2015.9.1 馬の目 その3
某デパートに行くと、リヤドロのディープインパクト(中央競馬史上6頭目のクラッシック三冠馬)の陶像に見入るのが常。
ゴルフのヘッドカバーくらいは、オルフェーブル(史上7頭目のクラシック三冠馬)にしようと。しかし、大きすぎてバッグが閉じず、部屋の飾りに。
馬なら何でもゲン担ぎと、左馬ストラップに、馬九(うまく)いくペンダント。馬バカなのか親バカなのか、息子の誕生日にプレゼント。
そんなUMAJO(うまじょ・競馬ファンの女子)な眼科医がもう少し馬の目の勉強。
馬の残像時間は短い。
ヒトは映画が静止画の連続であるにもかかわらず、連続的な動画と感じます。これは、前の残像が消えないうちに、次の残像が出てくるので、連続した動きに見えるのです。
一方、馬は、高速で移動しながら周囲をしっかり見ようとするため、残像時間は短いほうが、都合がよいのです。
馬は、高速で走っていても、視界に映るものが流れてしまわず、敵や障害をしっかりと見ることが出来るのです。
馬にも白内障、緑内障(馬では珍しい。ヒトでは40歳以上20人に1人)、網膜の病気や、ぶどう膜炎、角膜炎など、ヒトに起こる病気が起こります。
瞳を開いたり、検眼鏡や眼底カメラ、エコーなどでヒト並みに診療をするそうです(診察、大変そう)。
馬の目の勉強を少々かじったら、獣医学も広く深くて大変…
ヒトの目だけの専門医でよかった。
馬は『ヒヒーン』だけですが、患者さんは『言葉』で示してくれます(赤ちゃんは『ウエーン』だけど)。
馬の目を知って、ヒトの目がより愛おしくなったUMAJOの眼科医。