鉄錆ですよ 2013.12.10
日曜日は休日診療所の当番医でした。季節柄、内科小児科の患者さんが多く、眼科は静かに時が過ぎていきました。それでも、自転車で転んで目を打撲したとか、ボールが当たった、急に目をこすったら腫れてきた、などなど、急患らしい患者さんが来院されました。前日何か入っているので救急病院に行ったが取れなかったという患者さん。診察してみると茶目(角膜)に鉄片が刺さっておりすでに錆びていました。「鉄が刺さってますよ」こういうときは、眼科医の腕の見せ所。茶目(角膜)は中央は0.5ミリ周辺部でも0.7ミリの厚さ。顕微鏡下、慎重さが要求されます。麻酔の点眼をして特殊な針でガリガリガリガリ、錆をきちんととることが大切。最後はドリルで仕上げることも。鉄片も錆もきれいに取ることができ、眼帯をして帰ってもらいました。日常の診療とは違う、たぶん2度と会わない患者さんとの出会いの休日診療です。