライアイ特集。わかりやすく書かれており、ドライアイについて一通り学べます(当院にも掲示)。反響は大きく、ドライアイの治療中の人はもちろん、ドライアイかも?と来られる方も。読むだけで病気かも?と思ってしまうのはマスコミの絶大な効果(啓蒙効果もありますが)。自身も子供の頃、バレーボールを打って出た紫斑に白血病かもと悩んだことあり(ドラマの見過ぎ)。正しい診断治療は医師の元で。紙面にあったジクアホソルナトリウム点眼の他に、今年に入りレバミピド点眼もドライアイ治療薬として発売されました。最近はドライアイ用眼鏡もおしゃれなものが揃い、院長も使用したところ、乾きの軽減とともに見た目も割と好評でした。当院に見本もありますし、モデル(といっても院長ですが…)使用例もお見せすることができます。花粉用眼鏡も扱っていますので、こちらもお勧めです。

 

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2012.1.31     そろそろ花粉症の予防を

冷え込みの強い日が続き、インフルエンザも大流行。午後、子供さんの姿が格段に少ないのは、外出控えもあるのもかもしれません(眼科に風邪の人は来院されませんが)。いつも元気(そう)な院長は、体調下降気味となると食べることを優先、雑食系から肉食ガッツリ系に、にんにく、しょうが、トウガラシをプラス(胃腸の弱い人にはお勧めできません)。スタッフにもしっかりご飯を推奨。さて、そろそろスギ花粉症予防の時期。昨年、花粉症2年生にして痛い目に遭った院長は今週から抗アレルギー薬を使用し始めました。昨年よりは少ない予報ですが、予防するに越したことはありません。環境省の花粉情報サイトからどうぞ。まだ、インフルエンザ警報でそれどころじゃない!かもしれませんが。

 

 

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コンタクト再び   2011.11.28

このひと月ほど、眼鏡からコンタクトレンズに替えて診療しています。いつものイメージと違うと感じる患者さんの中には‘先生、若返ったの?’とおっしゃる方も(真実なら嬉しい‥)。カナダ人の知人(男性)は‘より素敵だ’(と英語で。個人的な和訳ですが)とコメント(さすが英語圏の人は賛辞が上手)。さておき、きっかけは、新しく遠近両用のコンタクトレンズが発売され、院長自身がモニターするには適役年齢に該当したこと。これを端に、従来の遠近両用、単焦点も各種装用して試しています。眼科医の使用感は、若干製品に対する厳しさはありますが、専門医ならではの説得力もあるはず。とはいうものの、診療後コンタクトを外した後の開放感は、やはり何も付けないのがいちばん目に優しいことを再確認させてくれます。

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